IKEAの新商品「ELVARLI(エルヴァーリ)」は全てが斬新なシステムラック

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東京インテリア家具神戸店のオープン前の様子を見に行ったついでに、久しぶりにIKEA神戸ストアに立ち寄りました。鶴浜ストアができてからは神戸ストアに行く機会がめっきり減ったんですけど、リニューアルされて見にくくなった鶴浜ストアよりも、従来通りの展示の仕方の神戸ストアのほうが見やすくて良いですねー。

それはさておき、神戸ストアで最近の新商品をいくつかチェックしてきました。まずはオープンシェルフというかシステムラックの「ELVARLI(エルヴァーリ)」から。ただのラックと思いきや、これが驚くほどいくつもの点で斬新だったんですよ!

※この記事は2017年5月3日時点の情報に基づいています(2023年9月3日一部更新)

 

IKEA・ELVARLI(エルヴァーリ)

IKEA・ELVARLI(エルヴァーリ)

出典:IKEA

IKEAの新商品「ELVARLI(エルヴァーリ)」は、主にスチールでできたオープンシェルフもしくはワードローブです。新商品ながらオプションパーツが豊富なので、多目的棚として使ったり洋服掛けとして使うことも可能というものです。

奥行40cmタイプと55cmタイプがありますので、雑貨を中心に置くのであれば奥行40cm、洋服を掛けるのであれば奥行55cmを選ぶのがベターなのだと思います。パーツは基本的にすべてそれぞれの奥行に合わせたものが用意されています。

高さはすべて216cmで、幅は44.4cmと84.4cmの2サイズが基本となっています(※下記注)。また、単純にラックを並べるだけでなく、上写真のように3枚のサイドユニットを使って2台を連結させることも可能です。

なお、エルヴァーリはスチール棚ということで外観は「FJÄLKINGE(フィェルキンゲ)シェルフユニット」に似ているとも言えますが、フィェルキンゲはツヤあり塗装なのに対し、エルヴァーリはややマットな質感の塗装となっています。

2023/09/03追記:現在は高さ調節タイプもあります。上下に伸縮して天井にネジで固定する仕様です。

⊥状の棚受けを使った斬新な構造

⊥状の棚受けを使った斬新な構造

出典:IKEA

正直言って別の何の期待感もなく見たエルヴァーリでしたが、予想に反して今までにない斬新な構造がいくつも採用されていました。

サイドユニットのラダー状の部分は⊥状(逆T字型)になっており、棚板などはその上に乗せるかたちになっています。⊥状ですから、棚受けを共有して横に連結することが可能なわけです。なお、棚板は下側から樹脂製のピンを挿し込んで棚受けに固定するようになっています。

ラダー状の棚受けは取り外すことも可能です。棚受けの下に樹脂製の部品が出っ張っており、それをスイッチのように操作するとサイドユニットから取り外せるようになっています。こういう仕組みは見たことがないですねー。

これらの構造について詳しくは、エルヴァーリの取扱説明書をご覧いただければと思います。

基本的に壁にネジで固定しないと使えない!

IKEA・ELVARLI 1セクション

出典:IKEA

エルヴァーリはサイドユニットの上下に丸みのあるデザインが素敵です。こういうデザインは北欧風ならではというか、日本ではほとんど見ないデザインです。ただ、こういうデザインにすると、どうしても手前に倒れやすくなってしまいます。

また、エルヴァーリは背面の下のほうにクロスブレースがあるだけなので、この構造では横方向にグラグラ揺れてしまって、使い物にならないばかりか危険です。ラダー状の棚受けの固定方法を見ても横揺れ対策を考えておらず、日本のメーカーなら到底信じられないような構造と言えます。

ですが、これは決してIKEAが安全性を軽視しているのではなく、基本的に家具はすべて組立式で、壁に固定するものだと考えるヨーロッパ的な発想です。殺人チェストとして一躍有名になった「MALM(マルム)チェスト」と同様、エルヴァーリも上方を壁にネジで固定するのが基本となっています。

つまるところ、エルヴァーリは壁にネジで固定しないと使えません。一応、クロスブレースが付いていますから自立はすると思いますが、重いモノを乗せると横方向に倒れる危険性がありますし、サイドユニットは下方に丸みのあるデザインですから手前に倒れる危険性も高いです。

 

個人的にはエルヴァーリのデザインは素敵だと思いますし、組み合わせ自在で使い勝手が良い魅力的な商品だと思います。ただ、壁に固定しないと使い物にならないというのでは、絵に描いた餅に過ぎません。

一般的な賃貸住宅ではなく分譲住宅なら壁にネジで固定できると言えますが、現在日本で主流となっている石膏ボード壁の耐荷重は10kg程度ですので、エルヴァーリの設置を前提としてあらかじめ壁に下地を作らない限りは、事実上、エルヴァーリを設置することはできないと思います。

最近のIKEAのほかの商品と同様、エルヴァーリは決して安くもありませんので、残念ながら日本ではほとんど売れることなく消えていく運命ではないでしょうか。

日本の住宅事情を考えると、エルヴァーリよりはニトリの「Nポルダ」やドウシシャの「エリソンラック」のほうが良いと思います。

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