わたくし収納マンは常々不満に思っていることがあります。
それは照明器具やエアコンのリモコンです。ホルダーは付属していても木ネジしかセットされておらず、ユーザー側で壁の下地のある場所を探してネジ穴を開けて取り付けることを半ば強要されているからです。一般的な石膏ボード壁に取り付ける方法はいくらでもあるはずなのに、家電メーカーは敢えてそこを避けようとしているとしか考えられないんですよね。
薄型テレビが普及して以降はテレビも壁掛けできるようになりましたが、それも基本的には壁掛けパーツはサードパーティー任せです。施工方法や壁掛けして生じ得る結果に責任を持ちたくない気持ちはもちろん分かります。しかし、本当にユーザーの生活に寄り添う気持ちがあれば、そこはもはや避けて通れないんじゃないかと思うわけです。
ところが、ここに来てようやくパナソニックが本気で壁掛けできるテレビを作ってくれました。それが「ウォールフィットテレビ(LW1シリーズ)」です。
※この記事は2022年10月6日時点の情報に基づいています
パナソニック・ウォールフィットテレビ(LW1シリーズ)
”「壁掛け」を自由に。”というキャッチコピーで発売されたパナソニックの「ウォールフィットテレビ(LW1シリーズ)」は従来の壁掛けできるテレビとは一線を画します。壁に下地があるところを探したり、石膏ボード壁用のテレビ壁掛け金具を自分で手配する必要がないのです。
石膏ボード壁に固定できる専用金具が付属
ウォールフィットテレビには石膏ボード壁に固定できる専用金具が付属しています。この専用金具を複数のピンで壁に4ヶ所固定し、フックカバーを掛けてからテレビを掛ければOKとなっています。
壁美人の壁掛け金具よりも楽に設置できそうですし、何より金具を選ぶ手間やコストが省けるというのはとても助かります。
ほとんど壁に同化
専用金具を使うことで、ウォールフィットテレビはその名の通り従来よりも壁に同化しやすくなります。従来のテレビだと壁からモニター前面まで約126mmもあったところが、ウォールフィットテレビならたった約35mmで済むのです。
まるでamazonの「Echo Show 15(エコーショー15)」を大型化した感じと言えるでしょう。いや、Echo Show 15は壁掛けすると約40mmありますから、それよりも薄いです。
TVアウトレットが近くになくても問題なし
ウォールフィットテレビは部屋のどこにでも自由に壁掛けできるというのが売りですが、「TVアウトレット(アンテナ線の差込口)が近くになければ意味がない」と思われる方もいらっしゃることでしょう。しかし、その点もパナソニックは抜かりありません。チューナー部が独立しており、無線で映像をモニターに送れるようになっているのです。
もっとも、同様にワイヤレスチューナーを採用している我が家のポータブル液晶テレビ(プライベート・ビエラ)を見る限り、電波が途切れることはあるかもしれません。そこは技術の進歩を期待したいところですね。
テレビを壁に掛ければテレビボードを置く必要もなく、部屋が広く見えます。おまけに、地震対策にもなって一石二鳥です。
しかしながら、これまでは壁に下地がないと無理とか、面倒臭いとか、結局TVアウトレットの近くに設置しないといけないとか、いろんな制約がありました。そういった問題がウォールフィットテレビの登場で一気に解決できるのですから革命的と言えるのではないでしょうか。
リモコンも含めてホワイト系のシンプルなデザインで、変に主張しない感じも素敵だと思います。2022年11月18日ということで、実売価がどれくらいになるのか気になるところですね。
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