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オシャレなカラーボックス!?アイリスオーヤマ「オープンウッドラック」

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手軽な収納家具の代名詞となっているカラーボックスは、1970年にクロシオが世に送り出して今に至ります。発売から半世紀近くが経ち、多種多様な収納家具が手に入る現在においても親しまれているというのは、本当にスゴイことだと改めて感心するところです。

それはさておき、カラーボックスの人気の秘訣は概ね以下の3点と考えられます。

  • 価格が安い
  • 縦横自在に使える
  • カスタマイズしやすい

一方で、カラーボックスも万能ではありません。以下のようなデメリットもあります。

  • 収納物ではなく合板の歩留まりを優先したサイズ
  • 見た目にチープ
  • 意外と圧迫感がある

カラーボックスはサブロク(3×6尺)合板を効率良くカットしてできる寸法であるがゆえ、何を収めても中途半端と言えます。また、安いんだから仕方ないですけど、見た目に安っぽく、箱状であるがゆえ意外と圧迫感があるとも言えます。

しかし、そんなカラーボックスの弱点を改善する商品が発売されました。アイリスオーヤマの「オープンウッドラック」です。

 

アイリスオーヤマ・オープンウッドラック

アイリスオーヤマのオープンウッドラックは昨年の夏頃にはホームセンターの店頭に並んでいました。しかし、その頃はまだネットショップで扱われていなかったため、今頃の紹介となった次第です。

それはさておき、オープンウッドラックはパッと見た目は確かに木製のオープンラックながら、材質はカラーボックス同様にプリント紙を貼ったパーティクルボードです。すべての棚板が側板に挟まれる構造という点でもカラーボックスに似ていると言えます。

一方で異なるのは、側板や背板に抜けている部分があるため圧迫感が少ないということ。また、背板に代えて棚板の奥側に補強桟が入る構造となっており、棚板の高さを14cmピッチで変えることができます。

なお、オープンウッドラックには上写真の幅40cm(OWR-400)のほかに、幅20cm(OWR-200)と60cm(OWR-600)の2サイズがあります。いずれもカラーはナチュラル、ブラウン、オフホワイトの3色展開です。



CBボックスとの比較

OWR-400CX-3
税込価格3,218円1,922円
サイズmm400×293×879415×290×880
材質プリント紙プリント紙
棚板耐荷重20kg30kg
全体耐荷重80kg80kg
カラバリ3色21色
棚板可動可能不能
オプションなしあり

※価格は2018/05/07現在のアイリスプラザのもの

改めてオープンウッドラックをアイリスオーヤマのカラーボックス「CBボックス」と比較してみましょう。ここではサイズが近い「オープンウッドラックOWR-400」と「CBボックスCX-3」を比較します。

まず価格はOWR-400のほうがCX-3の約67%も高いです。このあたりは材料コストよりも生産数量がまだ少ないことが影響していると考えられます。

サイズ、材質はほぼ同じ。耐荷重については、OWR-400のほうが棚1段あたり20kgと劣っています。これは背板がない構造上、やむを得ないでしょう。

カラーバリエーションはCX-3のほうが圧倒的に豊富。また、OWR-400は14cmピッチで棚板を動かせる一方、CX-3は豊富なオプションパーツを使ってカスタマイズできるというメリットがあります。

 

ウッディラックとの比較

OWR-400WOR-3308
税込価格3,218円4,838円
サイズmm400×293×879385×350×800
材質プリント紙天然木
棚板耐荷重20kg20kg
全体耐荷重80kg60kg
カラバリ3色2色
棚板可動可能(140mm間隔)可能(32mm間隔)
オプションなしあり

※価格は2018/05/07現在のアイリスプラザのもの

オープンウッドラックはアイリスオーヤマの「ウッディラック」に似ていると言うこともできます。ここでもサイズが近い「オープンウッドラックOWR-400」と「ウッディラックWOR-3308」を比較してみましょう。

CBボックスに比べると価格が高かったOWR-400ですが、WOR-3308に比べると約2/3の価格となります。これはオープンウッドラックの材質がプリント紙を貼ったパーティクルボードなのに対し、ウッディラックはおそらくラッカー塗装を施したパイン材であるため、手間もコストも掛かるからでしょう。

奥行サイズはWOR-3308のほうが約50mm大きく、OWR-400よりも大きめのモノを収納するのに適していると言えます。また、OWR-400は140mmピッチで棚板の高さを変えられるのに対し、WOR-3308は32mmピッチで細かく設定できるため、収納効率が良いと言えます。

一方で、OWR-400は棚板計4枚、WOR-3308は計3枚です。ほぼ同等の容積であることを考えると、収納物によってはOWR-400のほうが効率が良い場合もあるでしょう。

耐荷重については、いずれも棚板1枚あたり20kgという点で共通であるものの、全体ではOWR-400のほうが80kgと優れています。ただし、これについてはそもそもWOR-3308の棚板枚数が3枚なので、3枚×20kg=60kgとなるのは必然です(4段タイプのWOR-3312は全体耐荷重は80kg)。

そのほか、オープンウッドラックは3色展開なのに対し、ウッディラックは2色展開となっています。これはウッディラックが天然木の質感を活かしているためでしょう。

また、ウッディラックはサイズバリエーションやオプションパーツが豊富で、連結して使うことも可能です。CBボックスに似た性質のオープンウッドラックも、今後の売れ行き次第では同様にサイズバリエーションやオプションパーツが増えるのかもしれませんね。

 

というわけで、一見地味に見えるオープンウッドラックですが、こうやって見てみるとなかなか魅力的な商品であることが分かります。構造上、グラつきが生じやすそうにも見えますけど、実物を見る限りその心配はなさそうです。

一方で、見た目の点ではパッと見た感じは木製オープンラックであるものの、よく見ればカラーボックスと同じ材質であるため、やはりチープ感は否めません。価格的にもウッディラックと比べれば手頃ですが、CBボックスと比べると割高感があるので、今後、市場に受け入れられるかどうかは微妙なところでしょう。

 

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