収納家具と言うと、オープンシェルフや書棚、テレビボードなど、壁面に沿って置くのが一般的です。しかし、それでは壁面がどんどん埋め尽くされて圧迫感を生じる可能性があります。
その解決策のひとつとして考えられるのが、床下を収納スペースに変えるという方法です。リフォームをすることなく、収納ボックス付きの畳ユニットを置くだけでもOKです。
こういう商品は昔からあって、あまり目立たないもののカタログ通販などでも未だにコンスタントに売れています。収納スペースを確保する目的だけでなく、畳が恋しくなってしまうのでしょうか。
ただ、畳というのはちょっとイメージと違うという方もいらっしゃると思います。また、使い回しが利かないのが難点です。置いたが最後、ほかに持って行き場がないことのほうが多いでしょう。
その点、不二貿易の新商品は使い勝手が良いかもしれません。
※この記事は2025年2月27日時点の情報に基づいています
不二貿易・TATAMI
このたび不二貿易から発売されたのは「TATAMI」という商品。商品名はTATAMIですが、上面は畳ではありません。ほとんどの面がラバーウッド(ゴムの木)の集成材でできています。
ラインナップ
オープンシェルフ
収納ベンチ
収納ボックス
収納ステップ
センターテーブル
TATAMIは全5アイテム。すべて40cmグリッドを基本としており、収納ボックス以外は長辺が80cmとなっています。センターテーブルはほぼ半畳サイズです。
収納ベンチ、収納ボックス、収納ステップは、いずれも跳ね上げ式のフタ付き収納です。センターテーブルはテーブルを90度回転させることでボックスの中に収めることもできます。
収納ボックスの耐荷重は80kg、それ以外はすべて100kgです。大人一人が乗ってもまったく問題ない耐久性があると言えるでしょう。
使い方は動画で
TATAMIの使い方は簡単ですが、動画でご覧いただくとより分かりやすいと思います。センターテーブルを中心にして掘炬燵風に使うだけでなく、普通に壁面に並べて使うこともできます。
コンパクトで置きやすい
一般的な収納ボックスを兼ねた畳ユニットは短辺が60cm以上あることがほとんどです。その点、TATAMIは短辺が40cmからなので、掘炬燵風に並べたときも省スペースで済みますし、壁に沿って置いても違和感がありません。日本の住宅に適したサイズ感と言えるでしょう。
見た目はアレだが価格は手頃
TATAMIは”天然木ならではの優しい風合いや木目の個性が空間に温もりを与える”と謳っています。しかし、ラバーウッドですから木目はお世辞にもキレイとは言えません。また、ラッカー塗装仕上げなのでチープな質感のはずです。
ただ、収納ボックスが実売価で1万円前後から、もっとも高価なセンターテーブルでも2万円程度ですから、価格は手頃です。自分で設計し、ホームセンターで集成材をカットしてもらって、組み立て、ラッカー塗装を施すコストと手間を考えれば、確実でコスパも良いと言うこともできます。
以上の通り、不二貿易のTATAMIを紹介しました。個人的には見た目にチープであることをあらかじめ理解しておけば、これはアリじゃないかなと思います。価格が手頃なだけでなく、センターテーブルを囲うようにレイアウトしても2畳以下(160×160cm)で済む省スペース性と、壁に沿って普通に置けるフレキシブルさは他に得難いからです。
最近はソファでもユニット式のものが人気になってきています。無印良品のユニットソファなどもそうですよね。これからは収納家具も単に収納するだけでなく、様々な用途を備えたユニット式が増えていくかもしれません。
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