前回紹介しました無印良品の「整理収納サービス」は衝撃的でしたー。昨年まで私もやっていた、収納のプロが一般のご家庭に訪問して片づけのアドバイスや作業のお手伝いをするサービスとは一線を画すとは言え、業界に激震が走ったと言っても過言ではないと思います。
無印良品が殴り込んだ業界は収納サービス業界だけではありません。次はホームセンター業界のようです。
※この記事は2017年4月15日時点の情報に基づいています(2023年9月13日一部更新)
無印良品が「棚取り付けサービス」を開始
ホームセンターの一部系列では、購入した商品の取り付けなどをしてくれるというサービスを扱っています。無印良品でも同様のことを始めちゃったということで、ホームセンター業界と競合するというわけです。
サービス内容
奥行30cm・40cmの棚板、もしくはワードローブバーを、取り付けたいスペースの幅に合わせてカット。1~2時間の施工時間で、ご希望の場所にお取り付けします。
もちろん対象となるのは無印良品の取扱商品で、基本的には棚受けレールを壁に据え付け、そこにブラケットを取り付けて、その上に任意の長さにカットした棚板を乗せたり、パイプハンガーを取り付けるということに限られます。
ただし、今後はもっと対象商品を広げていくつもりなのかもしれません。
サービス料金
- 棚板6枚までの施工費税込5,000円+パーツ材料費
- 7枚目以降は税込1,000円/2枚を加算
パーツ材料費はもちろん必要として、別途かかるサービス料金は基本的に税込5,000円のみとなっています。なお、パーツ代は税込390円から4,990円までとなっています。
たとえば洗濯機の上に棚板を2枚とワードローブバーを1本取付けるという施工例では、棚板・パーツ代が税込13,380円、施工費が税込5,000円で、合計18,380円となっています。ちなみに料金とは関係ありませんが、所要時間は約30分とのこと。
施工の前に下見に来てくれるということなのでそれも考慮すると、便利屋に頼むよりも確実ですし、料金も良心的なんじゃないかと個人的には思います。
施工条件
- 木造戸建であること(マンションなど鉄骨、RCは対象外)
- 取り付け希望箇所に下地があること(ご注文前に取り付け場所の下地確認・採寸のためのご自宅訪問による下見が必須)
- 取り付け位置の高さは2400cmまで
基本的にマンションは対象外で、木造戸建てのみが対象となっています。これは棚受けレールは木造の壁でないと取り付けが難しいことが第一、マンションの場合はこういう作業をするにあたって何かとノウハウが必要になるためと考えられます。
自宅が木造戸建てかマンションかというのは誰にでも判断できますが、下地の有無を問われると素人にはちょっと難しいと思います。もっとも、そのために下見をしてくれるわけですけど、やや敷居が高いような気もしますね。
実施店舗
実施店舗は丸井吉祥寺店と有楽町の2店舗のみ。しかしながら、対象地域は東京都内全域(島嶼部は除く)となっています。
うまくいけば今後はもっと実施店舗が増え、対象地域も広がっていくんじゃないでしょうか。
サービスの流れ
- 来店→申込み
- 下見ご自宅訪問
- 再来店→プラン確認→支払い
- 施工ご自宅訪問
まずは取り付けたいスペースの画像を用意したうえで実施店舗で相談をします。それでOKなら後日自宅訪問のうえ下見。取付けの可否を確認したうえで採寸をおこないます。後日あらためて店に足を運んでプランを確認したうえで料金を支払い、また日を改めて施工完了となります。
棚ひとつ取付けるだけになかなか手間が掛かりますが、ちゃんとしたサービスを提供しようと思えば、この段取りは誠実と言えるかと思います。なお、申込みから取付けまでの期間の目安は約30日となっています。
無印良品の「棚取り付けサービス」は今のところ東京都内のみ。しかも棚を取り付けてくれるだけです。サービス料金などは良心的と言えるものの、自分で壁の下地を探せてドライバーくらい使える人なら必要ないサービスと言えます。下地センサーさえ持っていれば、まず問題ないはずです。
とは言え、日曜大工的なことがまるっきり苦手だという方もいらっしゃいますし、今後、対象商品が増えていけば、利用したいという人は増えていくことでしょう。そうなってくれば、もはや無印良品は都市型ホームセンターというポジションを獲得することになるかもしれませんね。
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