わたくし収納マンには変なクセがありまして、アパレルショップに入っても洋服をほとんど見ずに店舗什器ばかり気になってしまうことがあります。洋服よりもディスプレイ棚やハンガーラックの構造や材質に興味が向いてしまうんですね。
構造が気になって棚板を外してみたり、手で叩いて材質を確認したりするわけです。そんなことをしているところに店員さんから声を掛けられると、別に悪いことをしているわけでもないのに逃げるようにして店を出てくることもあります(苦笑)
それはさておき、店舗什器はシンプルな構造ながら丈夫で使い勝手良くできていることが多いように思います。その割りにはコスパも良いから、商業ベースで使われているのでしょう。
店舗だけでなく自宅やクライアント宅で使ってみたいものもたくさんあります。今回ご紹介する商品もまさにそんな感じです。
※この記事は2018年10月29日時点の情報に基づいています
オカムラ・BRIO(ブリオ)
学習机でもおなじみのオカムラ(旧・岡村製作所)の新商品「BRIO(ブリオ)」はカスタマイズや連結が可能なスチールラックです。残念ながら一般消費者向けの商品ではなく法人限定の商品となっています。
「なんでパンピーは買えないの!」と文句を言いたくなりますが、おそらくは一般消費者向けに市場に流すと値崩れを起こすからでしょう。法人向けのオフィス家具は代理店がレイアウトの提案の一環で商品を販売することが常であり、価格や商品だけが先走ることを良しとしないからです。
ホワイトだけでなくブラックもアリ
オカムラのブリオはホワイトとブラックの2色展開。また、棚板はスチール棚の2色に加え、プリント紙の木質系棚板が5色、シナ積層合板の棚板が1色あります。
さわやかなホワイトも素敵ですけど、シックなブラックも捨てがたいですねー。
デスクにもハンガーラックにもなる!
オカムラのブリオは単体型に連結型を繋げて設置することができるようになっています。また、ハンガーパイプ、ワークトップ棚板、ディスプレイボックスなどのオプションパーツが用意されており、様々なモノを収納することが可能です。
その点だけで言えば、ドウシシャのルミナスラックや無印良品の各種ユニットシェルフで十分と言えるかもしれません。しかし、個人的にはこういう店舗什器ライクなデザインに魅力を感じます。
また、ドリームウェアのスチールラックと比べても大差ないとか言われそうですが、やっぱりブリオのほうが正面から見たときに棚受けの穴が見えなくてスタイリッシュなのが良いと感じます。
価格はそれほど高くない
価格は単体型のスチール棚6段(幅930×奥行450×高さ2000mm)で税込3万円台、ハンガーパイプやワークトップ棚板をセットして使う同サイズのオープンタイプで税込1万円台からと、決して高くはありません。ただし、木製棚板などをセットすると、そこそこのお値段になってしまいます。
しかしながら、法人が代理店に見積もりを求めれば、実際にはもっと安くなるんじゃないでしょうか。個人宅では購入できませんが、会社経営者であれば会社名義で問い合わせれば購入できると思います。
ブリオのような店舗およびSOHO向けの家具を求めている消費者は私だけではないはずで、需要は十分にあると思います。しかし、それをやってしまうと、せっかく粗利益が取れる法人向け市場を疎かにすることに繋がるので、個人向けには出したくないんでしょうね。
で、個人向けに同じような商品を他のメーカーが出しても、他にルミナスラックやユニットシェルフのようなコスパに優れた商品があるので、思ったように売上が伸びないというジレンマがあるのでしょう。なかなか難しいですねー。
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