ここのところ、これといった新商品が発売されなくて困っています。おそらくですが、多くのメーカーが記録的な原料高で新商品の開発よりもコストカットに注力していたり、商品を増やすどころか絞り込まないといけない状態なのでしょう。コロナ禍以前から続くDIYブームで新商品がドッと売場に流入した反動というのもあるかもしれません。
ともあれ、久しぶりに「これは!」と思えるような新商品が発売されました。「そうそう、こういうの、前から欲しいと思ってたんだよなー」と呟かずにはおれないDIYパーツです。
※価格および仕様はすべて2022/06/27現在
ニューヒカリ・WALL BASE
このたび清水株式会社の建築金物ブランドであるニューヒカリからリリースされたのは「WALL BASE(ウォールベース)」というDIYパーツです。
近年は2×4材を使ったDIYが市民権を得た感があります。中でも平安伸銅工業の「LABRICO(ラブリコ)」は空前の大ヒットとなったわけですが、日本の住宅で一般的な吊り天井を突っ張って持ち上げるのはやっぱりちょっと怖いと感じる人もいるわけです。もしくは、勾配天井や吹き抜けのところに設置したくてもできないということがあったりするわけですよね。
そこに目を付けたのが、大阪で建築金物を扱って70余年の清水です。荷重は床で支えつつ、石膏ボード壁に固定できるように作られたのがウォールベースというわけです。
ウォールベースの使い方
私が文章で説明するよりも動画をご覧いただいたほうが早いでしょう。
ご覧いただければお分かりの通り、これ、本当に良くできてるんですよねー。仮止め用のピンが付いているので、位置決めがすごく簡単なんですよ。また、ロックレバーが付いているので簡単に外れる心配がなく安全なんです。
腰高の薄型シェルフも作れる
ウォールベースには2×4材の狭いほうの面に最適なSサイズも用意されており、それを使って腰高の薄型シェルフを作ることもできます。
ちなみに、ここで使われている棚受けパーツはラブリコのシェルフサポートかと思ったのですが、そうじゃなくて、同じ東大阪市に本社を構えるハイロジックの「WALL TQOOL(ウォールツクール)用棚受け」のようです。
長押やウォールボックスにも
ウォールベースは立てた2×4材を支えるだけでなく、上写真のように長押やウォールボックスを壁に固定するのにも使えます。
ってことはつまり、これまで難しかった色んなものが石膏ボード壁に取り付けできるってことじゃないですか!
耐荷重はLサイズ2セットで最大80kgまでOK
ウォールベースのLサイズは2セット使用で目安荷重20kgまでとなっていますが、2×4材などを床に立てて使用する場合は最大80kgまでOKです。同様に、Sサイズの場合は目安荷重10kgまで、2×4材などを床に立てて使用する場合は最大40kgまでとなっています。
これだけの耐荷重があれば、かなり実用的と言えるのではないでしょうか。ラブリコに代わる、新スター誕生です。
以上の通り、ニューヒカリのウォールベースは非常に画期的な新商品と言えます。つっぱり式のように天井を持ち上げてしまって倒れてくる心配がなく、2m超えの長尺の2×4材も必要としませんから圧迫感が少なくて済みます。おまけに、耐荷重も最大80kgまでとかなり大きくて実用的です。
さらに、仮止めピンのおかげで設置がしやすく、ロックパーツが付いているから安全です。2×4材を立てる以外にも、長押やウォールボックス、ウォールラックを設えるのにも使うことができ、DIYの幅が大いに広がること請け合いです。
これ是非とも使ってみたい!入手できるまでに使い道を考えてみたいと思います。
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