ニトリの収納グッズは昔から無難なホワイト系が主体です。近年は無印良品を彷彿とさせる商品を投入することが増えているので尚更のことと言えましょう。
ホワイトインテリアを愛する私としてはそれでまったく問題ないのですが、近年は男前なダーク系のインテリアも流行っていますから不満に感じる方もいらっしゃることでしょう。無印良品との差別化という点でも、やはりニトリの脱ホワイトは戦略上重要と考えられます。
ニトリもその点は重々承知しており、以前にファイルケースにブラウン色やグレー色を投入したこともありました。しかし、いずれも一瞬で消えてしまったところを見ると、あまり手応えが感じられなかったのでしょう。
そこで今回、ただ色を変えるだけでなく、エコという観点を盛り込みました。
※価格および仕様はすべて2022/05/30現在
ファイルケースなどにエコなブラック色を追加
このたびブラック色が投入されたのは「Nオール」のA4ファイルケースとA4ファイルスタンド、インナーボックスの「Nインボックス」、3段プラチェストの「デコニーシーヴォ2」です。これらはただ色が黒いだけでなく、リサイクル原材料を20%以上使用することで「Nitori′s ecology」基準を満たした商品となっています。
Nインボックスはこれまでに累計2,000万個以上、NオールA4ファイルシリーズは同じく1,000万個以上販売されているそうですから、エコなブラック色の投入によって環境負荷を抑えられるメリットは決して小さくないと考えられます。なお、いずれの商品も新色ブラック色は既存カラーバリエーションと同価格となっています。
ちなみに、デコニーシーヴォ2はJEJアステージが作っているはずです。Nインボックスは同じくサンカのはず。同じ原料を使った商品を3つの会社で分散して作るというのはちょっと考えにくいので、そうするとNオールはサンカが作っているんじゃないかと思ったりします。ただ、ほかにもNオールはサンカが作っていると考えられる根拠はあるものの、まだ確証は得られていません。
マグネット収納「FLAT」もブラックが追加
もうひとつちなみに、ニトリ×山崎実業のマグネット収納「FLAT」も一部商品でブラックが投入されています。現在のところ、洗面脱衣所用アイテムだけですが8アイテムが対象です。
個人的には洗面脱衣所よりもむしろキッチン関連のほうがブラック色の需要が多いように感じます。なので、ひょっとすると今後はブラック色の対応アイテムが増えるかもしれないですね。
なお、FLATのブラック色はNitori′s ecologyの取り組みとは関係ありません。
というわけで、最近のニトリのブラック色の展開についてご紹介しました。ポリプロピレンでできた収納用品は静電気でホコリを吸い寄せやすくて汚れやすいので、汚れが目立ちにくいブラック色は実用性という観点からも需要があると思います。
無印良品にはないブラック色の展開で、ニトリは売上アップに繋げることができるでしょうか。個人的には期待できるんじゃないかと思っています。
コメント