かつてヤマザキナビスコが発売していたクリーム入りのココア風味ビスケット「オレオ」。現在は、もともとヤマザキにライセンスしていたモンデリーズ自らが中国で作って輸入しています。
しかし先日、モンデリーズによる類似商品の販売規制が解除されて、ヤマザキビスケットから「Noir(ノアール)」という商品名で販売されるようになりました。
「Noir」はフランス語で「黒」を意味します。ヤマザキビスケットから「Noir(ノアール)」が発売されたのとほぼ同時期に、ドウシシャからルミナスラックの「Noir(ノワール)」シリーズが発売されたのは単なる偶然でしょうか?(笑)
※この記事は 2017年12月25日時点の情報に基づいています(2023年7月25日一部更新)
ルミナス「ノワール」シリーズ
ルミナスラックの「ノワール」もやはり「黒」を意味する商品名で、スチール部分はハンマートーン加工を施した凸凹感のある黒色です。また、木製天板は木目調のメラミンシートで、ヴィンテージ風というか、インダストリアル系というか、男前インテリアな雰囲気に仕上がっています。
もともとルミナスラックのシリーズには「ルミナス・ブラック」というのがありますが、ルミナス・ブラックは光沢感のある黒、ノワールはワイルドな黒という違いがあります。敢えて違うタイプの黒を投入したのは、やはりこだわりの表れでしょうか。
また、ルミナスラックにはヴィンテージカラーの「ルミナス・インテリアカラーラック」(廃番)や「ルミナス・ウッドシェルフラック」もあります。さすがにこれだけコンセプトが似た商品が増えてくると、そのうち統廃合されていくのかなと思いますね。
ちなみに、ルミナスではありませんがドウシシャには「インテリアパイプシリーズ」(廃番)というものもあります。
デスクをラインナップしているのが異色
同じ黒やヴィンテージ風という観点で見ると、これまでもあったじゃないかという話ですが、ラインナップという観点で見ると、ノワールシリーズはまたちょっとコンセプトが異なることが分かります。特に従来のルミナスラックでは存在しなかったデスクのパッケージが用意されているところが大きな特徴です。
ほかのラインナップは正直、形そのものに目新しさがありません。しかし、ノワールのデスクは、久しくルミナスラックのラインナップになかったフラットな木製天板、ワイドなスライディングシェルフ、同じく三方バーを装備しており、しかも奥行が約41cmというのも特殊です。
ノワールシリーズではテレビ台も奥行が約41cmとなっています。テンションラックは奥行約27.5cm、ワードローブは奥行約46cmですが、基本的には一人暮らしでニーズの高いラインナップに絞るとともに、狭い部屋でも圧迫感を感じにくいように必要最小限の奥行に抑えているのだと考えられます。
以上の通り、カラーバリエーションという観点から見るとノワールは今さら必要ないように感じますが、デスクや奥行41cmのテレビ台のラインアップが用意されたという点で見るとニーズは少なからずありそうです。
ただ個人的には、いきなり奥行41cmというイレギュラーなサイズでデスクを発売するよりも、メインの奥行46cmでデスク用木質系天板をオプションで用意すべきだったのではないかと思います。それなら従来のルミナスラックと組み合わせしやすいですし、奥行にゆとりがある分、幅をコンパクトにしても問題ないからです。一人暮らしをターゲットにする場合は、やはり幅110cmのデスクは大きすぎと感じます。
現状ではラインナップが豊富とは言えないノワールシリーズですが、これからラインナップが増えれば使い勝手もより良くなっていくことでしょう。ヤマザキビスケットのノアール同様、ルミナスラックのノワールも息の長い商品に育って欲しいものですね(笑)
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