先日、アイリスオーヤマの「モジュールボックスMDB-3」を紹介した際は、これがおそらくはヨンパチ合板を使うことでコストを抑えていることと、横置きでA4ファイルボックス、縦置きでA5実用書が収まるということに興奮しすぎてしまい、押入れで使った際に収まりが良いということの説明が不十分でした。
なので今回は、アイリスオーヤマの「モジュールボックスMDB-3」が押入れに置いて使うのに最適な理由を分かりやすく説明したいと思います。
※この記事は2017年8月2日時点の情報に基づいています(2023年8月14日一部更新)
一般的な押入れのサイズ
まず一般的な押入れのサイズを確認しておきましょう。とは言え、押入れのサイズなんて家によって全然違いますので、これはあくまで私が今までに見てきたお宅の押入れの中で多かったと言えるサイズです。
芯芯寸法が3尺(=約900mm)の在来工法の場合、一間(いっけん=約1800mm)幅の押入れの内寸幅はだいたい1650mmくらいであることが多いです。
また、押入れ下段の高さは650mm以上700mm以下であることが多いですね。
マンションの場合も意外とこれくらいの寸法であることは多いですが、全然違う寸法であることも少なくはありません。
ともあれ、地域差もあるでしょうし、前述の通り押入れのサイズなんて家によって全然違います。今回はあくまでも私が経験上多いと思うこの寸法を基準に話を進めたいと思います。
一般的なカラーボックスを押入れに置いた場合
前段で説明したサイズの押入れに一般的なカラーボックス、ここではアイリスオーヤマの「CX-3」と「CX-2」を置いてみましょう。
まずは上段から。3段タイプのCX-3を縦置きで2つ並べた場合、一間幅の押入れの中心から少しハミ出すくらいの横幅となります。これはつまり、上段に4つ並べようとすると、あとちょっとのところで収まらないということです。
中段と壁の取り合わせにある押さえ板さえなければ4つ並べることができそうですが、わずか1~2cmの押さえ板があるために並ばないということが実に多いのです。
では、2段タイプのCX-2を横置きにしてみればどうかと言うと、これも実に中途半端です。横置きにして上段に3つ並べることはできませんし、CX-3と組み合わせてもやはり中途半端です。
次に下段を見てみましょう。CX-3を横置きにした場合、やはり一間幅の押入れの中心を超えてしまい、横置きで2つ並べることはできません。
CX-2を縦置きにした場合はまあまあ収まりが良いと言えますが、中段とのすき間はあまり有効に使いがたい空間となります。
モジュールボックスMDB-3を押入れに置いた場合
それでは次に、先ほどの図に重ねるかたちでモジュールボックスMDB-3を押入れの中に置いてみましょう。
ご覧いただければ一目瞭然ですが、上段も下段もCX-3やCX-2よりもMDB-3のほうが収まりが良いことは明らかです。
MDB-3であれば縦置きで上段に4つ並べることも可能です。下段に横置きにした場合は2つ重ねることはできませんが、中段の下側は手前の縁より高さがあるので、MDB-3の上にA4版の雑誌を立ててギリギリ置けることもあると思います。
半間の押入れにこそモジュールボックス!
ここまで一間幅の押入れにモジュールボックスを置いた場合を見てきたわけですが、半間の押入れで見た場合はもっとその威力を発揮することが分かります。
芯芯寸法で900mmの半間の押入れの内寸幅を750mmとした場合、上図の通り、モジュールボックスMDB-3ならピッタリすぎるほどに半間の押入れに収まることが分かります。反対に、従来型のCX-3やCX-2だとかなり中途半端です。
もちろん、半間の押入れと一言で言っても家によって微妙に寸法は違いますから、モジュールボックスMDB-3が収まらないこともあるとは思います。また、横置きにする場合はあまりにもピッタリすぎて、組み立ててからでは押入れに入らないことも考えられるので注意が必要です。
以上、見てきました通り、モジュールボックスMDB-3は押入れに置いて使うのに最適なカラーボックスと言えます。実に収まりが良いですし、書類の入ったファイルやアルバム、普段は読まないコミックや趣味の本などを押入れに収納するのにも最適です。
なお、押入れの奥行は一般的に800mm前後であるのに対し、一般的なカラーボックスもモジュールボックスも奥行は290mmしかありません。それらの差となる約500mm前後というのは、クローゼット用の引出式衣装ケースや洋服をハンガーに掛けた場合の肩幅と同程度ですので、奥にモジュールボックスを置いたら手前は洋服を収納するというのが合理的です。
こんな風にモジュールボックスMDB-3を使ったら、押入れの収納がもっと簡単になるのではないでしょうか。是非お試しください!
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