引出しの下着スッキリ!無印良品「高さが変えられる不織布仕切ケース」

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押入用引出式衣装ケースの中を前後に区切る

収納の相談を依頼されたクライアントから、整理タンスや引出式衣装ケースの中の仕切り方を聞かれることがしばしばあります。そんなときは基本的に、上写真のように、Tシャツなどを引出しの前板に合わせて畳んで立てて並べ、適当なところで並べる向きを変えるようにアドバイスしています。

また、靴下やパンツ、パンスト、ブラジャーなどは、市販のポリプロピレンや不織布の仕切りケースを使うか、100均のプラ箱でも牛乳パックでもお菓子の空き箱でも良いですよとお伝えしています。引出しの中は見た目にこだわる必要はないし、下着の量はずっと同じでもないからフレキシブルに対応できたほうが良いからです。

でも、引出式衣装ケースのようにある程度深さがあるとちょっと難しいんですよね。100均のプラ箱では浅すぎ、ファイルボックスでは深すぎます。そもそも引出式衣装ケースの深さに合わせて仕切ったところで、深すぎて底のほうの下着に手が届きにくくて使いづらいだけです。しかしながら、この感覚を伝えるのはなかなか難しいところです。

そこで登場するのが無印良品の「高さが変えられる不織布仕切ケース」。今年(2016年)の3月に発売された商品ですが、これがなかなか画期的なのです。

※この記事は2016年8月21日時点の情報に基づいています(2023年9月3日一部更新)

 

無印良品・高さが変えられる不織布仕切ケース

高さが変えられる

商品名の通り、無印良品の「高さが変えられる不織布仕切ケース」は不織布でできているので、縁を折り広げることで高さを自由に調整することができます。デフォルトは高さ21cmですから、無印良品のポリプロピレン収納引出式の高さ24cmのものにピッタリ合います。縁を折り広げれば高さ18cmのものに合わせることもできますし、無印良品以外の引出式衣装ケースや整理タンスの引出しにも対応可能です。

つまり汎用性が非常に高いわけですが、私が強調したいのはむしろそこではありません。冒頭で説明しました通り、引出しの深さに合わせて仕切っても深すぎて使いにくいだけなのです。引出しを仕切るときは、自分が使いやすい高さを知り、下着に合った高さで仕切ることが大切です。「高さが変えられる不織布仕切ケース」はあらゆる引出しに対応できるだけでなく、自分の好みに合わせてあとで高さを調整できるところが素晴らしいのです。

ザクッとゆったり

上の写真をご覧いただければ分かる通り、「高さが変えられる不織布仕切ケース」は無印良品のポリプロピレン収納引出式にそれほどピッタリというわけではありません。ポリプロピレン収納引出式には各種サイズがありますから全てに合わせることができないということもあるでしょう。しかし、サイズバリエーションを見ると、そもそも「ピッタリ」を目指していないということが分かります。

「高さが変えられる不織布仕切ケース」のサイズバリエーションは、小(約幅11×奥行32.5×高さ21cm)、中(約幅15×奥行32.5×高さ21cm)、大(約幅22.5×奥行32.5×高さ21cm)の3サイズ。奥行と高さはすべて同じで、幅だけが違います。

無印良品のポリプロピレン収納引出式には各種サイズバリエーションがありますが、「高さが変えられる不織布仕切ケース」のどれを収めても中途半端。おまけに、必ずしも下着のサイズに合っているという感じではありません。たとえば幅11cmの小サイズ。11cmと言えばCDくらいの大きさですので、靴下やパンツを収めるには大きすぎますよね。

そんなわけで、「高さが変えられる不織布仕切ケース」はピッタリ収めることを目指していないと言えるのです。これは収納の極意です。ピッタリよりもザックリと仕切ることが大切なのです。

敷き詰めなくてもOK

「高さが変えられる不織布仕切ケース」のような仕切りケースを目の前にすると、手持ちの引出しの大きさに合わせてピッタリ敷き詰められるように買い揃える人がいます。ですがその必要はありません。引出し1つあたり、1~2個だけ買ってもらえばOKなんです。

たとえば上の写真を見ると、手前には2つの仕切りケースが収まっていますが、奥には仕切りケースはありません。こうしたほうがスペースに無駄が生じませんし、コスト面でも無駄がないのです。逆に仕切りケースを3つ敷き詰めようとしたら、サイズが合うものが見つかりません。

もっと言えば、この場合は仕切りケース1つでも良いと思います。手前の左か右のどちらかに仕切りケースがあるだけでも、それぞれは整頓された状態が保てるはずです。

 

冒頭でも述べましたように、私自身は引出しに仕切りを設けてTシャツや下着を収める必要は微塵も感じません。きちんと畳んで、向きを変えて揃えれば、それで整頓できるからです。そもそも仕切りを設けるということは、モノを増やし、スペースをそのために割くわけですから、無駄なことだとさえ思います。

しかし、それでもどうしても引出しの中を仕切りたいという方には、「高さが変えられる不織布仕切ケース」は非常に良い商品だと思います。高さが変えられるというのは今までにない非常に画期的な構造です。いきなり全部仕切ってしまおうとは考えずに、まずはひとつ買って試してみてはいかがでしょうか。

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