奥行最大48cmでシンク下に最適？ニトリ「クラネロータイプ奥行伸縮」発売

ニトリには無印良品のようなファイルボックスの高さ1/2サイズがない代わりに、「クラネ」という整理ボックスのシリーズがあります。奥行はファイルボックスと同じくらいで、洗面化粧台やキッチンの収納用という位置付けとなっています。

ただ、洗面化粧台下などはそれよりも奥行が深いことも多いので、ちょっと寸足らずだと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際にそういう声があったかどうかは分かりませんが、ニトリから従来のクラネよりも深い奥行に対応可能な新商品が追加されました。

※この記事は2023年1月19日時点の情報に基づいています

ニトリ・クラネロータイプ奥行伸縮

出典：ニトリネット（以下同）

昨年12月にニトリで販売開始されたのは、「整理ボックスクラネロータイプ奥行伸縮」です。その名の通り、奥行が27.4cmから48.1cmの間で伸縮可能です。なお、幅と高さは従来からある「整理ボックスクラネロータイプ」と同じ13×12.2cmとなっています。

クラネにはクリア色もありますが、奥行伸縮タイプは現状ではホワイト色のみです。

奥行伸縮の最大値は何を基準に決められているかと言うと、ハーフタイプ（奥行16cm）とロータイプ（同32.1cm）を前後に並べた長さのようです。そのため、上写真のように積み重ねることが可能です。

また、洗面化粧台のシンク下の奥行は50cm以下がほとんどなので、それで十分と判断したのでしょう。

伸縮式なら奥行を調整できて便利な反面、強度はどうしても落ちがちです。実物を確認してみたところ、洗剤のストックなど重いモノばかり収納するには強度不足と感じるものの、スポンジなどの軽いモノを一緒に収納するなら問題ないかなと感じました。

ロータイプ奥行伸縮の価格は税込799円。従来のロータイプ（同399円）と比較すると2倍です。1.5倍しか伸びないことを考えると割高と言えるでしょう。

一方で、無印良品のファイルボックスは2月3日に値上げされる予定です。高さ1/2サイズの新価格は不明ながら、おそらく1.5倍程度と予測されます。ワイド高さ1/2は現在390円なので、590円くらいになるでしょうか。

ニトリのファイルケースやクラネに関しては今のところ値上げの話はありません。そうすると、クラネのロータイプは無印良品よりも割安になります。ただ、ニトリとて厳しいところでしょうから、ロータイプ奥行伸縮の価格はむしろ妥当な価格設定と言えるのかもしれません。

というわけで、ニトリの「クラネロータイプ奥行伸縮」なら奥行の深いシンク下に対応できるし、今のご時世を考えると価格も決して高くはないのだと思います。

ただ、個人的にはそこまでして奥行ピッタリにする必要はないと思うんですよね。伸縮じゃなくて強度が十分に確保できるなら洗剤類のストックを収納するのに便利ですが、そうじゃないなら奥にはほとんど使わないモノを突っ込んでおいて、手前だけ従来のロータイプを使って取り出しやすくすれば十分だと思います。

収納は【スペース】に合わせてはいけません。それよりも収納する【モノ】に合わせることが大事だし、もっと言えば使う【人】に合わせるのが第一です。なので、奥はほとんど使わないものと割り切って、手前だけストレスなくサッと出し入れできるほうが良いんじゃないでしょうか。