大阪南港ATCホールで開催された「LIVING&DESIGN2016」を見に行ったついでに、IKEA鶴浜に寄りました。隣の東京インテリア家具大阪店(仮)は2017年2月のオープンを控えて着々と工事が進んでいます。
IKEA側からは見えませんが、北側から見ると外壁には既に「TOKYO interior」の赤い文字が貼り付けられています。これから内装や外構の工事が順次進んでいくものと思われます。
さて今回は、今年の夏に発売されたIKEAの新商品「FIRRAふた付きボックス」を見てきました。見た目はカインズホームの「キャリコ」とほぼ同じ。サイズも価格もほぼ同じ。でもIKEAの商品って、ハズレが多いじゃないですか。そんなわけで実物を見ないことには何とも言えんっちゅーわけで、確認してきたのです。
※この記事は2016年10月16日時点の情報に基づいています(2023年7月30日一部更新)
IKEA・FIRRAふた付きボックス
結論から申しますと、IKEAのFIRRAふた付きボックスは少なくともカインズホームのキャリコより良くできています。ってゆーか、キャリコと比べたらダメですよね(笑)キャリコは扉付きスタックボックスの代名詞となっていますが、強度がまったくなくて完全なるNG商品ですから。
じゃあ他の類似品、たとえばサンイデアの「squ+froq(スキュープラス・フロック)」と比べてみるとどうかと言うと、あくまで私の主観ですがフロックよりもIKEAのFIRRAのほうが丈夫に感じるのです。
「IKEAのクセにどうして!?」と思ってよくよく見てみると、天板の手前の縁のところに補強として薄いスチール板が入っていました。なるほど、これで耐久性を持たせているんですね。なお補強板が入っているのは幅45cmタイプと67cmタイプのみで、22cmタイプには補強板は入っていません。でも幅22cmなら補強がなくてもまったく問題ないですね。
ちなみに収納マンのイチオシの天馬の「カバコ」と比べてみるとどうなのって話ですが、個人的には同じくらいの強度であるように感じました。カバコにはスチールの補強は入っていません(幅60cmタイプ除く)。それでもちゃんと頑丈に作られているのですから、さすが天馬だと思います。
FIRRAはフタもピタリと跳ね上げできる
カインズホームのキャリコはフニャフニャなので、前扉を跳ね上げても頼りなく感じます。ではIKEAのFIRRAはどうかと言うと、さすがスチールの補強板が入っているだけあって、前扉を跳ね上げてもピタリと止まりました。これはあっぱれですね!
価格の比較
IKEA | FIRRA | 220×420×310 | 445×420×310 | 670×420×310 |
---|---|---|---|---|
1,299円 | 1,999円 | 2,999円 | ||
カインズ | キャリコ | 220×385×310 | 440×385×310 | 660×385×310 |
980円 | 1,480円 | 1,980円 | ||
天馬 | カバコ | 300×420×310 | 450×420×310 | 600×420×310 |
1,480円 | 1,680円 | 2,580円 | ||
ニトリ | Nフラッテ | 260×390×235 | 515×390×235 | – |
899円 | 1,290円 | – |
※上段:サイズ(mm)、下段:2023年7月30日現在の税込価格
最後に、FIRRAと競合する商品の価格を比較してみましょう。もともとFIRRAの小さいほうはキャリコと同じくらいの価格でしたが、2023年7月30日現在ではFIRRAのほうが高価です。
ほか、天馬のカバコ、ニトリの「Nフラッテ」と比べても安くありません。カバコやNフラッテなら引出しと組み合わせて使うこともできるので、敢えてFIRRAを買うメリットは少なそうです。
IKEAのFIRRAふた付きボックスは、カインズのキャリコより頑丈でフタもピタリと止まります。一方で、現在はキャリコのほうが安いです。
この両者だけの比較であれば悩むところですが、カバコと比較すると一部サイズを除いてはカバコのほうが安く、しかも品質は明らかにカバコのほうが上で、サイズバリエーションもカバコのほうが多く、引出しとの組み合わせも可能、カラバリも多くて、使い勝手もカバコのほうが優れています。ぶっちゃけ、FIRRAとカバコの比較なら後者で決まりでしょう。
Nフラッテはキャリコよりもペラペラでサイズバリエーションも少ないですが、こちらも引出しと組み合わせて使えます。また、価格も安く、カラバリも多いです。あくまでも価格重視ならNフラッテという選択肢もあるかもしれません。
いずれにせよ、IKEAのFIRRAふた付きボックスを買う理由は少ないと思います。
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