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ニトリ「Nクリックボックス」vsアイリス「簡単組立CBボックス」比較

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先日ひさしぶりにコメリに行ったときに、アテーナライフ(コメリオリジナル)の「工具が要らない簡単組立カラーボックス3段」が、アイリスオーヤマの「簡単組立CBボックスKKCB-3」とほぼ同じ商品であることに気付きました。

しかも、アイリスオーヤマのほうには「ezbo(イジボ)」と書かれています。以前に紹介した画期的な構造のシェルフのブランドです。

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アイリスオーヤマの簡単組立CBボックスは以前からamazonで不評だったので興味を持てませんでしたが、コメリでも扱っている、しかもイジボと言うなら、俄然試してみたくなりました。しかしながら、ただ試してみるだけでは面白味に欠けるので、今回は同じく組み立てが楽なことで有名なニトリの「Nクリック・ボックス2段」と比較してみたいと思います。

※価格および仕様はすべて2022/04/18現在

 

Nクリックと簡単組立CB

ニトリ「Nクリック・ボックス」vsアイリス「簡単組立CBボックス」比較

今回用意したNクリックボックスは2段、簡単組立CBボックスは3段ですが、完成サイズおよびパッケージサイズはほぼ同じです。重量も9kg台でほとんど変わりません。

Nクリックボックスから組み立て

Nクリックボックス2段パッケージの中身

まずはNクリックボックスから組み立てていきたいと思います。ダンボール箱を開けると、養生がシッカリしており、破損なども見られません。

Nクリックは分解不能

Nクリックは分解不能

Nクリックボックスは「スリースパイン」という特殊な接合部を採用しており、一度組み立ててしまうと分解できません。なので、組み立てに際してはどうしても慎重になってしまいます。

軽い力でカチッとハマる

Nクリックは軽い力でカチッとハマる

分かりにくくて恐縮ですが、スリースパインの接合部はこんな感じです。メス側(上写真下)に黒くて細長いパーツが出っ張っているのが分かるでしょうか。ここにオス側(上写真上)を挿し込んでやると、カチッとロックされるわけです。一度ハマると決して抜けませんし、すき間もグラつきも生じません。

あっと言う間に出来上がる

Nクリックボックスはあっと言う間に出来上がる

ちょっと組立説明書と手順が違いますが、側板に天地板をハメて背板を挿し込めば、あとはもう1枚の側板をハメ込むだけで外観が完成します。本当にあっと言う間です。

棚ダボは縦横で使える構造

Nクリックボックスの棚ダボは縦横で使える構造

Nクリックボックスの棚板は約32mmピッチで高さを自由にセットできるようになっています。また、ボックス本体を縦にしても横に寝かせても使えるように、棚板がカチッとハマる構造です。

キャップやシールで穴を隠せば完成

キャップやシールで穴を隠せば完成

仕上げにキャップやシールで連結用の穴を隠せば完成です。失敗したら分解できないのでどうしても慎重になってしまいますが、慣れれば5分も掛からないでしょう。

Nクリックボックスの完成

Nクリックボックスの完成

というわけで、Nクリックボックスが完成しました。組み立てが簡単なだけでなく、見た目も美しく、棚板が可動式で、グラつきや破損もなく、パーフェクトな仕上がりだと思います。

 

簡単組立CBボックスを組み立て

簡単組立CBボックスを組み立て

引き続き、簡単組立CBボックスを組み立てて参りたいと思います。こちらはパッケージの外面に組立説明書が印刷されており、とても合理的だと思いました。

しかし、パッケージを開いてすぐにこれはダメだと分かりました。中身を全部出してしまわないと、説明書を見れないからです。

プリント紙の剥がれを発見

プリント紙の剥がれを発見

簡単組立CBボックスはパーティクルボードのクズがボロボロ出ているという不評が多いのですが、幸運にも今回はそんなことはありませんでした。ただ、側板の側面が1ヶ所だけ剥がれてましたね。

Nクリックボックスも簡単組立CBボックスもマレーシア製ですが、総じて品質管理はニトリのほうが上です。もっとも、ニトリもアイリスオーヤマもクレームを伝えればすぐに交換や返金に応じてくれます。クレームを伝えても知らん顔の某北欧風B級家具店とは対応が全然違うのです。

