前回ご紹介した通り、冷蔵庫が壊れたので、各社の冷蔵庫を比較検討した結果、パナソニックの「NR-F553HPX-X」を購入しました。
というわけで、今回はそのレビューをお送りしたいと思います。
※当記事は2018年7月4日時点の情報に基づいています
パナソニック・NR-F553HPX-X
- 2017年秋モデル(2017年9月15日発売)
- 定格内容積:550リットル
- 外寸:685×699×1828mm
- 年間消費電力量:279kWh
- ヨドバシカメラにて購入(価格は自粛)
外寸はこれまで使ってきた三菱電機の「MR-S46NE」(幅685×奥行699×高さ1798mm)とほぼ同じ。しかしながら定格内容積は455リットルから550リットルに20%以上もアップしました。技術の進歩というのはスゴイですねー。
しかしながら、実際に使ってみて、容量が増えたという実感はまったくないです(苦笑)もっとも、私としてはもっとコンパクトで容量が500リットル以下で良かったのですが、「大は小を兼ねる」派の妻に押し切られた格好です。
なお、今回購入したカラーはオニキスミラー。黒光りした鏡のようです。カッコイイですけど指紋は付きやすいです。
表面ガラスのためマグネット不可
NR-F553HPXは表面がガラスでできているので、マグネットがつきません。おかげで妻がいろいろ貼り付けることができないので、私としてはラッキーです(笑)
代わりにと言ってはナンですが、吸着式のホワイトボードをオマケで付けてくれました。このホワイトボードにはマグネットがくっつきます。
側面はマグネットOK
一方、側面はマグネットをくっつけることができます。この場所なら目立たないので、私としてはありがたい限りです。
使いやすそうで使いにくい冷蔵室内
さて、肝心の中身を見てまいりましょう。上から順番に、冷蔵室内はこんな感じです。
コンプレッサーが最上部奥に取り付けられた「トップユニット方式」を採用しているため、一番上の段は奥行が浅く、背が低い妻でも手が届きやすいです。また、「ローウエストライン設計」で冷蔵室の最下部が低い位置にあるので、子供でも手が届きやすくなっています。
それらの点では使いやすいのですが、我が家では冷蔵室には飲み物と調味料くらいしか入れないので、ドアポケットはギッシリ、本体側はガラガラになってしまいます(苦笑)観音扉式は調味料が左右に分かれてしまうので、やっぱり使いにくいです。
自動製氷皿は取り外して丸洗いOK
自動製氷のタンクはもちろん、製氷皿も取り外して丸洗いできます。これは何でも洗っちゃう星人の妻にはうれしい機能です。
ベアリング式レールでフルスライド
NR-F553HPXはベアリング式スライドレールを採用しており、引出しを全開にできます。そのため奥まで完全に見渡すことができるのです。
しかし、押入用引出式衣装ケース同様、奥まで引き出すのって面倒臭いです。そのため、特に便利な機能だとは思いません。
また、冷蔵庫内の乾いた空気だとベアリングがグリス切れしやすいんじゃないかと思います。約20年間相当の開閉テストをクリアしたそうですが、果たして10年以上、壊れることなく使うことができるでしょうか。
浅い!ワンダフル3段ケース
これは購入前から懸念していたことですが、冷凍庫の「ワンダフル3段ケース」の最上段は浅くて使いにくいです。お弁当に入れる冷凍食品のパッケージにちょうど合う高さですけど、ちょっとでもオーバーするとすぐに引っ掛かって引き出せなくなります。
ここはやはり2段にして、積み重ねることができるくらいでちょうど良いでしょう。お弁当に入れる冷凍食品のパッケージが一面に見渡せるようにするなんて、収納としては愚の骨頂です。
野菜室はペットボトルを収めるのに中途半端
野菜室の引出しの手前には1.5~2リットルのペットボトルを収められるようになっています。しかし、これが実に中途半端な大きさなのです。500mlのペットボトルならちょうど前後に2本並ぶんですけど、1.5~2リットルは中途半端です。
ここは1.5~2リットルのペットボトルが収まる高さがあるのですから、500mlではなく1.5~2リットルに照準を合わせるべきでしょう。定格内容積が600リットルの「NR-F603HPX」なら2リットルでも前後に並ぶようになっているので、同じようにしてもらいたかったです。
音がウルサイ!天板が拭きにくい!
