先日発行の家具業界紙『ホームリビング』に「2017年日米家具販売店売上高ベスト26社」という記事が掲載されていました。人口が約2.5倍の米国と日本を比較してどうするんだと思われるかもしれませんけど、ベスト10は以下のようになっています。
- ニトリ
- アシュレイ・ホームストア
- マットレス・ファーム
- イケア・米国
- 良品計画
- ウイリアムズ-ソノマ
- ルームズ・ツー・ゴー
- ナフコ
- RH
- バークシャー・ハザウェイFD
前年度比8.5%も売上を伸ばしているアシュレイを抑えて、ニトリが日米トップセールス。また、無印良品を擁する良品計画はイケア米国にもうちょっとで追いつく勢いです。
ジャスコ主導で日本からは一瞬にして撤退したルームズ・ツー・ゴーの下にはナフコ。ちなみに、15位には島忠、24位にはイケア日本、25位には山新の名前が挙がっており、日本もなかなかやるじゃないかと満足する結果となっています。
そんなわけで、日本もアメリカに負けてはいません。なのに、アメリカさんがやって来ると言われるとすぐにソワソワしてしまうのは、黒船来襲以来の日本人の悲しい性でしょうか(苦笑)
※この記事は2018年10月27日時点の情報に基づいています(2024年7月5日一部更新)
クリエイティブコープホームが長久手に日本初上陸
このたびアメリカ発祥のインテリアショップ「Creative CO-OP Home(クリエイティブコープホーム)」が愛知県長久手市にオープンすることになりました。プレオープンは2018年10月29日、グランドオープンは11月4日です。
場所は長久手市ということでIKEA長久手にぶつけてきたと思ったら、リニモ(愛知高速交通)で3駅も離れたところですから、別にそういう意図はなかったのでしょう。売場規模の面でもIKEA長久手の約6,000坪に対し、クリエイティブコープホーム長久手は約100坪とこじんまりしています。
クリエイティブコープホームとは
Creative CO-OP Homeは、2001年にアメリカで創業したリージェントホールディングが展開するホームファッションブランドのブランドラインです。 リージェントホールディングは、2009年に中国へ製造拠点を移し、北米・ヨーロッパ・中東で流通チャネルを拡大。現在では、世界60カ国以上で販売しています。 また、中国・ロシア・バーレン・サウジアラビア・エジプト・クエートに実店舗を展開しています。
クリエイティブコープホームのホームページには上記のように紹介されています。冒頭の日米家具販売店売上高上位にはその名前はありませんが、世界60カ国以上に展開しているのですからそれなりの売上があることでしょう。おそらく、小売店ではなくメーカーという位置付けなのだと思います。
結構なお値段
クリエイティブコープホームは、カジュアル、モダン、クラシックに至るまで、幅広いテイストの家具を扱っています。そういう意味ではIKEAに近いと感じます。
一方で価格は安くはなくて、例えば上写真の木製チェアで税別35,000円。おそらく店舗規模から言っても、様々なテイストの家具がギッシリ並んだ売場から、お気に入りの一品を見つけて購入するというスタイルだと思います。
クリエイティブコープホームの日本での展開は、長久手の空き倉庫を改装してスタートするようですから、IKEAやルームズ・ツー・ゴーと違って大掛かりではなさそうです。アシュレイホームストアのように売れたら売れた分だけ仕入れて補充しながら細々とやっていく感じではないでしょうか。
しかし、長久手は日本初旗艦店ということですから、これからも意欲的に各地に出店していくのかもしれません。この点もアシュレイホームストアのように安いテナントがあれば積極的に検討していくつもりなのかもしれませんね。
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