我が家では私も含め誰も靴ベラを使う習慣がありません。しかしながら、来客によっては使うことがあるため、置いておく必要があります。幸い、シューズクローゼットに余裕があるので、棚板の上に置いています。
本当はフックなどで吊るしておいたほうが良いかなと思いつつ、使うことがほとんどないので、引っ越してきて以来、そのままの状態になっていました。ちょうどそこに山崎実業の素敵な靴ベラを試す機会に恵まれましたので、今回はそれをレビューしたいと思います。
山崎実業・マグネットで付けるウォール靴ベラ tower 石こうボード壁対応
今回ご紹介するのは山崎実業の「マグネットで付けるウォール靴ベラ tower(タワー) 石こうボード壁対応」という長ったらしいネーミングの商品です。石こうボード壁に付属のピンでベースを取り付けて、そこにマグネット式の靴ベラがくっつけられるようになっているというものです。ホワイト(1636)のほか、ブラック(1637)があります。
バールのような靴ベラ
靴ベラ本体はABS樹脂製ですが、まるでバールのような形状で重厚感もあります。計ってみると129gもあり、iPhone SE(第3世代)に近いくらいの重さです。簡単に折れることはないでしょう。
ベース+本体の構造
構造的には上写真のようになっています。まず取り付けベースを石こうボード壁に4本のピンで固定し、内部にマグネットが仕込まれたベースカバーを装着。そこにマグネット付きの靴ベラ本体がくっつくという構造です。
取り付けベースをピンで固定
それでは早速、取り付けてまいりましょう。取り付けベースは付属のピン4本をコインで押し込んで刺します。今回もすんなりと刺さりました。
ベースカバーをハメれば設置完了
あとはベースカバーをカチッとハメるだけ。外したいときはベースカバーを下からめくり上げるように引き抜けばOKなので、位置の調節なども容易です。抜いたあとの針穴も目立ちませんから、一般的には賃貸住宅でも問題ないと思います。
こんな感じになりました
あとは靴ベラ本体をベースにくっつけるだけ。今回はシューズクローゼットの折れ戸の影になる部分に取り付けました。この場所ならシューズクローゼットに出入りする際に、体をぶつけて靴ベラが落ちてしまうということを回避できると考えたからです。
無機質なデザインなので、まるで手すりのように見えます。
脱着は軽い力でスムーズ
靴ベラの脱着は軽い力でOKです。強力に「バチンッ!」とくっつくような感じではありません。逆に、不意に体をぶつけると、ポロッと落ちてしまいそうな感じです。
玄関ドアにはくっつきませんでした
こちらの靴ベラはマグネットが付いています。また、商品説明には”マグネットがつく玄関扉なら靴ベラを直接貼り付けて収納することもできます”と書かれており、当然くっつくものだと思っていました。
しかし、実際に試してみたところ、くっつきません。ウチの玄関ドアがダメなのかと考えて、冷蔵庫、スチールワゴン、スチール製のテーブルの脚などでも試してみましたが、すべて滑り落ちてしまいました。
そもそも磁力が弱いです。また、靴ベラの先が壁側に曲がっていて、マグネットがベタッとスチール面にくっつきません。それぞれマグネット内蔵のベースと靴ベラだからくっつくのであって、普通のスチール面では厳しいんじゃないかと思います。
玄関ドアにくっつけるなら、アズマ工業のマグネット付き靴ベラ「sm@rt988」のほうが無難かもしれません。
使い心地は問題なし
靴ベラとしての使い心地はどうでしょう。こういうデザイン性重視のものは使いにくいことが多いですからね。
しかし、そこは問題ありませんでした。表面がマットな質感なのでスルッと滑ります。また、十分な厚みがあるので折れる心配もなさそうです。
引っ掛けタイプもあります
今回ご紹介したのは石膏ボード壁に取り付けるタイプですが、シューズボックスの扉に引っ掛けるタイプもあります。こちらはベースを扉に引っ掛け、そこにマグネット付きの靴ベラがくっつくという構造です。そのうち、シールフックタイプも登場するんじゃないかと思います。
というわけで、玄関ドアにくっつかないという事実には戸惑ったものの、最初からそのつもりがなかった私としては満足できる商品でした。普通に石こうボード壁用のフックに紐で靴ベラを引っ掛けるよりも見た目が良く、しかも靴ベラ自体もスマートなデザインで素敵です。
税込2,200円という価格は決して安くありませんが、玄関に置くことを考えれば許容範囲の投資かと思います。
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