以上述べたようなことは、コレに比べたら些細な話です。パナソニック独自のトップユニット方式だからでしょうか、イマドキこんなにウルサイ冷蔵庫があったのかと思うほど音が気になります。日中はともかく、夜間は結構「ヴーン」という音が気になるのです。スーパーに置いてある冷凍ショーケースと同じ音ですね。
あと、これまで使っていた三菱電機の冷蔵庫の天板はフラットでホコリが積もっても簡単に拭き取れたのですが、NR-F553HPXは上写真のように凸凹が多くて掃除がしにくそうです。おまけにかなり熱を持ちます。これはかなり盲点でした。
アジャスター調整用工具が収納可能
最後に蛇足ですが、アジャスター(調節脚)専用工具について。これ邪魔だなーと思ったら、前面の脚カバーに収納できるようになっているんですね!よくできているなーと感心しました。
というわけで、特にトップユニット方式に魅力を感じて購入したパナソニックの「NR-F553HPX-X」でしたが、最大の不満もトップユニット方式によるものだったというオチでした(苦笑)まあ、音に関しては眠れなかったり、お隣にご迷惑が掛かるレベルではなく、そのうち慣れるものと思いますけど、掃除がしにくそうなのには本当に参りました。たぶん最初から分かっていれば避けたことでしょう。
やっぱり冷蔵庫なんてものは、目新しい機能に惑わされずに、実際の使い勝手をイメージして選ぶべきなんでしょうね。ともあれ、妻は音が気にならないそうですし、冷蔵室内に手が届きやすいうえに、今回の買い替えを機に冷凍室内の大半を私が譲ったため満足しているようです(笑)
2019/08/29追記:購入してから1年が経ちました。音がひどくなるようなことはなく、快適に使えています。デザインもスマートで良いなーと思います。一方で、先日、妻の実家が日立の冷蔵庫を買ったのですが、音も静かでやっぱり冷蔵庫は重電メーカーかなーと思いました。
コメント
私も、1ランク小さいNR-F503HPX-N を8月に買ったのですが、とてもうるさいキーキリキリという高周波音が頭に突き刺さり、修理を依頼しました。インバータのスイッチング周波数を落としたりしましたが改善せず、結局返品することになりました。
こんな音のする冷蔵庫と一緒に生活することは耐えられません。
天下のパナソニックがこんなものが製品化するとは驚きです。
三菱の冷蔵庫 MR-MX50D-W に買い替えました。
Jimmy77さま
はじめまして^^
ウチに届いたのは”キーキリキリという高周波音”ではなかったのでJimmy77さんのお宅に届いたのとはちょっと状況が異なるようですけど、それにしても音が気になる冷蔵庫というのは困りますよね(+_+)
やっぱり冷蔵庫は三菱電機が鉄板ですねー。
今さらながら、冷蔵庫は目新しい機能で選ぶのではなく基本機能の安定感で選ぶものだと痛感しています^^;
本当ですよね、我が家も、はずれが来たみたいで、うるさい冷蔵庫で、返品2回しました。
ゆみこさま
はじめまして^^
えー、2回も返品ですかー。
その後、ちゃんとしたものが届きましたか?
それとも完全に返品しちゃって、他社製品と交換ですか?
