我が家では結婚当初から食洗機を使っており、もはや食洗機なしの生活はまったく考えられません。
もともと私も妻も実家には食洗機はなかったのです。それでも食洗機は必要だと考え、キッチンは食洗機が置けることを大前提に新居の間取りを検討しました(賃貸ハイツ)。洗濯機を置く場所がない間取りって普通は考えられないことだと思いますけど、同様に私たち夫婦には食洗機を置けない間取りは考えられなかったのです。
そのように私たち夫婦にとっては食洗機は非常に重要なポジションを占めるわけです。しかし、私がいろんなお宅にお邪魔すると、食洗機があるのに使っていないお宅がチラホラあるのは不思議でなりませんでした。
感覚的ではありますが、10軒に1軒くらいの割合でそのようなケースに出くわすのです。
食洗機所有者の4人に1人は使っていない
カタログ通販でお馴染みの千趣会が運営するベルメゾン生活スタイル研究所が、ベルメゾンデッセ会員女性2,230名(20代:73名、30代:468名、40代:822名、50代:718名、60代:149名)を対象に調査したところによると、食洗機を持っている人はおよそ3人に1人という結果になりました。
一方で、食洗器所有者のおよそ4人に1人が食洗機を使っていないという事実も判明。私が感覚的に思っていた「10人に1人」よりも多いことが明らかとなりました。
6割が「手洗いした方が早い」
「なんであんなに便利な食洗機を使わないの!?」と思ったら、食洗機があるにもかかわらず使っていない理由として上記のような意見が上がっていました。
63.8%の人が「時間がかかる(手洗いした方が早い)から」、41.2%の人が「少量のみ食器洗い機を使うと効率が悪いかと思うから」と答えています。これら上位2位の理由を見ると、洗うべき食器が少ないために食洗機の必要性が乏しいと考えられます。
決して家族が少ないからというわけではない
これってひょっとして独身女性や夫婦だけの世帯が多く含まれているのかと思いきや、決してそうではないようです。上表を見ると確かに1~2人世帯は全体の4割以上を占めるものの、そもそも1~2人の世帯では食洗機の所有率自体が高くありません。
とは言え、上表からは世帯人数が増えるほど食洗機の利用率が高いことも分かります。
「後から購入した」人の利用率が高い
食洗機の設置時期やタイプによる影響はどうでしょうか。上表を見る限り、「入居前から設置されていた」場合のほうが「後から購入(設置)した」場合よりも食洗機を使っていない割合が高くなっています。また、据え置きタイプよりもビルトインタイプのほうが食洗機を使っていない割合が高くなっています。
これはおそらく、家を買うときに何となく食洗機を付けた、もしくは標準で据え付けられていただけで、積極的に使う意思がなかったためでしょう。一方で、あとから食洗機の必要性を感じて据え置きタイプを設置した人は、使う意思がハッキリしていたため、使用率が高いのだと考えられます。
食洗機所有率は持ち家が圧倒的に高い
食洗機は現在、据え置きタイプよりビルトインタイプのほうが普及しています。ビルトインタイプが賃貸住宅に設置されていることは稀ですから、やはり持ち家のほうが食洗機の所有率が高かそうです。
そのことは上表を見ても明らかで、圧倒的に持ち家のほうが食洗機の所有率が高くなっています。
一般的に賃貸住宅は結婚してから家を買うまでの仮住まいと考えることが多く、その間は世帯人数が少ないことも影響しているのでしょう。また、賃貸住宅で食洗機を置けるキッチンの間取りは非常に少ないことも影響していると思われます。
松下電器産業(現・パナソニック)が1960年に食洗機を発売してから60年近くが経ちます。私は冷蔵庫や洗濯機同様に食洗機は生活必需品だと思っているのですが、普及率は未だそれほど高いとは言えません。
でも、家事の時短が求められる昨今、やはり食洗機は生活必需品だと思います。我が家のように子育てをしながら賃貸住宅に住む人も少なくないはずですが、賃貸住宅だと置く場所がないということがほとんどなんですよね。
冒頭でも少し触れたように、今では洗濯機置き場がない家というのは賃貸住宅でもあり得ません。しかし、食洗機を置く場所がない家は賃貸住宅でも持ち家でもたくさんあります。
そんなわけで個人的には、置く場所さえあればもっと食洗機は普及すると考えています。1~2人世帯で洗濯物が少なくても洗濯機を使うのが当たり前であるように、食洗機もあるのが当たり前になればもっと使われる頻度が高くなると思います。
その点、パナソニックは現在、据え置きタイプの食洗機で独壇場ですし、システムキッチンも注文住宅も賃貸住宅も手掛けているのですから、もっと消費者に対して食洗機の素晴らしさを啓蒙することができるのではないでしょうか。
なんだかパナソニックにとばっちりが来る結論となってしまいましたが、パナソニックには期待していますよ~(笑)
コメント
収納マン様こんにちは。
うちの食洗機も実質「乾燥機」となっています。理由は「時間がかかる」からです。それに茶碗や小鉢などを多用する場合、図体が大きくともあまり入りません。鍋を洗いたくても「アルミは変色します」で、洗える物が限られます。また、炭水化物系の汚れは不得手で、こびりついたご飯粒には役に立ちません。
便利なのは換気扇洗い。フィルターと羽を月に1度、突っ込んで洗います(おかげで不織布のフィルターから解放されました)。1か月以上たってしまうと漬け置きでないときれいになりません。
まぁ、新しい換気扇に取り替えればこれもしなくて済みますけれど。
日本三毛猫さま
おひさしぶりです^^
日本三毛猫さんのお宅では食洗機が「乾燥機」代わり、しかも食洗機として使わない理由はベルメゾンの調査結果で多数を占めた「時間がかかる」からなんですねー。
食器が思ったほど入らない、洗えるものが限られる、ご飯粒のこびりつきが取れないというのは、まさに「食洗機あるある」ですね^^;
食洗機で換気扇を洗うというのは意外な使い方ですね!
確かに、これは汚れがよく落ちそうです。
考えてみれば、食洗機は高圧洗浄機みたいなものですものね。
私も一度、試してみたいと思います^^