
出典:PR TIMES
先日、ハックから「ラックミ」という新しいシリーズの組立式ラックが発売されるというプレスリリースがありました。
実はこれ、まったく新しい商品ではなく、既に販売されている商品のパッケージがリニューアルされるという話です。おまけに、ほぼ同じ商品は他社からも発売されています。
そんなわけで、いつもならスルーしてしまうリリースなのですが、リニューアル前の商品(現行品)の価格を見るとamazonで税込1,482円。かつて1千円程度で買えた3段カラーボックスも今は2千円くらいが普通ですから、このボリュームでこの値段は魅力的です。
「耐荷重が小さくてもグラつきがあっても使い道はあるはず」と信じて、たまたまamazonアウトレットで安くなっていたほぼ同じ商品を買ってみることにしました。
※この記事は2025年8月4日時点の情報に基づいています
トレードワン/フリーラック8段
今回ご紹介するのはトレードワンの「フリーラック8段 10513」という商品です。耐荷重の表示が少し異なるものの、構造、サイズ、材質等、すべてハックの「8段マルチラック HAC3342」と同じと思われます。
価格は安いですがパーツは多いです。全部で110点もあります。
棚板はコーティングした不織布
こちらの棚板は合板ではなく、ポリプロピレンコーティングを施したポリエステルの不織布です。長辺側がループ状に圧着されており、そこにパイプを通し、担架を作る要領で棚板としているのです。
接続ブロックでジョイント
骨格は基本的に62本のスチールパイプと32個の接続ブロックで作り上げます。接続ブロックはフレミング左手の法則のような形状の、三方にパイプを接続するポリプロピレン製のパーツです。
ネジ釘不要で、ひたすら接続ブロックにパイプを挿し込んでいく作業となります。4本のパイプと4個の接続ブロック、1枚の棚シートで、棚板1枚分を構成します。
組立簡単。どんどん高く
棚板に支柱パイプを挿し込み、さらに棚板を乗せるという作業を繰り返して、どんどん段を増やしていきます。簡単ですが、接続ブロックの向きを間違って取り付けてしまうことがあるので、注意が必要です。
完成。カラボよりかなり大きい
ちんたらと組み立てて約30分で完成。一般的な三段カラーボックスよりもかなり大きいことがお分かりいただけるでしょうか。サイズは幅570×奥行280×高さ1410mmとなっています。
デカいけど軽い
トレードワンのフリーラック8段は大きなサイズですが、重量は実測で1,091gと超軽量です。1リットルの牛乳パック1本とほぼ同じ重さ。片手でヒョイと持ち上げられますから、キャスターを取り付ける必要もありません。
意外とグラつかない
華奢な構造ですが、意外とグラつきは感じられません。もちろん、ラックそのものが軽いからこそで、重量物を乗せるとそれなりにグラつきは生じると思います。
もっとも、耐荷重は8kg。棚板1枚あたり1kgという計算です。
棚はシートなのでたわみます
棚板1枚あたりの耐荷重は1kgですが、ご覧の通り約2kgのペットボトルを乗せても大丈夫です。ただし、棚はシートなのでたわんでしまいます。よって、収納するモノの形状によってはやや不安定になります。
この組み方はどうやれば…

出典:PR TIMES
組み立てと初期検証を済ませてから、ふと思いました。上写真左のように棚間を広くするにはどのように組み替えれば良いのだろうかと。ひょっとして、トレードワンのパッケージには入っていない、ハック独自のパーツがあるのかとすら思いました。
ちなみに、トレードワンのパッケージや取扱説明書には上写真左の状態に関する記載は一切ありません。
棚板パイプを支柱にすればOK
しばらく商品写真とにらめっこして、棚板の幅と支柱の高さが同じくらいであることに気づきました。長い棚間に使われている支柱は、棚板の幅方向のパイプだったのですね!
なので、上写真の最下段のように、側板(シート)を設けることもできます。
ちなみに、棚間は通常の組み方で160mm、棚パイプを支柱にした状態で540mmとなります。
最大2000mm超えもOK
接続ブロックが飛び出してもOKなら、上写真のように高さ1800mmの4段タイプに組むこともできます。単純に高さだけを追い求めるなら、余ったパーツをフル活用して高さ2150mm程度にすることも可能です。さすがにグラグラしますけどね(苦笑)
2分割してもOK
トレードワンのフリーラック8段はパーツ構成がシンプルなので、様々な組み替えができます。高さを追い求めるのではなく、上下を分割して低くした状態で使うことも可能です。
さらに上下を分割して4分割も可能。8分割も不可能ではないですね。
ちなみに、上下分割して4段なら高さは550mmなので、押入れ下段にも収まるサイズです。幅は570mmですから、洗面化粧台の下(扉収納部)にも入りそうな大きさです。
左右連結も可能
上下分割して2台に分けて並べるだけでなく、上写真のように連結することもできます。重いモノはNGですが、推し活に良さげなサイズ感ではないでしょうか。
AVボードのような連結も可能
中央に棚板を渡して、AVボードのような3連結にすることもできます。幅1690mm、高さ550mm。これで1千円台って、誰が思うでしょうか。ただし、重いモノは乗せられません。
洋服のディスプレイ収納に最適
さんざん組み替えを楽しんだところで、このフリーラックの最適な使い道について考えてみたいと思います。
まず、普通に8段に組んだ場合、棚間は狭く、軽いモノしか収納できないという特性から、洋服をディスプレイ収納するのに最適だと思いました。洋服をたたんで収納する方や、帽子などの小物が多い方に良いと思います。収納物も軽いので移動も楽です。
洗面脱衣所の収納に最適
洗面脱衣所に設置して、脱衣カゴやタオル、パジャマなどの着替えを置くのにも良いと思います。洗面脱衣所は狭くて収納スペースを追加する余裕がないことが多いですが、これなら軽いので簡単に移動させることができるというのもメリットでしょう。
クッションやマガジンのラックとして
快適にソファに座るにはクッションが必須ですが、そうするとソファの上がクッションだらけになってしまったりします。家族それぞれが使いたいものだけをチョイスできるようにフリーラックに収めればスッキリします。
そのほか、ぬいぐるみを並べたり、マガジンラックとして使うにも良いと思います。オモチャや模型のディスプレイにも良いかもしれません。
シューズラックとしても最適
トレードワンのフリーラック8段はシューズラックとしても最適です。紳士靴が1段にぴったり2足ずつ並びます。あいにく我が家にはないのですが、ロングブーツも収納可能です。
そのほか、自転車用ヘルメットや、サッカーボールなどスポーツ用品、レジャー用品を収納するにも最適です。軽くて移動が楽なので、掃除がしやすいのも良いですね。
というわけで、今回ご紹介したトレードワンのフリーラック8段は、「安い!デカい!軽い!」とまさに三拍子揃った素敵な収納グッズです。耐荷重は大きくなくても様々な場所で使えます。こんなにコスパの優れた収納グッズはなかなかないでしょう。
しかも、いろいろなパターンに簡単に組み替えることができるので、フレキシブルに対応可能です。リビングから寝室、玄関。クッション、洋服、靴と、置き場所や収納するモノを変えることができます。引っ越し時の分解や組み立ても楽々です。
2台以上買って連結させても面白いでしょうね。トレードワン、ハックともに、サイズ違いやハンガーラックなどバリエーションがいくつかあります。とても楽しく収納することができるので、是非お試しください。
関連記事




コメント