先日はホームエレクターの「ヴィンテージシリーズ」を紹介しました。これはちょっと手が届きにくい価格であるものの、さすがホームエレクターと唸る質感でとても素敵でした。
一方で競合他社も黙っていないだろうとは思っていましたが、まさかこんなにも早く競合が現れるとは思いもよりませんでした。それがルミナスラックを展開するドウシシャの「インテリアカラーラック」です。
※この記事は2017年1月24日時点の情報に基づいています(2023年9月26日一部更新)
ドウシシャ・インテリアカラーラック
ドウシシャのインテリアカラーラックは、名前だけ聞くと従来のカラーラックと同じような印象しか受けません。ところがこれは基本的にミリタリーカラーなのです。オリーブグリーン、スカイグレイ、ファウンテンブルーの3色展開となっています。ちなみに、発売を急いだのでしょうか、スカイグレイとファウンテンブルーの表示がテレコになっています(苦笑)
これは言うまでもなく、めちゃぐちゃ素敵な色!ミリタリーという表現が好ましくないという方は、アースカラーと理解してもらっても良いかと思います。ギンギラ銀のメタルカラーではなく、マット調のベタッとした色合いがすごく良い感じです。
なお、ラインナップはワードローブタイプと5段タイプの2種類×3色。基本的には従来のルミナスラックのオプションパーツと互換性があるものの、同じ色のパーツは現在のところありません。
高さ2段階調整可能で男女ともにOK
実はドウシシャのインテリアカラーラックは、ただの「色違いのルミナスラック」ではありません。オシャレなカラーリングなだけでなく、独自の機能性があるのです。
そのひとつは、215.7cmと154.7cmのいずれかの高さにセッティング可能(キャスター装着時)ということです。従来のルミナスラックは高さが179.5cmでした。しかしこれをワードローブに仕立てて上下2段にすると、洋服の丈に対してちょっと寸足らずになってしまいます。
一方、インテリアカラーラックのワードローブの高さは最大215.7cmとなっていますが、これでは一般的に背が低い女性では手が届きにくくなってしまいます。その点を踏まえて、女性でも使いやすい高さを選べるように設計したのだと思います。
独自仕様のキャスターでレトロ感あり
もうひとつ従来のルミナスラックと異なるのは、キャスターが双輪のナイロン製キャスターではなく1輪のゴム製キャスターとなっている点です。しかもこれ、キャスターの高さが従来品のゴム製キャスターと異なることから、インテリアカラーラック用に新たに用意したものと思われます。
なお、ぶっちゃけ、双輪のナイロン製キャスターのほうがフローリングへの負担が少ないのですが、あえて1輪のゴム製キャスターとすることで雰囲気を重視したということでしょう。
ちなみに、インテリアカラーラックには棚板のコーナーにルミナスの刻印が入っておらず、棚板の側面にロゴ入りのプレートも取り付けられていません。これは、ルミナスシリーズとはスペックが異なるためとも考えられますが、そういうメーカー側のエゴは廃して雰囲気を重視したためと思われます。
もうひとつちなみに、上の写真からは、高さが2段階から選べるだけでなく、高さ154.7cmの約半分に上下分割可能であると考えられます。このあたりの仕様はルミナスラックと同様ですね。
各シリーズとの仕様の比較
レギュラー | スリム | インテリアカラー | 廉価版 | |
---|---|---|---|---|
棚板1枚あたり耐荷重 | 250kg | 135kg | 100kg | 80kg |
ラック全体耐荷重※1 | 500kg | 500kg | 500kg | 320kg |
クリアコーティング | あり | なし | なし | なし |
ワイヤーの張り方向 | 奥行方向 | 幅方向 | 幅方向 | 幅方向 |
幅 | 915mm | 915mm | 910mm | 915mm |
奥行 | 460mm | 460mm | 460mm | 460mm |
高さ※2 | 1795mm | 1740mm | 2157mm | 1785mm |
価格※3 | 12,800円 |
11,800円 |
7,980 円 |
※1…アジャスタ装着時、※2スリムのみキャスターなしの高さ、※3…すべて税込、ルミナスクラブショップの価格(2023年9月26日現在に更新済み)
もう少し詳しく見ていきましょう。従来のルミナスラックのレギュラーシリーズ、スリムシリーズ、廉価版のメタルワイヤーラックと比較したのが上表です。
スペック的にはインテリアカラーラックはスリムシリーズに似ていると言えるものの、インテリアカラーラックのほうが背が高く、キャスターも付いているので、価格がほとんど変わらないのであれば、インテリアカラーラックのほうがお得と言えそうです。ただし、スリムシリーズのほうがオプションパーツの色合わせがしやすいです。
インテリアカラーラックをレギュラーシリーズと比較する場合はニーズ次第かと思います。インテリア性重視であればインテリアカラーラック、実用性重視であればレギュラーシリーズで問題ないでしょう。
今回比較してみて、もうひとつ分かったことは、インテリアカラーラックの幅が他のシリーズと比べて5mm短いことです。これはおそらく棚板の有効寸法は同じながら、棚板の四隅のパーツの高さが他より若干低いためと思われます。従来品とは作っている工場が違うんでしょうか。
細かい話はさておき、個人的にはインテリアカラーラックはとても素敵だと思います。ホームエレクターのヴィンテージシリーズも魅力的ですが、現実的なことを考えるとこちらのほうがコストパフォーマンスが良くて選びやすいと感じます。
カインズホームのキャリコGと合わせても良い感じになりそうです。冒頭でも申しました通り、ミリタリーカラーはアースカラーと捉えることもできますので、インテリアのトレンドに配慮しながらも長く使えるのではないでしょうか。
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