雑貨屋を見て回っているとき、思わず手に取ってしまうモノは、何かしら心をくすぐられるものだと思います。鮮やかな彩りだったり、手触りが良さそうな素材だったり、クスッと笑ってしまうようなものだったり。
逆に、当たり前、合理的、どこにでもありそうな姿形では、心くすぐられるような感動は得られません。些細なことでも、いや、些細で身近なことだからこそ、感動が生まれるのではないでしょうか。
※この記事は2018年1月21日時点の情報に基づいています(2023年9月27日一部更新)
IKEA・FJANTIGフック
一般的に壁に取り付ける「フック」と言えば、「J」の字の形をしています。しかし、IKEAの「FJANTIG(フィアンティグ)フック」はなんと椅子の形です。
フックが椅子の形をしていることにはまったく合理的理由はありません。ハッキリ言ってしまうと、材料の無駄遣いです。
しかし、なんだかカワイイ。壁に椅子が張り付いている様子は不自然ですが、やっぱりどういうわけだかカワイイのです。
この形状からして、トートバッグを掛けるには良いかもしれません。また、コートやバスローブ、バスタオルを掛けることも可能だと思います。
FJANTIGフックはポリプロピレンでできており、木ネジ2本で壁に直接取り付ける構造です。つまり、強度的に頑丈というわけではなく、取り付けが便利というわけでもありません。
でも、ただただカワイイ。なんだか雑貨の魔力に見せられてしまったようになります。
IKEA・KARTOTEKフック
合理的に考えれば、「KARTOTEK(カルトテーク)フック」のほうが普通に使いやすいと思います。壁への取り付け方法はFJANTIGフック同様ですが、KARTOTEKフックはスチール製なので丈夫です。
上下2つのフックがあるので、帽子とコートを掛けたりすることも可能。ネームタグを付けることもできます。
IKEA・VAJERTフック
より合理性を求めるなら、「VAJERT(ヴァイエルト)フック」というのもあります。VAJERTフックはレールを取り付けてそこにフックを掛けるかたちとなっているので、フックを左右に移動させることができます。
材質はスチール。ギターハンガーのようなフックも付いており、掃除道具や工具などを掛けるのも良いかもしれません。
今回紹介したのはいずれもIKEAの新作フックです。いずれもこれまで市販品では見かけなかった形状ばかりで、魅力的に感じます。
それでも、もっとも合理的でないはずのFJANTIGフックが欲しいと私は感じてしまいました(笑)猫好きの人が猫をモチーフにした商品に引きつけられるように、家具好きの私は椅子のデザインに魅了されてしまったのでしょうか。
コメント