2024年4月23日(火)から最長25日(木)にかけてサーバーの更新を予定しています。その間はコメントがうまく投稿or返信できない可能性があります。

25万台以上売上のIKEAの本棚「ビリー」を上回る!累計200万台以上の国産本棚

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

最初の日本上陸から12年で撤退したIKEA(イケア)が、再上陸でIKEA船橋(現在のIKEA Tokyo-Bay)を2006年にオープンしてから今年で10周年を迎えました。店内にも「十」の文字と馬の図柄をあしらったPOPが掲げられ、随所でこの10年間の歩みを紹介しています。

たとえばIKEAの本棚「BILLY(ビリー)」はこの10年間で25万台以上を売り上げたそうです。これが日本だけの話か、全世界での話なのかちょっと分からなかったんですが、その横にヒントがありました。同じくIKEAの定番商品である「MALM(マルム)」チェストはこの10年間で日本で販売したものを積み上げると富士山52個分となるそうです。

富士山の高さは周知の通り3,776m。マルムチェストをフラットパックのままではなくおそらく組み立てた状態で積み上げた場合の話だと思うので、マルムチェストの高さを1台あたりザッと1mとすると、3776×52=196352になります。つまり、20万台弱というわけです。

かたや「25万個以上」、かたや「富士山52個分」などと、分かりにくい表記をした理由は謎ですが、マルムチェストが日本で20万個近く売れたのであれば、よりメジャーなビリーは全世界ではなく日本だけで25万台以上売れたと理解するのが妥当でしょう。いやはや、あんなものがそんなに売れているなんて驚きです。

※この記事は2016年5月23日時点の情報に基づいています(2023年5月28日一部更新)

 

シリーズ累計200万台以上の国産本棚エースラック

ひとつのチェーンストアだけで25万台以上も売れたIKEAのビリーは本当にスゴイと思います。しかし、上には上がいるもので、大洋の「エースラック」はシリーズ累計200万台以上売れています(2012年時点)。エースラックの販売開始は1979年ですから33年で200万台として、10年間では60万台以上売れたという計算になります。この数字を見れば、競合商品だった白井産業の「スロフィー」が「タナリオ」にモデルチェンジをせざるを得なかったのも納得です。

エースラックがビリーの2倍以上売れた理由

基本的にIKEAのビリーを買うような人が、冷静にエースラックと比較しているとは思えません。つまりビリーのほうが良いと思って買っているというわけではないのです。ビリーを買う人は基本的にIKEAが好きだったり、IKEAの家具は安いと思っているだけでしょう。ビリーとエースラックはともに組立式の本棚ですが、まったく客筋が違うわけです。

では、なぜエースラックがビリーの2倍以上売れたかと言うと、やはり一番大きいのは取扱店舗数の違いでしょう。IKEAの日本での店舗数は現在9店舗。対してエースラックは全国の多くの家具店やホームセンターなどで扱われています。

エースラックがビリーの2倍以上売れた理由が取扱店舗数の違いとは身も蓋もない感じがしますが、これが現実です。日本コカ・コーラが自販機を日本全国に設置して飲料トップシェアに上りつめたようなものです。

しかし、家具店やホームセンターには競合商品がたくさんあります。スロフィーなどの競合他社商品を蹴散らして多くの店舗でエースラックが販売されているのは、一重にエースラックが「売れる商品」だからと言うことができます。多くの消費者に支持されたからこそ多くの店舗で扱われ、累計200万台以上という数字を達成しているわけです。

 

ビリーと比較するとエースラックの価格は2倍以上します(同程度のサイズで比較した場合)。しかしエースラックは国産で低ホルムアルデヒドF★★★★(最高ランク)、フルオープン構造で空間を無駄なく使える使い勝手の良さがあります。サイズバリエーションが豊富でサイズオーダーも可能。予算ありきであればビリーを選ぶ余地はあるかもしれませんが、冷静に考えれば家具としてのコストパフォーマンスはエースラックのほうが高いです。

ひとつのチェーンストアで25万台以上売り上げたビリーもスゴイですが、日本にはエースラックという素晴らしい本棚がある。私が言いたいのはただそれだけです。

ビリーvsエースラックのスペックを比較

組立式本棚【徹底比較】IKEA・BILLYvs大洋・エースラック
組立式本棚の北欧代表IKEA「BILLY(ビリー)」と日本代表 大洋「エースラック」を徹底比較します。突板を使ったインテリア性、6千円台からの低価格という点ではビリー、低ホルムアルデヒドで安心、国産で高品質、固定棚がないフルオープン構造など、機能性や耐久性ではエースラックに分があると思います。
2023/06/01追記:当記事に「ikea billy 生産終了 なぜ」というキーワードで検索流入が多いのですが、ビリーは現在も販売を続けています。おそらく2022年夏のリニューアルしたのに際して一時的に旧型の在庫が切れたのだと思います。
なお、リニューアル後の仕様については下記をご参照ください。
よりサステナブル!?イケアの本棚「ビリー」は突板やめてプリント合板に
IKEAの本棚「BILLY(ビリー)」がよりサステナブルになりました。生産終了ではなく仕様変更です。表面材は突板からプリント合板に、背板は釘で留めるのではなく樹脂製のスナップで固定する構造になりました。これでちょっとはマシになるでしょうか。

関連記事

【サイズオーダー本棚徹底比較】白井産業「タナリオ」vs大洋「エースラック」
サイズオーダー本棚・白井産業「タナリオ」と大洋「エースラック(カラーラック)」を徹底比較。構造の違いはあるものの、価格、ホルムアルデヒド、加工、オプション、サイズバリエーションなどいずれをとっても、エースラックの圧勝と言えるでしょう。
大洋「エースラック」に強敵現る!?フナモコの「ニューラチス」オーダーシェルフは完成品
フナモコの「ニューラチス」オーダーシェルフ(ストロングシェルフ)は幅1cm単位でサイズオーダーできる国産&完成品の書棚です。組立品の大洋「エースラック(カラーラックオーダー)」と比較すると価格が高く、オーダーできるカラーなども少ないですが魅力的です。
大洋の「エースラック(カラーラック)」のイージーオーダーがスゴすぎ!
大洋の「エースラック(カラーラックオーダー)」のイージーオーダーがスゴイことになっています。もはやフルオーダーと言って良いレベルです。幅1cmのサイズオーダーはもちろんのこと、奥行、高さも選べますし、カラーは12色、幅木よけカット加工や配線裏板穴加工もできます。
IKEAのMALMチェストが北米で死亡事故&中国でもリコールへ!日本ではどうなの?
IKEAの「MALM(マルム)チェスト」が北米で死亡事故を起こし、中国ではリコールを求められています。日本ではどうなのかというと、イケア・ジャパンは「日本でのたんすとしての基準を満たしており、事故の報告も受けておらず、日本でリコールを実施する予定はない」と述べています。

コメント