ここのところ、家具の値上がりが続いています。IKEA(イケア)なんて値下げを連呼していますが、その一方でこの数年で3倍以上に値上げしているものも少なくありません。国内メーカーはそこまで派手な値上げはないものの、数%から10%程度の値上げを繰り返しています。
そんなわけで、例えばホームセンターに行って組立家具を買おうと思ったら、想定していたよりも価格が高かったということが増えていると思います。「じゃあネットで…」と思って探してみても、同様に価格が高いわけです。もしくは、引出しが減っていたり、仕様がグレードダウンしているケースも散見されます。
組立式書棚も然りで、1万円以下で買えると思っていたら1.5~2万円くらいだったり。台輪がなく、カラーボックスを上下に積み重ねたような構造だったり。「このご時世だから仕方ないか…」と肩を落とす場面も少なくないと思います。
ところが、探してみるとお得な商品もあるものですねー。東南アジアからの輸入品に負けない価格の激安国産書棚を見つけてしまいました!
※この記事は2024年7月18日時点の情報に基づいています
クロシオ・ブックシェルフ6018
今回ご紹介するのはクロシオの「ブックシェルフ6018」という組立式の書棚です。日本製であるにもかかわらず、楽天市場で送料&税込13,800円と大変お買い得になっています。
ちなみに、クロシオはカラーボックスの生みの親です。高度経済成長期に爆発的ヒットとなり、当時は海外にも日本から大量に輸出されました。今は海外から輸入するのが当たり前なので、隔世の感がありますね。
ベトナム製のタナリオより安い
13,800円で安いと言われても、ピンと来ない方のほうが多いと思います。かく言う私自身も、昨今の値上げにはまったくついていけていません。そこで、代表的な商品と比較してみたいと思います。まずはサイズがほぼ同じ、白井産業の「タナリオ TNL-1859NA」と比較してみましょう。
タナリオはサイズオーダーなら日本製ですが、既製サイズはベトナム製です。また、日本製は低ホルムアルデヒドのF★★★★である一方、既製品は事実上の最低ランクと言えるF★★相当です。
クロシオのブックシェルフ6018は日本製でF★★★★仕様。にもかかわらず、タナリオはamazonで15,975円、楽天市場では14,080円からとなっており、クロシオよりも価格が高いです。
ただし、クロシオのブックシェルフ6018は固定棚が1枚設けられている一般的な構造ですが、タナリオは全段移動可能な棚板で、効率良く本を収納することができます。また、価格はかなりアップしますが、タナリオも国産のF★★★★仕様でオーダーすることが可能です。
エースラックよりも安い
日本製でF★★★★仕様の組立式書棚と言えば大洋の「エースラック」でしょう。既製品の「AR1860 NA」はamazonのマーケットプレイスで19,300円から、楽天市場では19,540円からとなっています。クロシオのブックシェルフ6018のほうが3割近くも安い計算です。
ただし、エースラックも固定棚がなく全段可動棚という構造です。また、エースラックは棚板の底面も上面と同様にプリント紙で化粧されていますが、クロシオのブックシェルフはMDF合板が剥き出しの状態です。なので、一概にクロシオのほうが安いと言えないところはあります。
【幅90cm】ブックシェルフ9018
クロシオのブックシェルフはナチュラルとダークブラウンの2色があります。また、幅は60cmだけでなく90cmもあります。
幅60cmタイプは中央に帆立板がなく、本を一列に並べられるのがメリットです。また、畳モジュールの日本の住宅には幅60cmのほうが置きやすいというメリットもあると言えます。
一方で、帆立板のある幅90cmの書棚なら、棚板の位置を調節することで様々な大きさの本を収めやすいのがメリットです。幅60cmタイプに約2千円を足すだけで収納量は1.5倍近くになるというコスパの良さも魅力と言えるかもしれません。
【耐荷重25kg】強化棚シェルフ60-180
クロシオのブックシェルフ6018の棚板1枚あたりの耐荷重は10kg、9018は15kgです。それでは心許ないと感じる方もいらっしゃることでしょう。
そんな方には同じくクロシオの「強化棚シェルフ60-180」がオススメです。こちらは棚板にLVLを採用しており、棚板1枚あたりの耐荷重が25kgとなっています。なお、同じシリーズには幅80cmと120cmもありますが、いずれも耐荷重は25kgです。
ちなみに、強化棚シェルフは棚板ピッチが1.5cmとなっているのもメリットです(ブックシェルフは3.2cmピッチ)。ただし、残念なことにカラーはブラウン1色だけとなっています。
以上の通り、クロシオのブックシェルフは日本製&F★★★★仕様なのに輸入品と比べて遜色ないほどお得です。ただ、「棚板をすべて動かせた方が便利そう」とか、「棚板耐荷重が25kgのほうが安心かも」とか言い出すと、どんどん予算が上がってしまいますね(苦笑)
ちなみに、クロシオのブックシェルフはプロパー商品のはずですが、不思議なことにネット通販では「赤や」(下村家具)だけしか取り扱いを確認できませんでした。赤やの店舗がある奈良県とクロシオが本社を構える和歌山県は意外と近いので、太いパイプがあるのかもしれませんね。
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