収納をするにあたって、「定位置」&「定量」を守ることは非常に重要です。
まず「定位置」というのは、平たく言えばモノを収納する場所を決め、使ったらそこに戻しましょうということですね。「定位置=モノのおうちを作ってあげること」と言っても差し支えないと思います。
次に「定量」ですが、広義で言えば「モノの量の上限を決める」、狭義で言うと「数量を定める」ということになります。前者であれば数量を「3」と決めれば「1」でも「2」でも良いですが、後者の場合は「3」と決めたら必ず「3」でなくてはなりません。
特に工場や事務所では、使ったモノを戻さない人がいたり、大切な備品を紛失してしまうことで、様々なロスが生じます。それを未然に防ぐために、「3S(整理・整頓・清掃)活動」や「5S(3S+清掃・しつけ)活動」などが多くの企業で実践されています。
とは言え、経営者が口で言うだけでは従業員に十分に伝わりません。そこで、定位置をより明確に分かりやすくするようにラベリングしたり、過不足なく収納できるように発泡ウレタンシートを使って型を取ったりする方法が使われています。
こういった手法を家庭にも取り入れるという考え方はアリでしょう。しかしながら、自分一人だけならともかく、それを家族にも求めるとなると一般的にはなかなか難しいのではないかと思います。
また、発泡ウレタンシートを切り抜いて型を作るというのは、職場であれ家庭であれ、なかなか面倒な作業です。しかし、その作業を大幅に軽減してくれる商品がキングジムから発売されます。
※この記事は2018年3月28日時点の情報に基づいています
キングジム・かたづけマス
キングジムの新商品「ツール整理ブロック・かたづけマス」は、文房具や工具などの定位置&定量収納に役立つアイテムです。一生懸命に発泡ウレタンシートを切って型を取る必要から解放してくれます。
なお、「かたづけマス」は2018年4月20日発売予定です。
ブロックを差し替えればOK
発泡ウレタンシートを切り抜く代わりに、ブロック状のウレタンを挿し替えるだけでOK。ブロックを抜いたところには薄いベースシートを代わりにハメ込みます。
何度でもレイアウト変更できる
発泡ウレタンシートを切り抜いた場合は、モノを増やしたり組み合わせを変えるとなると、一から発泡ウレタンシートで型を作り直さなければなりません。それは非常に面倒な作業となるうえに、改善をためらうことに繋がりかねません。
しかし、「かたづけマス」ならブロックを差し替えるだけで、使うモノの変化に対応することができます。モノが増えたり組み合わせが変わったときはもちろん、使用状況に応じて再レイアウトすることも容易です。
「かたづけマス」のデメリット
このように便利な「かたづけマス」ですが、デメリットもあります。例えば少し形や大きさが違うくらいの工具なら、位置が間違っていても収まってしまう可能性があります。このあたりはやはり、寸分の狂いなく自分でカットした発泡ウレタンシートには敵わないでしょう。
また、発泡ウレタンシートは安いものなら100円ショップでも購入できますが、こちらは2,000円以上もします。コスト的には非常に割高と言えるでしょう。一方で、会社で使う場合には人件費を考えると、むしろ割安と言うこともできるでしょう。
ともあれ、こういう収納方法はあまり一般家庭にはオススメできません。その理由は前述の通り、家族にも強いるのは困難であることがひとつ。もうひとつは、引出しなどで使う場合、スペースに対して収納できる量がかなり少なくなってしまうからです。
会社の目的は少しでも多くの利益を上げることです。しかし、家族の目的はそれが全てではありません。このような収納方法でもストレスを感じないならまったく問題ありませんが、窮屈さを感じる場合は控えたほうが良いでしょう。
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