蟻組みのような構造の接合部

簡単組立ボックスは蟻組みのような構造の接合部

Nクリックボックスはスリースパインという特殊な接合部ですが、簡単組立CBボックスは蟻組み(アリぐみ)のような構造を採用しています。脆く崩れやすいパーティクルボードをこんな風に加工しているので破損しやすいのだと思いますが、変な力を加えずに真っ直ぐハメてやると何の問題もありません。

なお、Nクリックボックスは組み立てを間違えると後戻りできませんが、簡単組立ボックスは何度でもやり直しができます。もちろん分解して箱に戻すことも可能です。

背板をハメ込めばほぼ完成

背板をハメ込めばほぼ完成

側板に天地板と棚板を挿し込み、さらに背板を挿し込めば、外観はほぼ完成です。Nクリックボックスに負けず劣らず、あっという間のことです。

背板留めを挿し込んで完成

背板留めを挿し込んで完成

最後に背板留めを2ヶ所挿し込めば完成。ドライバーは必要ありません。

簡単組立CBボックスの完成

簡単組立CBボックスの完成

というわけで、簡単組立CBボックスが完成。普通の3段カラーボックスのように見えますが、側板にネジ穴がなく、グラつきもほとんどありません。プリント紙の剥がれがあったのは残念ですけど、個人的にはこちらも悪くないと思います。

 

Nクリックと簡単組立CBの比較

ニトリ「Nクリックボックス2段」とアイリスオーヤマ「簡単組立CBボックス3段」の比較(正面)

改めて両者を並べて比較してみましょう。かたや2段、かたや3段ですが、高さはほぼ同じ。Nクリックボックスは別売の棚板も用意されていますけど、A4ファイルを収めるならNクリックボックスのほうが適していると言えましょう。

グラつきについては、簡単組立CBボックスは一般的な3段カラーボックスと同程度だと思います。一方のNクリックボックスはまったく揺れません。可動棚でまったくグラつきがないというのは本当にスゴイと思います。

木目はアイリスのほうがワイルド

木目はアイリスのほうがワイルド

今回、Nクリックボックスはホワイトウォッシュ、簡単組立CBボックスはナチュラルホワイトを購入しました。いずれもホワイト系ながら、Nクリックボックスのほうが黄色味があり、簡単組立CBボックスのほうがグレーが強くて木目もワイルドな感じです。

また、簡単組立CBボックスは穴を隠すキャップやシールがないのですべて均一ですけど、Nクリックボックスはキャップが白かったり、シールの色合いがちょっと違って、そこが気になる人もいるかもしれません。

Nクリックボックスは背面化粧仕上げ

Nクリックボックスは背面化粧仕上げ

いずれも背板は中央をOPPテープで繋ぎ合わせているのですが、Nクリックボックスのほうは化粧仕上げなのでほとんど目立ちません。簡単組立CBボックスはMDF合板とパーティクルボードが剥き出しで、おまけにOPPテープも目立つので、ホコリが付きやすいだけでなく見た目も安っぽいです。

一方で、今回購入した簡単組立CBボックス3段が税込1,980円なのに対し、Nクリックボックスは2段で同2,490円、3段は同3,990円にもなります。コメリで簡単組立カラーボックス3段を買うと同1,780円ですから、Nクリックボックスのほうが高価であることは間違いないでしょう。

 

とは言え、個人的には価格がちょっと高くてもNクリックボックスのほうが良いかなと思いました。背面まで化粧されているだけでなく、全体的にもクオリティが一段上な感じがします。おまけに棚板は可動式で便利だし、それでいてグラつきはまったくありません。脚やキャスターなどオプションパーツも揃っており、拡張性があります。

一方で、簡単組立CBボックスもナシではないと思います。従来の「CX-3」が税込1,500円前後ですから、それよりもちょっとプラスするだけでこんなに楽ができるものかと感動します。基本的に組み立てが大好きな私でもそう思うのですから、苦手な人はなおさらのことでしょう。

ただ、どうもアイリスオーヤマでは簡単組立CBボックスが生産終了となったようです。なので、これから買うならコメリが近所にあるか、さもなくばNクリックボックスのほうが無難かもしれませんね。

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