イケアにもメタルラック…というかスチールワイヤーシェルフがあるのをご存知でしょうか?商品名がちょっとアレなんですが、「OMAR(オマル)」と言います。
商品名で敬遠されているわけではないでしょうけど、私がイケアの店頭でオマルの横を通過すると、たいてい周りにお客さんがいません。ハッキリ言って注目度の低い商品だと思いますが、意外と廃番になることなくずっとあります。
そこで、私が気づいていないオマルの魅力があるのかもしれないと思い、調べてみることにしました。というわけで今回は、スウェーデン代表「OMAR(オマル)」と、日本でもっとも売れているスチールワイヤーシェルフ・ドウシシャの「ルミナスラック」を比較してみたいと思います。
※2019/01/28追記:オマルの高さ184cmのものは廃番となり、高さ94cmで幅46cmと92cmの2サイズのみとなってしまいました。日本市場ではオマルの優位性を見つけるのは非常に困難で、もはやおまるを買う理由はないと思われます。
価格
以下、イケアのオマルはW920×D360×H1840mmのものを、ドウシシャのルミナスラックはW915×D460×H1795mmのものを中心に比較していきたいと思います。まずは価格から。
イケアのオマルは税込7,398円、ルミナスラックは公式ショップで税込11,800円です。単純に価格だけで比較すると、同程度のサイズではイケアのオマルのほうが安いわけです。
機能性・拡張性

出典:IKEA
両者の間には基本的な違いがいくつかあります。まず、ルミナスラックはキャスター付き、オマルには付いていません。
棚板の形状も異なります。オマルはカゴが裏返ったようなワイヤーの張り方ですが、ルミナスラックほか日本で一般的なスチールワイヤーシェルフはちゃんと四方を囲った上にワイヤーを縦横に渡しています。使い勝手の面でも丈夫さで言っても、ルミナスラックのほうが優れていると言えるでしょう。
ルミナスラックはポールを上下分割させて2台に分けたりすることができますが、オマルはそういう芸当はできません。
拡張性については述べるまでもありません。ルミナスラックは前述の通り分割もできますし、拡張もできます。オプションパーツも類似品の中では随一で、圧倒的にたくさんあります。対するオマルは、オプションパーツに棚板一枚すらなく、2台を連結させることもできません。これでは比較になりません。ルミナスラックの圧勝です。
サイズバリエーション
サイズバリエーションについても比較するまでもありません。オマルは基本的にセット品が4アイテムだけ(※)。ルミナスラックは基本セットだけでも39アイテムあり、棚板やポールも様々なサイズがあります。これもルミナスラックの圧勝です。
※2019/01/28追記:オマルのセット品は2アイテムだけになってしまいました。
耐久性
オマルは亜鉛メッキ、ルミナスラックはクロムメッキにクリアコーティングを施しています。表面の錆びにくさという点ではルミナスラックのほうが優れていると言えます。ちなみにクリアコーティングが施されていないルミナスラックの互換品なら5,000円くらいで購入できます(※2019/01/28追記:ルミナス互換ラックも2018年夏以降クリアコーティングが施されました)。
あと、耐荷重についてですが、オマルには一切の記載がありません。ルミナスラックの耐荷重は棚板1枚あたり250kg、棚全体で最大500kgです。イケア基準にはいつも首を傾げますが、今回はルミナスラックの不戦勝です。
…というわけで、やっぱり比べるまでもありませんでした(苦笑)イケアのオマルがルミナスラックに勝てる要素は何一つありません。他の国では分かりませんが、少なくとも日本ではイケアのオマルの存在価値はないです。別にオシャレでもないし、亜鉛メッキだから下手すれば2~3年で表面が白く錆びてきます。そうなると大変見苦しいです。
日本にはアイリスオーヤマのメタルラックを駆逐した圧倒的強者のルミナスラックがあります。オマルがちょっとやそっとバリエーションやオプションパーツを増やしたところで敵いません。果たしてこのまま消えてなくなる運命でしょうか?
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