TPOに合わせて必要になるカバンはどうしても数が増えてしまいがちです。そんなカバンを収納するにはクローゼットの上の棚(枕棚)が最適と言えます。
クローゼットの枕棚がカバンの収納に最適な理由
クローゼットの枕棚がカバンの収納に最適な理由は主に3つあります。
カバンはTPOに合わせて必要になるわけですから、逆に言うと出番が少ないものも多いわけです。ちょっと手を伸ばせば手が届く枕棚はそれほど使用頻度の高くないカバンを収納するには最適なのですね。また、上のほうとは言え、カバンをズラッと並べれば何がどこにあるかが一目瞭然というのもポイントです。
次に、サイズ感がちょうど良いです。一般的なクローゼット全体の奥行が約60cmに対して枕棚の奥行は約45cm。機内持ち込み可能なサイズのスーツケースでもギリギリ置けるくらいですし、ハンドバッグを置いてもそれほど深すぎるというわけではありません。
最後に、カバンは軽くて落ちてきても問題ないものが多いため、枕棚に収納するのに最適と言えます。枕棚のような高い位置に重いモノや割れモノを収納するのは危険ですから、軽くて壊れないモノを収納するのが理想です。ファッション関連ではカバンや帽子などを収納するのが理想的と言えます。
クローゼットの枕棚がカバンを収納するのに最適な理由は以上の通りですが、ただカバンを並べるだけではキレイに収納できないこともあります。自立しないカバンはフニャッとなってしまって、そのまま上に重ねると見た目も使い勝手も悪くなってしまうからです。
では、どのように収納すれば良いでしょうか。以下はそのアイディアのいくつかを紹介します。
イケアのSKUBBボックスを活用
イケアの「SKUBB(スクッブ)ボックス」(上写真)ならサイズがW31×D34×H33cmで、クローゼットの枕棚に収めやすいサイズです。ハンドルも付いていますので、これにトートバッグなどを収めると高い位置の枕棚でも出し入れがしやすいですね。価格も3つで税込1,499円とお手頃です。
ただ難点もあります。頑丈ではないため、カバンを詰め込むと広がりやすく、枕棚から取り出すときも底を支えてやる必要があります。また、結構な大きさがあるため、クローゼットの折れ戸の枠の上端と枕棚の間を通らない場合があります。
キャパティE5ファイルボックスを活用
ナカバヤシのファイルボックス「キャパティE5」(上写真)を使うという方法もあります。上写真の状態でカバンを入れるのではなく、開口部を正面に向けてカバンを仕切るように収めるのがオススメです。
1~2つずつカバンを立てて収納するならキャパティE4のほうが良いかもしれませんが、いずれにしてもポリプロピレン製のファイルボックスならイケアのSKUBBボックスより丈夫です。ただし、開口部を手前にして立てた場合はちょっと奥行に物足りなさを感じるかもしれません(その場合のファイルボックスの奥行=23.7cm)。
また、同様の収納方法ならダンボール箱の開口部を手前に向けて置くほうが安上がりと考えることもできるかと思います。
モジュールボックスを活用
ファイルボックスを使うよりも頑丈な仕切りが欲しい場合はアイリスオーヤマの「モジュールボックスMDB-3」(上写真)を使うという方法もあります。モジュールボックスを横向きにして枕棚の上に乗せるというわけですね。
一般的な3段カラーボックスでも問題ありませんが、一回りコンパクトなモジュールボックスのほうが収めやすいことが多いと思います。枕棚の上の空間が広い場合は、さらに上にモノを乗せることもできるので合理的です。
ただし、モジュールボックスは重量が約8kgありますので、女性一人では枕棚の上に乗せるのはちょっと大変かもしれません。
突っ張り棚を天井と枕棚の間に突っ張る
カバンを立て掛ける仕切りさえあれば良いという場合は、平安伸銅工業の「突っ張り棚TS-45」(上写真)などを天井と枕棚の間に突っ張るというのも方法のひとつです。
ただし、見た目が何となくショボイうえに、いくつも使うとコスパが悪いという問題があります。
ラブリコ1×4アジャスターで突っ張る
「コストが掛かってももうちょっとスマートにしたい」という場合は、平安伸銅工業の「LABRICO(ラブリコ)1×4アジャスターDXO-21」(上写真)と1×4材を使って天井と枕棚の間を突っ張るのも良いでしょう。
コスト的には市販の突っ張り棚を使うのと同じくらいで、見た目はそれよりもスッキリとした印象にすることができます。ただし、1×4材をカットするのが面倒、カバンの側面積に対してごく一部の大きさという問題もあります。
これ以上にビシッと仕切ろうと思ったら、ホームセンターでカラーボード(化粧合板)をカットしてもらって本格的にDIYするしかないですね。
というわけで5つのアイディアを紹介しましたが、個人的にはファイルボックスかモジュールボックスを使うのが妥当な落としどころかなと思います。ファイルボックスなら開口部を上に向けても使えますし、モジュールボックスなら上の空間も活用しやすいです。また、いずれもコストパフォーマンスが良くて手間も少ないです。
クライアントに対してもいつも申し上げることなのですが、クローゼットの枕棚のような表に見えないところはあまりお金を掛けるに値しません。そんなところにお掛けを掛けるなら、リビングダイニングなどの目に付きやすいところに投資すべきです。
また、完璧に収納したところで、数年も経てば収納するカバンは変わります。完璧でなくとも臨機応変に対応できるほうが使い勝手が良いのです。
頑張ってDIYするよりも既製品を使ったほうが合理的。だから私はあまりDIYはオススメしないのです。
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