ぶっちゃけ、私はDCM傘下のダイキは「イケてないホームセンター」だと思っていました。大阪ではベターライフに続いてオージョイフル(旧ジョイフル朝日)を吸収合併。ベターライフはともかくとしてオージョイフルは割りと個性的な売場だったのに、いかにも田舎のホームセンターという印象になってしまいました。
ところが先日ひさしぶりに訪れたダイキの店舗は、私がそれまで抱いていたイメージとはちょっと違っていました。ただ大手メーカー品を無意味にいじくった「オリジナル商品」を展開するのではなく、消費者にとっても選択の余地が広がるオリジナル商品をたくさん置いていたのです。
そのひとつが、天馬の「カバコ」と「カバゾコ」のDCMオリジナルバージョン、「スライドボックス」&「引き出しケース」です。
※この記事は2017年3月9日時点の情報に基づいています(2023年7月30日一部更新)
DCM・スライドボックス&引き出しケース
スライドボックス
引き出しケース
ダイキをはじめ、DCMホールディング傘下のホームセンターのカーマ、ホーマック、くろがねや、サンワで扱われているスライドボックスは天馬のカバコ、引き出しケースはカバゾコと基本的に同じ商品です。
どこが違うかというと、まずカラーが違います。DCMはアイボリーとブラウンの2色で、アイボリーはフタ(スライド扉)だけが半透明、ブラウンはプロパー品と違って本体だけがアイボリーです。
もうひとつ大きな違いがありまして、フタ(スライド扉)の一部が透明になっており(ブラウンは一部がクリアブラウン)、フタを閉めていても中身が見やすくなっています。中身が見えないほうが良いという人もいると思いますが、そういう方にはプロパー品を買ってもらえば良いわけで、中身が見えるほうが便利だと思う人はDCMのほうを買うメリットがあると言えます。
ちなみに価格は他のホームセンターに比べるとちょっと高いかなと思います。
前回も取り上げた通り、DCMはホームセンター業界で売上No.1を誇ります。傘下のホームセンターがそれぞれ単独では実現できなかったオリジナル商品も、ホールディングス全体で取り扱うとなればメーカーも従わざるを得ません。
しかし、そこで重要なのはどんなオリジナル商品を作るかです。一言で言うと消費者にメリットを感じられる商品でなければなりません。ただ競合を回避して利益を追求したり、逆に安かろう悪かろうの某流通大手のPB商品みたいになると、消費者は離れていってしまいます。
その点で言うと、DCMオリジナルのスライドボックスと引き出しケースは悪くないと思います。今後とも金にモノを言わせて、ジャンジャン素敵な商品を開発して欲しいですね。
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