ウィンドウ・トリートメント(窓装飾)として一般的なのはカーテンです。それに対して、シェードやブラインドはあまり一般的とは言えません。カーテンは合理的な理由で支持されており、一般的に普及しているからです。
カーテンが支持される合理的な理由
- 既製品でも多くの窓サイズに適応しやすい
- 防音・遮熱(防寒)効果に優れている
- 遮光(調光)・プライバシー保護に優れている
カーテンが支持されている理由は、ウィンドウ・トリートメントとして長年の実績があるからというだけではありません。カーテンは布を波打たせた形状のため、幅方向にある程度、窓のサイズに合わせやすいというメリットがあります。また同様の理由で、防音、遮熱または防寒効果に優れていると言えます。さらにドレープとレースを組み合わせることで、遮光および調光、プライバシー保護にも役立ちます。
そういった合理的理由によりカーテンが圧倒的に支持され、既製品が普及することでより手頃な価格で手に入れやすい状態となっていると言うことができます。
シェードや木製ブラインドをオススメする理由
- 「違い」を見せることでオシャレ感がアップする
- カーテンよりも「奥行感」がある
- 幅方向を広く見せることができるので部屋が「広く」見える
カーテンではなくシェードや木製ブラインドを使うと、一般的にはちょっと出費が多くなりますが、3つのメリットが得られます。まず、敢えてカーテンではなくシェードや木製ブラインドを使うことで、他との「違い」を見せつけることができ、オシャレ感がアップします。インテリアはファッションと同じで、流行に乗っていないといけませんが、かと言って周りと一緒でもいけないのです。シェードや木製ブラインドにすることで、適度な「違い」を演出することができます。
また、カーテンは窓の両端に寄せるかたちで開けるのに対し、シェードやブラインドは上に巻き上げるので、窓枠やガラスとの距離を感じやすいと言えます。距離と言ってもわずか数cmのことですが、たった数cmでも「奥行感」があり、部屋を広く見せることができます。部屋を実際よりも広く見せるには、このわずかな「奥行感」がとても大事なのです。
同様の理由で、シェードやブラインドは幅方向を広く見せることができるので、部屋が「広く」見えます。カーテンの場合は窓の左右両端が隠れますので、窓が実際よりも縦長に見えます。一方で、シェードやブラインドは上端が隠れるので、窓が実際よりも横長に見えます。昔のテレビと最近のテレビの違いと同じで、横幅が広いほうが幅方向に広く感じるのです。
ちなみに、シェードは伝統的なスタイルのローマンシェードと、モダンなスタイルのプレーンシェードが一般的です。最近は重厚感のあるヨーロピアンスタイルなどはあまり流行りませんから、トレンドとしてはカジュアル志向でプレーンシェードのほうがオススメと言えるでしょう。また、先ほどから単にブラインドではなく木製ブラインドを挙げていますが、これもやはり最近の傾向を踏まえてのことで、金属製や樹脂製のブラインドはどうしてもオフィスっぽく見えてしまうため、木製のほうが一般家庭向きだと思います。
ほか、シェードや木製ブラインド以外にも、プリーツスクリーンやロールスクリーンも同様の効果を得ることができます。収納そのものを工夫する以外にも、このようにウィンドウ・トリートメントを工夫することでも、部屋を広く見せることができます。ここ数年は機能的にもデザイン的にも進化したものが増えていますので、収納だけでなくウィンドウ・トリートメントもいろいろ検討してみてはいかがでしょうか。
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