キャリコやカバコなどオープンボックスの開口部の大きさを比較してみた

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キャリコやカバコなどオープンボックスの開口部の大きさを比較してみた

前回はIKEA「ソルテーラ」などのスタッキング分別ゴミ箱を比較しました。

IKEA「ソルテーラ」やニトリなどスタッキング式の分別ゴミ箱を比較
IKEA「ソルテーラ」、ニトリ「Nスタックバケット」、スタックストー「ペリカン・ガービー」で、スタッキング式の分別ゴミ箱を比較してみました。ソルテーラは2サイズから選べ、奥行が大きいのもメリット。Nスタックバケットは日本の住宅に合わせたコンパクトさが魅力。ペリカン・ガービーは高価ですが使い勝手は抜群です。

実は最初からスタッキング分別ゴミ箱の比較をしようと思ったわけではないのです。もともとはキャリコなどのスタッキング式オープンボックスの開口部の寸法を調べて比較しようと思たんですけどあまりに数が多かったので、その中でコンセプトが近い3商品だけ先にピックアップしたかたちです。

というわけで、今回こそが本題。カインズ「キャリコ」、天馬「カバコ」、サンカ「squ+フロック」、スタックストー「ペリカン」、ニトリ「フラッテ」、IKEA「フィッラ」、さらに新商品のJEJアステージ「ロッキンポッド」を加えて、計7商品の開口部のサイズを比較してみたいと思います。

※この記事は2019年6月14日時点の情報に基づいています(2023年5月30日一部更新)

 

今回比較する商品

カインズ/キャリコ

カインズ・キャリコ

出典:カインズ

まずはスタッキング式オープンボックスの火付け役となったカインズの「キャリコ」。サイズバリエーションは意外と3つしかないのですが、カラーバリエーションは豊富です。また、底面にコロが付いているので移動が楽です。

天馬/プロフィックス・カバコ

続いては現在ホームセンターで圧倒的シェアを誇る天馬の「プロフィックス・カバコ」。さすが天馬が作るだけあって丈夫なうえに、扉が天板下にスライドインする構造で使い勝手がグッド。カラバリやサイバリも豊富です。

サンカ/squ+フロック

サンカ(サンイデア)の「squ+froq(スキュープラスフロック)」はカバコが登場する前までは山善を介してホームセンターの売場シェアが高かったですが、現在ではその姿を見ることが少なくなりました。扉が2つ折りになることで、開口部を4段階に調節することが可能です。

スタックストー/ペリカン

おそらく元祖スタッキング式オープンボックスと言えるstacksto,(スタックストー)の「pelican(ペリカン)」は価格保護政策が失敗したのか、現在ではベーシックサイズもスリムサイズもなくなり、完全にマイナーな存在となりました。ワイドサイズも販売終了予定とのこと。ビビットなカラバリが可愛かったので残念。

JEJアステージ/ロッキンポッド

一方で、スタッキング式オープンボックスで最後発のJEJアステージ「ロッキンポッド」は、カバコのように扉が天板下にスライドインするだけでなく、天板までガバッと開くことができます。おまけに、扉をロックすることも可能。丈夫さも申し分なく、最新の注目株です。

ニトリ/Nフラッテ

「Nフラッテ」は全国に店舗網を持つニトリが販売しているので一気にシェアを奪うかと思われましたが、意外と停滞気味。やはりカバコなどと比較するとフニャフニャ過ぎて使い物にならない感じがバレてしまうのでしょうか(苦笑)

IKEA/フィッラ

実はIKEAにも「FIRRA(フィッラ)」というスタッキング式オープンボックスがあります。これが意外とIKEAにしては丈夫にできていて、類似商品と比較しても遜色ない感じです。ただ、国産品と比較して安いわけでもないし、カラバリもクリアとブラックの2色しかないのが残念。

スペック比較

メーカー 商品名 サイズ 外寸(W×D×H mm) 開口部(W×H mm) 税込価格 生産国
カインズ キャリコ S 220×385×310 160×160 980円 7 日本
M 440×385×310 380×160 1,480円
L 660×385×310 600×160 1,980円
天馬 カバコ スリムS 300×400×220 220×135 1,280円 4 日本
スリムM 300×420×310 220×205 1,480円
スリムL 300×420×410 未確認 1,880円
S 450×400×220 370×135 1,480円
M 410×420×310 370×205 1,680円
L 450×420×410 380×205 2,480円
ワイドM 600×420×310 520×205 2,580円
サンカ フロック スリム浅型 285×460×240 235×175 1,650円 8 日本
スリム深型 285×460×310 235×175 1,430円
レギュラー浅型 385×460×240 335×175 1,650円
レギュラー深型 385×460×310 335×175 1,650円
ワイド深型 570×460×310 520×170 3,080円
スタックストー ペリカン ワイド 450×410×285 407×130 3,190円 1 台湾
JEJ
アステージ
ロッキンポッド S 300×431×310 225×170 2,200円 2 日本
M 450×431×310 375×170 2,420円
L 600×431×310 525×170 2,800円
ニトリ Nフラッテ ハーフ 260×390×235 215×150 899円 6 中国
レギュラー 515×390×235 440×155 1,290円
ワイド 770×390×235 未確認 1,458円
IKEA フィッラ W22 220×420×310 170×155 1,299円 2 不明
W45 445×420×310 395×155 1,999円
W67 670×420×310 620×155 2,999円
※開口部の大きさはカインズ、サンカ、スタックストーのみメーカー表示、それ以外は収納マンによる実測 ※空欄は未確認 ※価格は各社直販サイトなどを参照(カラーにより異なる場合があります) ※山善版フロックは2022年5月30日現在3色

 

比較してみた結果、開口部の幅は各社とも外寸幅より50~80mm程度小さいと言えます。一方で、開口部の高さは概ね150mm前後と言えますが、カバコだけは205mmというものも多く、開口部の広さで選ぶならカバコという感じです。

サイズバリエーションもカバコがもっとも多く、やはりこのジャンルの商品でトップシェアになったのも必然かなと思います。やっぱり、売れるものには理由があるんですねー。

 

しかし、キャリコのようなオープンボックスも随分と増えたものですね。今回は開口部寸法の比較がメインでしたが、改めてそう思いました。たぶん、一般の消費者ならどれも同じようにしか見えないと思います。

でも、こうやって比較してみると、やっぱりカバコという感じがします。最後発のロッキンポッドも良いんですけど、まだバリエーションが少ないですからね。

ともあれ、こういったスタッキング式オープンボックスは基本的には引出式衣装ケースの廉価版、もしくは洋服を重ねて収納したい人向けのもので、あまり使い勝手の良いものではありません。そこは注意が必要だということを改めて申し上げておきたいと思います。

 

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