先月、IKEA(イケア)から2020春夏カタログが発行されました。今回もたくさんのアイテムが新たに登場していますが、収納用品に関しては「PLATSA(プラッツァ)」シリーズが大幅にラインナップを増やしていることが特筆すべき点と言えます。
1年半ほど前にプラッツァが登場したときに取り上げた通り、プラッツァは「PAX(パックス)」や「BESTÅ(ベストー)」に近い特性を持っていました。
そのため、イマイチその存在意義を掴み切れなかったユーザーが多かったのではないかと思います。しかし、このたび加わったラインナップでプラッツァは別の次元に突入したと言えるのではないでしょうか。
※この記事は2020年3月9日時点の情報に基づいています(2023年9月18日一部更新)
PLATSA・オープンシェルフユニット
従来、プラッツァはパックスやベストーのように主に合板でできていました。そのためパックスやベストーとの違いが分かりにくかったのですが、上写真のスチールでできたオープンシェルフなどのラインナップが大幅に増えたことで、かなり印象が変わってきたと言えます。
PLATSA・ワードローブ 扉3枚付き
たとえば上写真のようなコンビネーションが可能になりました。合板でできたボックスにスチール製のオープンシェルフを組み合わせることで、使い勝手の良いワードローブが完成。このような商品は今までに類がなく、しかも自由に組み合わせられるというのは非常に画期的です。
意外とシッカリしている
ただ、プラッツァのオープンシェルフは指ほどの太さのスチール製角パイプで構成されており非常に華奢な印象です。実物を確認するまでは「どうせIKEAクオリティだろう」とか「無印良品のユニットシェルフのようにグラグラ揺れるに違いない」と思っていました。
ところが、店頭で確認してみると意外に丈夫なのです。壁にネジで固定されているため全力で揺さぶることはできなかったものの、固定されていない下側に力を加えてみても大きく歪むことはありませんでした。
半年前にご紹介したIKEAの「JONAXEL(ヨナクセル)シェルフユニット」に近い構造ながら、背面のスチール製メッシュパネル(上写真)が横揺れ防止に貢献しているようです。
PLATSA・オープンハンガーユニット
このたび発売されたプラッツァのスチール製オープンシェルフの幅は60cmと80cmの2サイズ、奥行はすべて40cm、高さは40cm、60cm、120cm、180cmの4サイズ展開となっています。いずれも単体で使用することができそうに見えますが、別売の「LÄTTHET(レットヘート)脚」など(税込400円300円~)を組み合わせる必要があります。
棚だけでなく上写真のようなワードローブも用意されています。これで税込10,000円12,000円ということですから、無印良品の「スチールユニットシェルフ・ワードローブセット」(同11,900円14,900円)と比較しても決して悪くない勝負です。
PLATSA・オープン靴収納ユニット
無印良品にはないラインナップもあります。「オープン靴収納ユニット」は傾斜棚板を備えたオープンタイプのシューズラックです。棚板はスチール製で丈夫で、棚板だけを購入してオープンシェルフに組み合わせることもできます。
もちろん、棚板の高さを調節することも可能です。従来の合板でできたボックスと組み合わせることで、様々な使い方を楽しむことができるのではないでしょうか。
ほかにもプラッツァシリーズにはベッドとワードローブのコンビネーションなども追加され、関連商品は全部で250アイテム414アイテムにまで増えました。玄関からリビングダイニング、寝室に至るまで、様々な場所で活用できると思います。
オープンシェルフやワードローブを単品で無印良品のスチールユニットシェルフと比較すると、コスパや入手のしやすさで劣る面はあるものの、無印良品では実現できなかった組み合わせができるのが最大の魅力と言えます。これはIKEA史上もっとも強力な収納家具になり得るのではないでしょうか。
…という具合に珍しくIKEAの商品を褒めちぎってしまいましたが、さて世間の評価はどうなりますかねー(笑)
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