我が家では100均のペラペラのまな板を使っています。これがもっとも食洗機に収まりが良いというのが一番の理由です。汚れが気になっても気軽に買い替えられるというのもメリットだと思います。
ただ、新居に引越してキッチンが広くなると、もう少し大きなまな板が欲しいと思うようになりました。厚みがあったほうが切りやすいということもあり、栗原はるみさんの円いまな板でも買おうかなーなんて考えてたんですね。
そんなとき、楽天市場の神楽坂つうはん本舗様から非常に高価でロングセラーのまな板をご提供いただいたのでレビューしたいと思います。
ダイキョー・抗菌まな板パルト
このたびご提供いただいたのはダイキョーの「抗菌まな板パルト 丸型Mサイズ」です。恥ずかしながらまったく存じ上げなかったのですが、パルトは平成元年(1989年)に発売された、30年超のロングセラー商品だそうです。23年間で累計約200万枚を販売とのこと。
芯まで丸ごと抗菌素材
抗菌まな板パルトの丸型Mサイズは本日2021/04/19現在、税込&送料込7,211円です。100均のまな板を使っている私はもちろん、およそ世間の多くの方が高いと感じるに違いありません。
にもかかわらず30年超のロングセラーとなっているのは、まな板の表面だけでなく芯まで丸ごと抗菌素材でできているというところ。包丁でキズついたところに雑菌が繁殖することなく、とても衛生的で安心して使えるというわけですね。
工場で再生加工してくれる
ただ、いくら雑菌の繁殖の心配がなくても、まな板は汚れが目立ってくるものです。そこで、パルトには研磨器が付属しており、自分で表面を削ってメンテナンスすることができます。
それに加え、パルトは工場に送って再生加工してくれる仕組みが確立されています。リフレッシュ加工料金は販売価格の60%、発送料金は消費者負担ということですから、個人的には新しく買うのとそれほど変わらないんじゃないかと思ったりします。しかしながら、経済的合理性よりも持続可能性を重視する環境保護意識の高い方には大変魅力的なシステムだと思います。
昭和な雰囲気のまな板
理屈はさておき、パルトを使ってみたいと思います。私は説明もロクに読んでなくて気付かなかったんですけど、白じゃなくて、はだ色だったんですね。もっとも、その説明は今となってはNGだそうですが。
表面は、はだ色の塗料を刷毛で塗ったような質感で、ツルッとではなくサラっとした触感です。丸型Mサイズの直径は290mm、厚みは10mm、重量は800g。まな板らしい、適度な大きさと重さだと思います。
ともあれ、側面に貼られたシールも含めて、平成生まれなのに昭和な雰囲気が漂っています。
据え置き型の食洗機にも入る
パルトが食洗機に入るかどうかというところが気掛かりでしたが、上写真のように収めれば問題ありませんでした。ちなみに、パルトが食洗機OKかどうかは明記されていません。しかしながら、耐熱温度は95℃で、実際に食洗機で洗っても今のところ問題ないので大丈夫じゃないかと思います。
滑らないのは良い
パルトの上で包丁を使ったときの印象は割りと普通です。強いて言えば、合成ゴムを含んでいるからか、ちょっと軟らかくて刃先が刺さるような感じはします。実際、まるで私のハートのようにとても傷つきやすいです。
また、KHさんの円いまな板はポリエチレン100%で滑りやすいそうですが、パルトは合成ゴムのおかげか滑ることはありません。
曲げられないので使いにくい
あくまで私個人の感想に過ぎないと思いますが、円くて使いやすいとか、今まで使っていたまな板よりも面が広くて野菜を切りやすいという印象は残念ながら得られませんでした。
一方で、重いし、デカくて邪魔。置き場所に困るうえに、切った野菜をザルに移すときなどにペラペラのまな板と違って曲げられないのがすごく不便です。
付属の研磨器で削ってみた
付属の研磨器を組み立てて表面を削ってみました。研磨シートはとても硬いスポンジで軽石みたいな感じです。それでパルトの表面を削ってやると、簡単にボロボロと削れます。
でも、これはどうなんでしょう。個人的には目が粗すぎると感じます。削ったあとがザラザラになってしまうからです。もっと細かい目のヤスリで仕上げたいところですね。
一般的なまな板と比較すると良いと思う
たぶん、パルトは一般的なまな板を使っている人からすると良いものだと感じていただけると思います。滑らなくてストレスなく普通に使えるうえに、リサイクル可能だからです。
ただ、ペラペラの100均まな板を使っている私にとっては、残念ながらメリットが感じられませんでした。汚れが気になったら使い捨てにするほうが経済面でも環境面でもエコだと思いますし、これまで一度も雑菌による食中毒を起こしたことがないので抗菌性能も実感しにくいところです。
ちなみに、SIAA(抗菌製品技術協議会)によると、抗菌とは”製品の表面上における細菌の増殖を抑制すること”と定義されています。今回の場合はパルトの表面に雑菌が繁殖することはないということで、逆に言うと手や布巾に雑菌がついていたら食中毒は発生し得るわけです。
抗菌加工を施された製品の上に雑菌まみれの食品を置いても滅菌や殺菌ができるわけではありません。その点、塩素入りの水(=水道水)のほうが役に立つように思います。
「だったらなんでパルトを試してみたんだよ!」って話ですけど、それはあくまで円くて厚みのあるまな板を試してみたかったというだけです。残念ながら私にはその良さは実感できませんでしたが、パルトはKHさんの丸いまな板と違って滑らないのが良いということはよく分かりました。
いや、何でも試してみないと分からないものですねー。
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