平安伸銅工業の「ラブリコ」や和気産業の「ウォリスト」など、最近は2×4(ツーバイフォー)材を使うDIYパーツが増えてきています。2×4材は建築用構造材なので室内で使うにはあまり適さないんですけど、安くてしかも丈夫だから工夫次第で使い勝手が良い材料として注目されているのでしょう。
でも、丈夫な2×4材は、裏返せば硬くて加工がしにくいとも言えます。長いネジを貫通させようと思ったらインパクトドライバーが必要ですし、ノコギリで切ろうと思ったら相当時間が掛かります。
だからこそ、ラブリコやウォリストのようなDIYパーツが必要になってくるわけです。今回ご紹介する商品も、同様の目的を持ったDIYパーツと言えるでしょう。
※この記事は2018年4月20日時点の情報に基づいています
アイワ金属・2×4材で作れる立て掛けシェルフ
スライドレールなどでお馴染みのアイワ金属の「2×4材で作れる立て掛けシェルフ」は、その名の通り2×4材を使って、上写真のような立て掛けシェルフを作ることができるDIYパーツです。平安伸銅工業のラブリコにちょっと似た質感ですけど、同じくABS樹脂でできています。
前述の通り、2×4材を自分でカットするのは大変です。しかも、立て掛けシェルフを作ろうと思ったら、普通は斜めにカットしなければなりません。ホームセンターでは一般的に斜めカットはしてくれませんので、マイターボックスなどを使って自分で一生懸命切るしかありません。
でも、こちらのDIYパーツを使えば、頑張って2×4材を斜めにカットしなくても立て掛けシェルフを作ることができるのです!
気配りが行き届いたディテール
「2×4材で作れる立て掛けシェルフ」は壁に立て掛けて使うのに最適なディテールを備えています。壁側、床側ともに、滑り止めと保護を兼ねたシートが貼り付けられています。
また、DIYパーツだからこそ好みのサイズで作れるように、幅は1000mmまで、棚板奥行は350mmまで、高さは1600mmまで対応可能となっています。このあたりは既製品では満たせないニーズを満足させてくれそうです。
ただしコスパは低い
ただ一方で、実際にこのDIYパーツを使って立て掛けラックを作るとなると、コスパが低いように思います。2×4材自体は安価なのですが、DIYパーツが2,000円弱に加え、棚板は最低でも奥行を2サイズ揃える必要があるので、合計で5,000円近く掛かるのではないかと思います。
ですからこれはリーズナブルに棚を作るキットというよりは、ちょっとこだわって立て掛けラックを作りたいという方向けと言えるでしょう。
なお、「2×4材で作れる立て掛けシェルフ」は、ブルーグリーン(AP-3007G)、ホワイト(AP-3007W)、ブラック(AP-3007B)の3色が用意されています。耐荷重は棚板1枚あたり10Kg、シェルフ全体で25Kgまでとなっています。
自由なサイズで作れるということもあり、リビングダイニングや玄関を中心に様々な使い方ができるのではないでしょうか。
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