前回に引き続きカインズホームネタです。カインズホームの「キャリコ」については今までにもこちらで何度か紹介してきましたが、私が知らない間に新しいバージョンが発売されていたようです。
※この記事は2015年11月22日時点の情報に基づいています
まるで積み重ねラック!「キャリコポルタ」
カインズホームの「Carico Porta(キャリコポルタ)」は今までのキャリコを真四角にした形状。そのため積み重ねるとまるでカラーボックスのような感じになります。
キャリコには各種サイズがありますが、キャリコポルタは9月末に発売されて以来、サイズはW440×D385×H375mmの1サイズのみ。一般的なカラーボックスよりも奥行が100mmほど深い感じです。
また、キャリコポルタはキャリコのMサイズと幅と奥行がほとんど同じで、高さが65mm高くなっています。高さが高いだけでなくフタが天面から底面まであるため、キャリコポルタのほうが開口部が広くなっています。そのためキャリコよりも使い勝手が良さそうであると言えるでしょう。
なお、カラーはオレンジ、グリーン、グレー、ホワイトの4色で、価格はすべて税込1,480円です(キャリコのMサイズは税込980円)。
墓穴を掘った感のあるキャリコポルタ
キャリコは正面がオープンになる積み重ねボックスという目新しさと低価格でヒット商品となりました。一方で新商品のキャリコポルタはキャリコよりもデザインが良く、開口部が広くて使いやすいということで、キャリコよりも優れているように見えます。
しかし実際のところ、これはかなり墓穴を掘ってしまった感があります。キャリコのヒット以来、各社から類似品が多く発売され、キャリコの耐久性の低さが露呈されました。のちに改良されましたが、それでも耐久性は相変わらず低いほうです。キャリコポルタはキャリコよりも開口部を広くしたために、実際に触ってみるとやはり頑丈ではないと感じます。最大4段まで積み重ね可能となっていますが、正直、かなり厳しいと感じます。
また、キャリコポルタを積み重ねると、もはやキャリコではなくなってしまった印象があります。キャリコポルタを3段重ねるなら3段カラーボックスに扉を付けたほうが良いと感じますし、他に代用できる収納グッズはいろいろあるんじゃないかと思わせてしまうのです。強度、コスト、見た目のすべてにおいて、3段カラーボックスに扉を付けたほうがパフォーマンスは良いでしょう。
キャリコは目新しさと価格の安さだけでヒットしました。類似品が増える中、カインズホームとしては派生商品で巻き返しを狙ったのだと思いますが、残念ながら今回は失敗に終わりそうです。
そもそもキャリコ型の積み重ね式の収納ボックスは使い勝手の良いものではありません。カインズホームのシンプル&低価格な路線は個人的には好きなので、今後の新商品の開発に期待したいと思います。
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