実はマンションは「収納力」が高い!収納面でマンションをオススメする5つの理由

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マンション・イメージ

マンションのモデルルームに収納セミナーの講師として招かれたときに、営業担当者とお話しすると、「マンションは収納が少ないという不安をお持ちの方が多いもので…」と言われることが多いです。そんなとき、私は「いえいえ、マンションは収納しやすいですよ」と申し上げるのですが、リップサービスだと思われることもしばしばあります。

もちろん私はリップサービスで申し上げているのではありません。本気でそう考えていますし、下手な一戸建てを買うよりもマンションを買うほうが賢明な選択だと思っています。

では具体的に、収納面でマンションをオススメする理由を5つ紹介しましょう。

※この記事は2016年7月25日時点の情報に基づいています

 

ワンフロアなので階段を上り下りする必要がない

階段・イメージ

メゾネットタイプのマンションもありますが、一般的にはマンションは各戸ワンフロアです。ワンフロアであれば階段を上ったり下りたりする必要がありません。逆に2階建てや3階建ての戸建て住宅の場合は、毎日何度となくモノを持って階段を上ったり下りたりする必要があります。

例えば3階建ての場合、1階で洗濯機を回して、3階で洗濯物を干し、取り入れた洗濯物を2階のリビングで畳み、1~3階のそれぞれの部屋に畳んだ洋服を配達する必要に迫られたりします。これはすごく大変なことですし、年を取って体が不自由になればほとんど無理になりかねません。

また、階をまたいでモノを移動するのは簡単なことのようで非常に面倒臭く感じるものです。そのためついつい1階やリビングダイニングにモノが集まりがちです。その点、ワンフロアのマンションなら階をまたいで移動する必要がないので、1ヶ所にモノが集中するのを防ぎやすいと言えます。

 

動線が短いから移動が少なくスペース効率も良い

マンションのキッチン・イメージ

一般的に一戸建ての場合は動線が複雑で、しかも長くなりがちです。玄関から入って廊下を進みリビングダイニングへ。階段を上ってまた廊下を歩いて寝室へ、という具合です。掃出し窓から裏庭に出たり、勝手口から外に出たりできるのは便利であるものの、やはり動線が複雑となる要因になります。

一方のマンションはワンフロアであれば階段はありませんし、廊下も短く、一直線であることがほとんどです。動線が短ければ移動が少なくて済むのでモノを片づけるのが楽です。また、移動するためだけに存在する無駄なスペースがほとんどないのでスペースの効率が良いと言えます。

 

すべてのモノに目が行き届きやすく管理しやすい

マンションのリビングダイニング・イメージ

確かにマンションは一戸建てに比べると収納スペースが少ないことが多いです。しかし、一戸建ての場合は目が行き届いていないモノが非常に多いと感じます。動線が長くて複雑なため、2階の部屋の押入れの中がどうなっているか把握できなかったりすることが多いほか、屋根裏収納、階段下収納、床下収納、屋外用物置など、収納スペースが無駄に多すぎて把握しきれないのです。そうすると結果的に、そこは収納スペースではなく死蔵スペースになってしまいます。

その点、マンションはシンプルです。モノを置く場所が限られていますから、だいたい何が入っているかが把握できていることが多いです。また、ふだん目に付かない場所がほとんどないので、モノの管理がしやすいと言えます。

 

ゴミ出しの自由度が高くモノを手放しやすい

マンションのごみ集積所・イメージ

マンションによってゴミ出しのルールは異なりますので一概に言えないのですが、一般的には一戸建てよりもマンションのほうがゴミ出しがしやすいと思います。一戸建ての場合は決められた日に決められたゴミしか出すことができません。一方でマンションの場合は、いつでもどんなゴミでも捨てられるところが結構あります。いちいち1階まで下りなくても、同じフロアのゴミ置き場にゴミを捨てられるというところもありますよね。

体のダイエットでデトックス(排出)が大切であるように、モノのダイエットでもやはりデトックスが重要です。いつでもゴミが捨てやすい環境であったほうが家が便秘状態になりにくく、家の中で不要品が滞留することが少なくなります

 

リフォームの自由度が高くフレキシブルに対応可能

リフォーム・イメージ

演出過多のリフォーム番組が流行った当時は、一戸建ての壁をぶち抜いて広い部屋を作るなんてことがいとも簡単にできるように信じ込まれていました。しかしそんなことはあくまでテレビの中だけの話で、現実的とは言えません。一戸建ての家は一般の方が思うほどリフォームの自由度は高くないのです。

一方のマンションの場合は、もちろん管理組合の規定に従う必要はありますが、室内壁を取り払って大きな部屋を作ることもできます。ライフステージの変化に伴う大幅な間取り変更はむしろマンションのほうが有利ではないかと私は思います。

 

基本的に私はマンションに収納スペースが少ないことはまったく問題がないと考えています。むしろ、以上に述べた通り、収納面でオススメすべき理由がたくさんあるのです。

しかし、まったく問題がないわけではありません。マンション、一戸建て、それぞれにメリットとデメリットがあることはもちろんですが、マンションに収納スペースが少ないことを誤魔化そうとして変なことをやっちゃっていることが問題です。一番多いパターンは、「なんちゃってウォークインクローゼット」を作ってしまうとか。各部屋に小さなクローゼットを設けてしまうとか。そういう残念なマンションは実際のところ多いです。

収納面で一戸建てが良いかマンションが良いかは一概には言えません。いずれも間取り次第。どれだけ生活者のことを考えているかで決まると言っても良いでしょう。

収納マンの自宅もマンションみたいな間取りです。
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