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年収300万円でもOK!カンナ社長直伝『安くていい家のつくりかた』

『安くていい家のつくりかた』(著者:宮沢俊哉、編集:アキュラホーム)

アキュラホームのカンナ社長こと、宮沢俊哉氏の著書『安くていい家のつくりかた』を拝読しました。

新しい本ではありません。2013年に発行されたものですから、今となっては8年近くも前の本です。

それでも読んでみたいと思ったのは『安くていい家のつくりかた』というタイトルに甚く共感したからです。背表紙の帯には、”年収300万円でも一戸建ては持てる”とも書かれています。家事や育児が楽にこなせる快適な家を庶民でも建てられること伝えたかった私としては、カンナ社長に先を越されたことに今更ながら気づいてしまった格好です(苦笑)

 

いい家が欲しければアキュラに頼むべし

ただ、内容は期待していたものとはちょっと違いました。この本に書かれている「安くていい家のつくりかた」は一言で言うと、「アキュラホームで家を建てること」と言えます。

アキュラホームに家を建ててもらうことを検討している人にとっては、アキュラホームとその社長の考え方がとてもよく分かる良い本です。一方で、そこまでアキュラホームを意識していない人にとってはピンと来ないことのほうが多いように思います。

もちろん、私自身がアキュラホームに二世帯住宅を建ててもらって、しかも坪単価45万円以下という激安価格で、品質的にもめちゃぐちゃ満足しているのですから、アキュラホームなら安くていい家が建てられることは間違いありません。また、どこを削って安い家を実現するかというのは施主それぞれの考え方次第ですから、一様にそこを指南するのは難しいというのも理解できます。

それでも、私が知りたかったのはもっと具体的な「安くていい家のつくりかた」なのです。施主それぞれ違うというなら、豊富な施工例から具体的な方法を示すこともできたと思います。本書においてはそこがちょっと期待外れでした。

もっとも、安くていい家のつくりかたが具体的に示されているところがないわけではありません。メンテナンスコストを下げられる屋根や外壁を選ぶ、立派すぎる外観にしない、無駄な廊下は作らない、当面必要でない設備はあとで導入するようにする、などといったことです。そういう基本的な考え方が理解できていて、なおかつ依頼したハウスメーカーが親身に相談に乗ってくれれば、最適な間取りと仕様が出てくるでしょう、ということなんだろうと思います。

でも、その考え方だと、ともすれば主導権をハウスメーカーに握られてしまいかねません。逆にそういう事態を防ぐためには、結局、各社のモデルハウスを回ってコンペをして、一番安いところで建てるという方法が正しいという話になってしまうのではないでしょうか。

ビルトインでコストダウン?

本書で示されているアキュラホームの考え方には基本的に共感できることばかりです。ただ、”これからのコストダウンのキーワードはビルトイン”という考えだけは同意できません。

ビルトインの例として、エアコンが挙げられています。エアコンを大量一括仕入れして壁に埋め込めば、安くなるだけでなく、見た目の収まりも良いと述べられています。しかしながら、エアコンをビルトインするとメンテナンスが難しくなるように思います。買い替えの際も割高な工賃になるかもしれません。

そのほか、リビングボードや書棚などもビルトインすることで、単に安く済むだけでなく、仕上がりがスッキリとし、新居が散らかることがないと述べられています。ですが、こういったビルトインの考え方は”スケルトン&インフィル”や”自分たちで育てていくのが住まい”というアキュラホームの基本的な考え方との間に矛盾が生じるのではないでしょうか。

私も当初は全館空調やエコキュートの導入を検討しましたが、初期費用や更新費用が高くつくので見送りました。また、ウォークインクローゼットや納戸といったスペースは設けたものの、家具はできるだけビルトインしないようにしました。ビルトインするとライフステージの変化に柔軟に対応できませんし、そもそもイニシャルコストが上がってしまうからです。

私は家はただの箱で良いと考えています。それこそ”スケルトン&インフィル”です。エアコンをビルトインしてしまうと向きを変えることができませんし、家具をビルトインすると家具レイアウトに制限が生じるばかりか、ゆくゆくは家具をスクラップ&ビルドすることになりかねません。

そもそも、アキュラホームの食器棚やサニタリー収納などはハウスメーカーとしては安いと思いますが、同じ値段を出すなら家具屋で買ったほうが安くて高品質です。本書で示されている「新規住宅取得者の耐久消費財購入実態調査」(by住宅金融支援機構)についても、たとえば食卓セットが102.4万円となっているのはちょっと現実と乖離が大きすぎると思ったら、実は桁を一桁間違って引用してましたよ(苦笑)

 

ともあれ、カンナ社長がビルトインを検討するのも、聖域を設けず、柔軟な発想で、快適な住まいを模索するからこそだと思います。積極的にカンナ社長が自宅を実験の場としている話を読むと、この方はビジネスマンというより研究者なのだという感じがひしひしと伝わってくるようでもあります。

そんなわけで、既にアキュラホームで家を建てた私としては、本書を読むことで改めてアキュラホームで建てて良かったなーと思いました。次はもう少し遡って、『無理なく無駄なくいい家を建てる』を読んでみたいと思います。

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