無印良品のスタッキングシェルフと言えば、もはや定番と言っても良いほどメジャーなオープンラックです。
スタッキングシェルフは375mm角の正方形が連なったデザインのため、上手に収納すればとても美しく見えます。A4ファイルも十分収まる高さですので、比較的使い勝手の良いサイズでもあります。拡張パーツや引出しなどのオプションパーツも豊富なので、ライフスタイルの変化に合わせて組み替えしやすいのもメリットです。
ただ、上写真のような3×3マスだと結構大きさがあるので意外とレイアウトが難しいですし、品質の割りにはちょっと割高感があるのも事実です。
そんな風に思っていたこところに、最近特に収納に力を入れているKEYUCA(ケユカ)から、収納ボックス「Lattico」という商品が発売されたので見に行ってきました。
※この記事は2017年6月14日時点の情報に基づいています
KEYUCA・収納ボックス「Lattico」
KEYUCAの収納ボックス「Lattico」…これは「ラティコ」と読めば良いのでしょうか?よく分かりませんが、基本的に2マスが1セットになった積み重ね可能な収納ボックスです(全3タイプ)。
外寸はW810×D290×H405mmで、無印良品のスタッキングシェルフ2段と比べてもほとんど変わらない大きさです。それでいて価格はKEYUCAのほうが約半分とかなりお手頃になっています。
もっとも、無印良品のほうは表面材がオーク突板のウレタン塗装、KEYUCAの上写真の商品は表面材がプリント化粧板です。KEYUCAのほうがローコストなので安いのは当然と言えます。
しかしながらKEYUCAの「Lattico」には樹種は不明ながら突板仕様も用意されており、それでも価格は無印良品の約2/3に抑えられています。
無印良品のスタッキングボックスとは若干コンセプトが異なるとは言え、「Lattico」なら基本が2マスなのでレイアウトしやすいし(連結金具使用で3段まで積み重ね可能)、価格も手頃、構造的にもシッカリしていて良いのではないかと思いました。
ちょっとKEYUCAらしからぬ残念さ
KEYUCAは金具メーカーの河淳が運営しているインテリアショップで、無印良品的なデザインでありながら無印良品よりもちゃんとした品質の家具を取り揃えています。そのため、新しく発売された「Lattico」にも当然期待をしたわけですが、正直言って期待外れでした。
店頭では突板仕様の「Lattico」は見つけることができず、プリント合板の「Lattico」しか見ていないんですけど、プリント合板の質感が思ったほど良くないのです。軽くエンボスのかかった(木目に沿って凸凹のある)強化紙を使っていると思われますが、組立式で5,000円以上もする割りには満足感が低い感じです。前面の縁と面の部分の質感が全然違うのもネガティブ要素ですね。
おまけに、背板や棚板がある割りには左右に揺れます。3段も重ねると余計に厳しいです。接合部はカムロックが使われており、背板も適切なサイズだと思いますが、背板留めを追加するか、もうちょっと板厚がないと横揺れを防ぎきれないのかもしれません。総じてわたし的には、いいとこ4,000円までだなと思いました。
オプションパーツが用意されているのは素敵
ともあれ、無印良品のようにオプションで選べるパーツが充実しているのは良いです。上写真の「Flappo たためるBOX」は表面が合成皮革でできており、価格の割りには質感が良いです。市販の3段カラーボックスにも収まるサイズなので、汎用性は高いと思います。
そのほか、ラタン風の収納ボックス「Labone」、ダンボール製の「Grafit」、小物を収納するのに便利なアクリル製チェストなどが用意されており、使い勝手やインテリアの好みに応じてチョイスすることができます。
というわけで、私が勝手に期待してしまったために残念だったわけですが、無印良品のスタッキングボックスよりも手軽さを求める方にはKEYUCAの「Lattico」はオススメできるのではないかと思います。
突板仕様は現在のところ品切れになっているようなので、もうちょっと待ってから突板仕様のほうを検討するのも良いかもしれないですね。
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