「キッチン会議」アンケートで判明!モノを厳選すれば収納スペースは足りる

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システムキッチン・イメージ

住宅設備メーカーのLIXIL(リクシル)が運営する、 “自分らしいキッチンを見つけ出すためのヒントを探る”スペシャルwebサイト「キッチン会議」。その中で、”キッチン収納について・第二回・キッチン内の整理整頓と道具や「もの」のもちかたについて”と題するアンケートの分析結果がとても有益であると感じたので、一部を抜粋して紹介したいと思います。

なお、アンケート結果の中のグラフの引用ができないため、参照元記事と照らし合わせながらご覧ください。アンケート結果が非常に長く、しかも難解であるため、こちらで抜粋してまとめたものをご覧いただいたほうが分かりやすいかと思います。

※この記事は2016年11月1日時点の情報に基づいています

 

普段使いのモノが少ない人の方が収納に余裕がある

Q5.では、キッチンにおける普段使いのモノと特別なモノの比率を問うています。その結果、「普段使い:特別=80:20」と答えた人が45.1%を占め、他の比率よりも圧倒的に多くなっています。これはすなわち、「(普段から)あれもこれも使う」という状態ですね。

しかし、これではいけないのです。キッチンに限らず、ほかの場所でも、普段よく使うモノは全体の1~2割程度が理想です。それを証明しているのがQ5.の下のクロス分析のところです。

Q2. の「(キッチン内の)現在の収納にはまだ余裕があるか」という問いに対して「はい」と答えた人は、普段使いのモノが少ない人の割合が多くなっています。普段使いのモノが少ない、つまりモノを厳選している人のほうが、収納スペースに余裕があるということですね。

そりゃあモノが少なければ片づけは簡単でしょうという話ですけど、総量を少なくするというよりも、普段から料理の際に必要なモノを厳選することが大事です、ということですね。「あれもこれも使う」ではいけないのです。

整理整頓が得意な人の方が収納に余裕がある

Q7.下のクロス分析は2つあるんですけど、ここのところの理解は少し難しいです。最初のほうは、整理整頓が得意でも不得意でも、「収納スペースは十分か」と問われるとハッキリとした傾向は掴み取れません。しかしその次のところでは、整理整頓が得意な人のほうが「収納スペースに余裕がある」と答える傾向が見て取れます。

これはつまり、アンケート回答者がそれぞれ異なる住環境にあるためで、整理整頓が得意でも収納スペースがもっと欲しいと考えている人が相当数おり、一方で、整理整頓が得意な人は収納スペースが少なくてもその範囲内で十分にやりくりしていると考えられます。

私も整理整頓は得意なほうですが、賃貸アパートの小ぶりなシステムキッチンなので、正直、もっと収納スペースがあればと思いますし、けれどもその範囲内で何とかやりくりできているという状況です。

 

綺麗好きの人のほうが収納量は十分と考えている

Q9.下のクロス分析のところです。ここでは「綺麗好きの人のほうが~」と文言を縮めていますが、より正確に言えば、単にキレイ好きかそうでないかではなく、実際に几帳面にキレイをキープできているという習慣を持っている人のことを指しています。

片づけが苦手と言う人もキレイ好きなんですよ。いやむしろ、片づけが上手な人よりも神経質と言えます。ただその範囲があまりにも限定的で、第三者的に見るとそうとは言えないというケースが多いのが、片づけが苦手な人のキレイ好きという表現なのです。

一方でこちらのアンケートでは、実際に「スポンジや洗剤も隠す」といったことまでしているかということまで問うています。主観的にキレイ好きかどうかを問うているのではなく、客観的に見てキレイ好きかどうかを問うているわけですね。

その結果、キレイ好きの人のほうが収納スペースは十分と考えているという結果が見て取れたわけです。

 

綺麗好きの人のほうが収納に余裕がある

前述のクロス分析のもう一つ下のところです。ここでは、客観的に見てキレイ好きの人のほうが収納スペースに余裕があるということが分かりました。

整理整頓が得意な人の場合、収納スペースが十分かどうかは一概に言えなかった一方で、収納スペースには余裕があると答える傾向がありました。しかし、キレイ好きの人は、収納スペースが十分で、かつ余裕があるのです。これらの結果の違いから「整理整頓が得意な人=キレイ好き」とは限らないことが分かります。

まったく参考にならないかもしれませんが、実は私は整理整頓が得意ですけどキレイ好きではありません(苦笑)地面に落としたものでも「3分ルール」でパクっと食べます(爆)ついでに言うと、几帳面でもありません。他人に対しては几帳面に接しますが、自分のことはものすごく大雑把にします。

私個人の場合はともかくとして、これらの結果の違いから、私は「真のキレイ好きは環境によって作られる」と考えます。真のキレイ好きは実際に新築などのキレイな家に住んでおり、合理性よりも美しさを求めているのではないでしょうか。

 

パントリーがあっても収納量が足りるとは限らない

最後は、Q11.下のクロス分析のところです。パントリー(食品庫)があれば、理屈上は収納スペースが豊富にあって収納スペースに事欠く心配がないはずなのですが、アンケート結果からは、パントリーがあっても足りない人は足りないし、パントリーがなくても足りる人は足りることが分かってしまいました。

「片づけの基本はキッチンにあり」と考える私としては、これはキッチンに限らず他の場所でも同じことが言えるんじゃないかと思います。普段使いのモノを厳選しない限り、収納スペースはいくらあっても足りません。また、片づかない原因は収納スペースが足りないからということではないということですね。

 

今回の「キッチン会議」でのアンケート分析は、私が今までに見た整理整頓に関する分析の中でもっとも高度なものだと感じました。こんなに素晴らしく有益な分析は、今までに見たことがなかったですよ!

しかも、私が自分の経験則で言っていたことが、ものの見事に数字で証明されています。私が言ってもまったく説得力がないですけど(苦笑)、これはすごく説得力がありますね。

このような分析結果を公表してくれたリクシル、キッチン会議には、感謝感謝です。

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