先日、飲料のストックなどを収納しているルミナスラックの足元を見ると、双輪のナイロンキャスター(IHL-CSL2P/NCL-60CST)が壊れていることに気づきました。上写真の通り、片輪が軸の根元で折れたような感じです。
ナイロンキャスターの耐荷重はキャスター静止時で300kg、移動時で50kgです。対して、収納物の総重量はせいぜい80kgといったところで、キャスターが壊れたのは静止時です。
ちょっと腑に落ちないところもありましたが、そういうこともあるんだと割り切って、より耐荷重性能の高い「ゴムキャスター(IHL-GCL075)」に交換することにしました。
※この記事は2019年10月7日時点の情報に基づいています(2023年7月18日一部更新)
ルミナスレギュラー・ゴムキャスター
amazonから届いたゴムキャスターのパッケージにはルミナスという表示はなく、バルク版といった感じでした。しかし、中身には違いありません。簡易スパナも付属しています。
フローリング上で使用するときは注意
パッケージには、ゴムキャスターをフローリングの上で使用すると車輪跡が付く可能性がある旨がデカデカと書かれています。後日談ですが、確かに新居のフローリングに汚れがつきました。
ちなみに、ナイロンキャスターよりも表面が軟らかいゴムキャスターのほうが床にキズがつきにくいと誤解する人が多いですが、一般的に一輪キャスターよりも双輪キャスターのほうが床に押しキズが付くリスクが少ないというのが業界の常識です。2輪のほうが床との接点が多く、1点に掛かる荷重を分散できるからです。
しかしながら、ナイロンよりもゴムやウレタンのほうがフローリングにキズが付きにくいというのもまた事実。双輪のナイロンキャスターと一輪のゴムキャスターのどちらが床に負担を掛けないかは判断の分かれるところだと思います。
ナイロンキャスターとの比較
ナイロンキャスターとゴムキャスターを比較すると、まずキャスターの径が異なります。ナイロンはφ50mmのところ、ゴムはφ75mm。ポール取付時の高さはナイロンだと68mm高くなるところが、ゴムは98mmとなります。
また、ストッパーはゴムのほうが大型化しますし、ゴムのほうは根元にベアリングが内蔵されているので移動時の方向転換がスムーズです。
耐荷重についても、ナイロンが静止時300kg、移動時50kgであるのに対し、ゴムは静止時400kg、移動時80kgと、より頑丈になります。
ちなみに、ゴムキャスターにはより大型(φ100mm)の「IHL-GCL100」がありますが、耐荷重は同じです。基本的には、より大きな段差を乗り越えるのに適したものと思われます。
クリアキャスターとの比較
ちなみに、ゴムキャスターに近い商品に「クリアキャスターIHL-B2P75S」があります。ゴムがφ75mm、クリアがφ70mmという違いはあるものの、ポール取付時の高さはいずれも98mmで、耐荷重も静止時400kg、移動時80kgで変わりません。
また、クリアと言ってもパッと見た感じは黒で、クリアは軸にもベアリングが内蔵されていますが、移動時のスムーズさが大きく改善されているという感じはありません。違いは主にストッパーの形状と、表面がゴムではなくポリウレタンで変質しにくいというところでしょう。ポリウレタンのほうが床に汚れが付きにくいとも言えると思います。
ゴムキャスターに交換完了
というわけで、ゴムキャスターに交換が完了しました。これでひとまず、壊れる心配はなくなったと思います。
ただし、ベアリングというのは良し悪しで、スムーズに動く半面、5年に1度くらいはグリスアップしないとベアリングの玉が落ちてくる可能性があります。フローリングの床が汚れる可能性もあるので、注意しないといけません。
それにしても、これまで軽く100台以上のルミナスラックを組立設置してきましたが、ナイロンキャスターが壊れたというのは初めてです。ましてや、設置からわずか1ヶ月強での出来事で、2日ほど前まで問題ありませんでした。おそらくは、たまたま成型不良があったのではないかと思います。
信頼のルミナスラックでもこんなことがあるんですねー。
コメント
「パッケージには、ゴムキャスターをフローリングの上で使用するとキズが付く可能性がある旨がデカデカと書かれています。」と書かれていますが、そんなことは書いていないでしょう。
ゴムの黒い跡が付着する可能性であって、ゴムなら傷が付くことはないと思いますが。
ナイロンよりゴムの方が傷つきにくいのは事実であって、勘違いでもなんでもないと思いますよ。
ボリさま
はじめまして。
ご指摘ありがとうございます。
キズじゃなくて、跡(汚れ)ではないのかということですね。
ゴムならキズが付くことはないこともないですが、概ねご指摘の通りだと思います。
失礼しました。