こちらは我が家のLDK。引越して1年になりますが、インテリア的には未完です。
右側に壁掛け時計があります。これは前の住まいから持ってきたものです。当時はナチュラル系でコーディネートしていたので、今のLDKにはちょっと合っていません。
そこで、ホワイト系かウォールナット系で壁掛け時計を探し始めました。しかし、ウォールナット系だとちょっと違う感じなのでホワイト系に絞ったものの、どうにも決めきれないまま1年以上が経過してしまいました。
でも、ようやく決断しました。
セイコー・KX308W
こちらがこのたび購入しましたセイコーの壁掛け時計「KX308W」です。どこにでもありそうな、と言うよりもむしろ学校の教室や、工場や事務所に掛かってそうな、シンプルすぎるデザインです。
でもこれが、他にないんですよ。
KX403Bと並べてみた
実はこれまで使っていた壁掛け時計(上写真右、KX403B)もセイコーのものです。別に時計はセイコーと決めているわけではなくて、偶然です。
これまで使っていたKX403Bは8年ほど前に3千円ほどで購入しました。
一方のKX308Wはと言うと…
なんと、税込44,000円。だから躊躇していたんです(苦笑)
ディテールにトコトンこだわったデザイン
KX308Wはプロダクトデザイナーの深沢直人氏を迎えた「パワーデザインプロジェクト」で開発された商品で、目盛の角のR(丸み)にトコトンこだわったり、秒針にマグネシウムを使っていたり、枠がアルミ製だったり、ディテールに吟味を重ねて「スタンダード」を目指した時計です。
ぶっちゃけ、それで価格が4万円を超える理由はサッパリ分かりません。しかし、その結果、理屈抜きで「素敵!」と思えるデザインに仕上がっているわけですから、もうコスパなんて考えないことにしました。量産品の壁掛け時計にしては高価ですけど、ロレックスに比べたら安いものです(笑)
ホワイトなのにグレーに見える
ただちょっと想定外だったのは、枠がホワイトのはずなのにグレーに見えるときがあることです。これはアルミにマット塗装を施しているため、塩ビの壁紙よりも光を反射しないからだと思います。
最初はちょっと抵抗がありましたが、慣れるとむしろ存在感があって良いと思えるようになりました。
LDKの扉を開けるたびに惚れ惚れする
こうして私が夢にまで見た白い時計が壁に掛かりました。LDKの入り口の正面なので、ドアを開けるたびに惚れ惚れします。
しかも、日差しや照明が変わると、お月様のように表情が違って見えるのです。あるときは白く、あるときはモノクロ写真のように、またあるときは妙に大きく見えることもあります。
ただの壁掛け時計だと思ったら高価ですけど、下手な絵画を買うことを考えればむしろ安上がりかもしれません。
Lemnos・HOLA(ホーラ)
ちなみに、私のオフィスもホワイトインテリアに合わせてLemnos(レムノス)の「 HOLA(ホーラ)」をチョイスしました。
「え?これ時計なの?」ってデザインでしょ(笑)短針は円い凹みの部分で円盤全体が回るようになっており、上写真の状態は12時8分を指し示しています。
ただでさえ見にくい時計なのに、緩やかなドーム状のガラス製カバーに照明などが反射してすごく見えづらいです(苦笑)実用性はかなり低いと言えましょう。
換気扇のように見えるデザインがナイス
なぜこんな奇妙な掛け時計を選んだかと言うと、キッチンのところに付けることが決まっていたので、換気扇のように見えるのがシュールで良いんじゃないかと思ったからです。
それにしてもまあ、見にくい…(苦笑)今となっては、ただのオブジェと化しています。
そのほか候補に挙がったホワイトの掛け時計
無印良品・駅の時計 MJ-WCJS1
そのほか、候補に挙がったホワイトの掛け時計を備忘録的にまとめてみたいと思います。割りと有力だったのは、無印良品の「駅の時計 MJ-WCJS1」。妻もこれで良いじゃないと言ってくれたのですが、ウチのリビングにはちょっとカジュアルに思われました。
