我が家では子供部屋など複数箇所で無印良品のスチールユニットシェルフを使っています。
ホワイトインテリアにピッタリなうえに、圧迫感がなく、コスパも良く、組み替えやオプションパーツを使った拡張も自由自在。電子レンジなどを乗せると揺れるなんて批判もありますが、なんだかんだ言って良くできた収納家具です。
こういうのはそのうちニトリがパクリに来るだろうなと思ってました。そして満を持して「Nポルダ」という商品を販売開始したものの、大型店でもなかなか導入が進みませんでした。
ですが、ようやく実物を見て参りましたので、レビューさせていただきたいと思います。
※この記事は2020年11月12日時点の情報に基づいています(2023年6月30日一部更新)
ニトリ・ワイヤーシェルフNポルダ
こちらがニトリのスチールワイヤーシェルフ「Nポルダ」です。細めのスチールワイヤーでできたラダー状の側板に、背面はクロスブレース。こういう構造は決して無印良品の専売特許というわけではありませんが、これまでニトリにはなかった商品です。
ニトリ独自なのはフレームがホワイトのもの(ホワイトウォッシュ)のほかにブラックのもの(ミドルブラウン)もあるということ。最近はブルックリン系インテリアとかが流行なので、こっちのほうが良いという方も少なくないのではないでしょうか。
また、無印良品ではつっぱりパーツが別売ですが、Nポルダは最初からつっぱりパーツが付いているというか、天井に突っ張らないと設置できない構造です。奥行が約30cmしかありませんから、天井に突っ張って設置したほうが安全と考えたのでしょう。なお、高さは220~260cmに対応します。
棚板底面にはスチールの補強
棚板はプリント紙を貼った10mm厚程度のパーティクルボードですが、底面にはスチールの角パイプが入っているのでシッカリとしています。ラダー状のサイドパネルに乗せるだけの構造ではあるものの、自重があるので普通に使っていて棚板が外れてしまう心配はありません。ただし、お子さんがいる場合は指を挟む可能性があるので注意しましょう。
連結やパーツを使ったアレンジも可能
Nポルダにはワードローブタイプが用意されているほか、サイドパーツ(側板)、追加ポール(ハンガーバー)、追加棚板も用意されています。そのため、無印良品のスチールユニットシェルフのように横方向に連結したり、オプションパーツを使った組み替えも可能です。
不安だったグラつきはナシ
私が実物を見てから紹介したいと思ったのは、グラつきが酷いんじゃないかと不安に感じたからです。背が高いのにクロスブレースは1本だけで、サイドパネルは上下分割式になっていますからね。コストを抑えるためというのは分かりますが、強度を損ないかねません。
しかし、心配は無用でした。サイドパネルは上下を継ぐ構造ですが、壁側の支柱が思いのほか頑丈です。また、天井に接するパーツは専用に設計されており、広い面で天井を掴んでいます。なので、横揺れや転倒の可能性についてはそれほど気にする必要はないでしょう。
無印良品との比較
ニトリ | 無印良品 | |
---|---|---|
商品名 | ワイヤーシェルフNポルダ | スチール棚セット・ワイド大 +つっぱりパーツ大 |
サイズ | W965×D305 ×H2200~2600m |
W860×D410 ×H2060~2280mm |
全体耐荷重 | 50kg | 100kg |
棚板ピッチ | 110mm | 180mm |
棚板 | 5枚 | 5枚 |
税込価格 | 9,990円 | |
カラー | 2色 | 1色 |
オプションパーツ | 少ない | 多い |
※価格および仕様はすべて2020/11/12現在2023/06/30更新
類似品と言うほど似ているわけではありませんが、Nポルダを無印良品のスチールユニットシェルフと比較してみましょう。なお、無印良品には奥行25cmタイプも用意されていますが、専用のつっぱりパーツがないため今回は割愛します。
まず高さですが、無印良品のほうは一般的な家庭の天井高2400mmに届きません。それに対応するためにはセット品ではなく特大の帆立を含めるかたちでパーツを買い集める必要があります。当然、価格は割高になります。
奥行はNポルダがおよそ30cmなのに対し、無印良品は約40cm。これは収納したいモノに合わせて選べば良いでしょう。
幅はNポルダは1サイズのみ。対して無印良品は4サイズ用意されています。Nポルダが覇権を握るにはサイズバリエーションをもっと増やす必要があると言えるでしょう。
棚全体の耐荷重はNポルダが50kg、無印良品は100kgとなっています。このあたりは各社で基準が違うので単純比較できませんが、Nポルダは天井に突っ張って設置するということを前提にしているので控えめにせざるを得ないのでしょう。
棚板ピッチはNポルダが110mm、無印良品は180mmです。つまりNポルダのほうが棚板の高さを調節しやすいわけですが、無印良品には棚板ピッチを半分にできる「高さ調整金具」が用意されているので大きな問題はないと思います。
Nポルダの決定的なアドバンテージとなるのは価格が無印良品の2/3程度半値以下で済むこととブラック系のカラーが用意されていることでしょう。一方の無印良品はサイズやオプションパーツのバリエーションが豊富であることがメリットと言えるでしょうか。個人的には甲乙つけ難いところです。
ぶっちゃけ、最初は「こんなのグラグラで使い物にならないんじゃないの?」とすら思っていたNポルダでしたが、思いのほかシッカリしていて良いと思いました。そのうえで、同様のものは色々あるものの、価格が税込で1万円を切るというのは魅力的だと思います。
今後は無印良品に負けないくらいサイズバリエーションやオプションパーツが揃うことを期待したいですね。
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