収納マン様こんばんは。
冷蔵庫がそのうち壊れるので(野菜室に水が落ちるように)、買い替え候補を探しているところです。
今売られている冷蔵庫は、野菜室が下、冷凍庫が真ん中がほとんどですが、野菜室が下にあると使いにくくないでしょうか?野菜室が上の方がいいのですが、あまり製品がなくって。。
それから、パナの引き出しは見やすいかと思ったのですが、そういうわけでもないのですね。
あと、本当は自動製氷でない方が好きなのですが、中型以上の冷蔵庫では全部自動製氷。氷はあまり使わないので、製氷機の掃除の方が面倒です。氷を作らないとカビが発生してしまいますし。
いろいろ参考になりましたありがとうございます。
日本三毛猫さま
こんにちは^^
冷蔵庫って、そのうち壊れるんじゃないかというタイミングがありますよね。
我が家もそうで、その前にじっくり検討しておこうと思ったのに、結局土壇場で慌てるハメになりました^^;
さて、野菜室が一番下というのは、私としては特に不便は感じません。
ただ、10年来の習慣でついつい真ん中を開けそうになるというのはありますが…^^;
最近は野菜室が一番下になっていることに関して、上から順に冷蔵、冷凍、冷蔵、冷凍となるのは効率が悪いため、最近は冷蔵、冷凍、冷凍、冷蔵が増えているそうです。
それで電気代が安く済んだり、収納量が増えるなら、メリットはあるのかなと思います。
ちなみに、野菜室が真ん中にあるのは、三菱電機とシャープの一部機種ですね。
我が家も以前は三菱電機の真ん中が野菜室のタイプで、やはり三菱ユーザーから真ん中に野菜室があったほうが良いという要望が強くて2018年から復活させたそうです。
シャープは製氷室の横に野菜室があるというのが違和感があったんですけど、私と同時期にシャープの冷蔵庫に買い替えた弟によると、意外とたくさん入るし使い勝手も良いそうです。
自動製氷は良し悪しでしょうねー。
私もあまり好きではないのですが、妻は非常に重視しています。
製氷室が必要なければ、コストコで扱っているシャープやハイアールの4ドア冷蔵庫が良いかもしれませんね^^
個人的には、こういう感じのほうが好きです。
収納マン様、こんにちは。
先週、冷蔵庫を買いに行きましたが、値段で(型落ち)ということで同じ冷蔵庫になってしまいました。母が「これでいい」と言うので。
音ですが、ときどきウィーンとなりますが、気になるほどではありません。個体差でしょうね。
冷蔵室は、明るいのと棚板の下が透明なので奥が見渡せるせいか、前のものよりみやすいです。
ただ野菜室の高さが足りなくて、アスパラを立てて保存できません(–>さっさと茹でろということでしょうか)。
周囲の寸法を確認した上で買ったのですが、いざうちに来てみるとコンセントがギリギリ(許容範囲)。また、敷物のことを忘れてました!ラグのはじっこが微妙でひっかかりそうです。とほほ。もうちょっと小さいほうがよかったです。
天板の掃除と熱、どうしましょうか。吊戸棚の下なので結構高さがギリギリです。あああ。
掃除といえば、キャンドゥのハタキがけっこうお気に入りです。大き目でほこりをよくとってくれます。家の中で使って汚れたら、窓と網戸で使います。洗えばある程度はきれいになるので、外回りでは使いまわしてどうにもならなくなったら捨てています。
ハタキで先端部が交換可能なものが売られてますが、それより安いので。
なお、天井等高さのあるところは240cmまで伸びるハタキでほこりを叩き落としてます。–>掃除機–>雑巾がけ
でも照明などはハタキだけではダメですね(シーリングでなく、古典的吊り下げ照明)。紙ぞうきんと雑巾の登場とあいなります。とくに夏は窓をあけていて土ボコリの攻撃を受けますので。
日本三毛猫さま
え、日本三毛猫さんもパナソニックの「NR-F553HPX-X」を買われたんですか!それは奇遇ですね^^
ウチもちょうど新旧製品の入れ替え時期で、めちゃぐちゃ安く買えました。
アスパラを立てられないというのはちょっと笑えますね^^;
でも、ペットボトルも入る手前のところなら大丈夫なんじゃないですか?
日本三毛猫さん家ならそんなにたくさんペットボトルばかり入ってなさそうですし(←あくまで勝手な想像です^^;)。
キャンドゥのハタキ、良さそうですね。
最近はちょっと良さげなハタキみたいなのがいろいろありますけど、おっしゃる通り100均のほうが気軽に使い捨てできそうです。
和風のペンダントライトは、和紙や木製でなければ、外して丸洗いしたほうが早いと思います。
ホコリはいくら拭いてもなかなかキレイにならないし、照明器具など上のほうは首が疲れますよね^^;