リズム時計・A Series A4 トケイ 8MG815SR03
リズム時計の「A Series A4 トケイ 8MG815SR03」も良かったのですが、最終的には我が家の場合は長方形よりも丸のほうが合うかなと思った次第です。
カシオ・電波掛置兼用クロック IQ-810J-7JF
デザインのシンプルさと強さという点ではカシオの「電波掛置兼用クロック IQ-810J-7JF」も良かったです。税込3,000円前後という価格も魅力でした。
BRAUN・掛け時計 BC06W
BRAUN(ブラウン)の「掛け時計 BC06W」はスマートな雰囲気がgood。好きなブランドだったらこれでも良かったのかもしれません。
LEMNOS・ラインの時計 YK21-11WH
LEMNOS(レムノス)は「ラインの時計 YK21-11WH」をはじめ、たくさん候補に挙がったのですが、どれもこれもちょっとカジュアルで、あと一歩及ばずという感じでした。
KATOMOKU・muku clock 7 SKP
KATOMOKU(加藤木工)の「muku clock 7 SKP km-60WHRCS」もかなりイメージに近い感じでした。ただ、アッシュの木目を残した塗装が、ちょっと私の理想とは違っただけです。
以上の白い壁掛け時計は候補に挙がった内のごく一部です。この1年ほどは数えきれないほどたくさんの白い時計を見てきました。
それでも、セイコーのKX308Wに肩を並べられるような時計はありませんでした。こんな、どこにでもありそうなデザインなのに、本当に不思議です。
今回の時計選びは、デザインの奥深さを改めて知る良い機会だったように思います。
コメント
いつも参考になる記事ありがとうございます、そしてまたしても古い記事へのコメント恐縮です。
全く同じループにはまり込み、最終的に全く同じ結論にたどり着きました。
他の選択肢としてアルネ・ヤコブセンのCITY HALL CLOCKがありましたが、こっちは舶来、輪をかけて高い…。
どシンプルなのにこの存在感は何なんでしょうねほんとに。
また良いものに巡り合わせていただいたお礼かたがた、なんですがひとつ質問させてください。
オフィスのキッチン周り、この記事の前にカバコのレビューをされていますが、その時のトップ画像に写っている掛け時計は何でしょうか?
KX308、寸法やフレーム色のバリエーションがあるのは承知してますが、ロゴや秒針の感じから違うように見受けます。
すでに切り替えられて結構経つのですが、もし記録が残っていれば教えていただけるとありがたいです。
通りすが(ってない)さま
ヤコブセンのCITY HALL CLOCKは、より公共施設っぽい感じでこれまた素敵ですよね^^
以前に私のオフィスで使っていた時計はセイコーのものとはまったく関係なく、実は無印良品の「ウォールクロック ゴム」というものです。
確か2004年頃にアウトレットで買ったんですが、同じ形でアルミ、ブナ、ゴムの3素材がラインナップされており、私はゴム=ラバーウッドと勘違いして購入、箱を開けたらグニャグニャするほうのゴムでした^^;
無印良品ですから徐々に遅れてくるのはご愛敬として、ゴムの部分が劣化してきているからか、壁に色移りするということもあって引退してもらいました。
セイコーのKX308Wなどとはまったく比較したこともなかったですけど、言われてみれば確かにデザインが近いですよね。
早速のお返事ありがとうございます。
居室の時計にいいかなと思ってお問い合わせしたのですが、すでに販売終了のようですね。また別のやつをゆっくり探すことにします。
あまりデザインにこだわって掛け時計を選んだことがなかったので、いい経験になりました。
改めてお礼申し上げます、ありがとうございました
通りすが(ってない)さま
もう20年近くも前の商品ですからねー。
ともあれ、インテリア用品をこだわって選んでいるときって本当に幸せですよね^^
素敵な掛け時計が見つかるように祈っています!