カインズのオリジナル商品「Skitto(スキット)」は、モジュール設計された、連結・積み重ね可能なプラスチック収納ケース。浅型の「スキット・ハーフ」とともにヒット商品となっています。
その後に発売された「Skitto K(スキット・ケイ)」は、プラスチック収納ケースという点では同じものの、従来のスキットとは異なり、連結機能がない透明のケース。主にキッチンでの使用を想定しています。
スキットとスキットKはそんな風に棲み分けがされているのだと思っていましたが、ちょっと違ったようです。というのも、「Skitto K」の名前を冠した全く別の商品が知らない間に発売されていたからです。
※この記事は2018年5月26日時点の情報に基づいています(2023年8月23日一部更新)
Skitto K・立てて収納できるケースM
まずこちら。「立てて収納できるケースM」はスキットKの名前を冠しながら従来のスキットやスキットKとは全くコンセプトの異なる収納ケースです。サイズモジュールに統一性がなく、連結や積み重ねもできません。
ただ、基本的にスキットK同様に冷蔵庫内の収納に使うことを目的としており、食品を立てて収納しやすいように底が波打っています。
なお、「立てて収納できるケース」には、こちらのMサイズ(210×280×140㎜)のほか、Sサイズ(210×210×140㎜)があります。
Skitto K・取っ手付きケース
こんなのもあります。「取っ手付きケース」はその名の通りの収納ケースで、他の商品とは異なり半透明色です。また、底は波打っておらず、無数のスリット(穴)が設けられています。
サイズは140×280×140㎜で、一応、前述の「立てて収納できるケースM」とは奥行と高さが同じです。カラーボックスに収めても使いやすいサイズとも言えます。
瓶などを並べて収納しやすいように取っ手が設けられていると考えられますが、それにしてはちょっと幅が大きすぎるような気もします。
Skitto K・調節できる仕切りM
カインズのスキットと言えばプラスチック製の収納ケースだと思っていたのですが、「調節できる仕切りM」は箱ではなく仕切り板です。基本的には冷凍庫内で食品を立てて収納するのに役立ちます。
Mサイズは140×115×140㎜で、冒頭の「立てて収納できるケースM」の仕切りとしても使うことができるそうです。イマイチ寸法が合わず、高さもハミ出しますが(苦笑)
140×115×70㎜のSサイズもあり、同様に「立てて収納できるケースS」の仕切りとして使うことも可能だそうですが、やはりサイズがピッタリとはなりません。従来のスキットK・Sサイズ用なのかとも思いましたが、その場合はまったく中に収まらず、意味がよく分かりません。
ちなみに、カインズには国産の「連結できる引出し内仕切り」という商品もあり、敢えてまたこんなものを用意した理由もサッパリ分かりません。
Skitto K・立てて収納できる皿スタンドM
こちらは先日オープンしたカインズ太子店で見つけられなかったのですが、これまた従来のスキットKとは趣が異なる商品です。「立てて収納できる皿スタンドM」は食器棚の中で皿を立てて収納するアイテムとなっています。
Mサイズのほか、Lサイズ、Sサイズが用意されており、大皿から小皿まで対応しています。
サイズ | 幅×奥行×高さ | 対応皿サイズ |
---|---|---|
L | 150×270×140mm | 大皿(約23㎝) |
M | 150×210×140mm | 中皿(約18㎝) |
S | 90×270×80mm | 小皿(約12㎝) |
一応、このシリーズではサイズモジュールが統一されているようにも見えますが、従来のスキットKや今回紹介したラインアップともイマイチ異なります。色まで違いますし、どうしてスキットKのラインナップに組み入れたのか不思議です。
Skitto K・茶碗スタンド
「茶碗スタンド」もあります。こちらは150×150×140mmのワンサイズのみで、茶碗やボウル(約12㎝)に対応しています。
これは扉式の食器棚の使用を想定していると思うんですけど、最近は引出し式が主流になってきていますので、果たして需要があるのかなと疑問に思うところです。
カインズはキャリコに根菜収納用の「ベジ」や米びつの「リソ」を追加したように、シリーズ末期になると斜め上を行ってしまう傾向があるのかもしれません。しかし、今回紹介したスキットKの新ラインナップは明らかにこれまでのコンセプトを逸脱しており、迷走と言わざるを得ません。
決して悪い商品ではないと思うのですが、あまりコンセプトを逸脱すると、スキットシリーズ全体がよく分からない商品群となってしまうのではないかと心配になります。
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