今までにも無印良品のオープンラックについては何度も取り上げてまいりましたが、今回はパイン材ユニットシェルフ、スチールユニットシェルフ、ステンレスユニットシェルフ、オーク材ユニットシェルフの4ラインをまとめて比較してみたいと思います(※オーク材は廃番)。
なお今回は、幅90cm弱×奥行約40cm×高さ175.5cmのセット品を中心に比較したいと思います。
※価格および仕様は2019/06/24現在

パイン材ユニットシェルフ
- 特徴:もっとも価格が安く、シンプルかつナチュラル
- 価格:税込14,900円
- 材質:パイン材(キズが付きやすく、反りや割れが発生しやすく、飴色に変色していく)
- 塗装:UVウレタン塗装(表面硬度が高い)
- 拡張性:低い(オプションパーツ、関連アイテムともに少ない)
他社類似品のパイン材ラックの多くが無塗装やラッカー塗装である中で、無印良品のパイン材ユニットシェルフはキズが付きにくいUVウレタン塗装を施している点で高く評価できる。一方で、スチールやステンレスに比べてオプションパーツが少なく、拡張性はあまり期待できない。
2013年頃に塗装などの仕様が変更して現在に至る。オーク材ユニットシェルフが廃番になってしまったので、ナチュラルな風合いを好む場合はパイン材を推奨。
※2017/11/23追記:ワードローブは仕様変更となり、ワードローブバーも別売オプションパーツが用意されました。

スチールユニットシェルフ

出典:無印良品
- 特徴:価格が安く、シンプルかつ機能的に拡張可能
- 価格:税込12,900円
- 材質:スチール
- 塗装:エポキシ樹脂塗装
- 拡張性:高い(オプションパーツが豊富)
他社類似品もいくつかあるが、無印良品のスチールユニットシェルフのオプションパーツは圧倒的に豊富。つっぱりパーツ、帆立補強バー(コの字バー)、シェルフ用高さ調節金具などが特に便利で、様々に拡張ができる。
ただしスチール棚板は意外とキズが付きやすい。納戸に置くならスチールユニットシェルフでOKだが、リビングダイニングやキッチンならステンレスユニットシェルフをオススメしたい。
※2019/02/19追記:スチールユニットシェルフは色とセット価格が変更されました。

ステンレスユニットシェルフ

出典:無印良品
- 特徴:高級感があり、シンプルかつ機能的に拡張可能
- 価格:税込29,900円(オーク材棚)
- 材質:ステンレス/オーク突板
- 塗装:帆立=電解処理、棚板=UVウレタン塗装(表面硬度が高い)
- 拡張性:高い(オプションパーツが豊富)
ステンレス棚セット(税込28,900円)、ウォールナット材棚セット(税込32,900円)もある。
無印良品のユニットシェルフの最高峰と言える。オプションパーツの豊富さはスチールユニットシェルフ譲り。ステンレスフレームはキズやサビに強く、高級感もある。またオーク材またはウォールナット材の突板は高級感があり、UVウレタン樹脂塗装でキズもつきにくい。パイン材ユニットシェルフやスチールユニットシェルフに比べると2倍以上の価格となるが、その価値は十分あると言える。
なおステンレスユニットシェルフは幅1cm単位でサイズオーダーも可能。
※2019/02/19追記:ステンレスユニットシェルフは価格が変更されました。

【廃番】オーク材ユニットシェルフ

出典:無印良品
- 特徴:ナチュラルな風合いながら、意外と機能的
- 価格:税込36,000円(2015年当時)
- 材質:オーク材(硬くてキズが付きにくいが、反りや割れの可能性に関しては微妙)
- 塗装:ラッカー塗装(低級な塗装)
- 拡張性:低い(オプションパーツは少ない)
ほかのシェルフユニットの棚ピッチが18.5cmであるのに対し、オーク材ユニットシェルフは棚ピッチが3.7cm間隔となっており、空間を無駄なく活用できる点を高く評価したい。
また、オーク材のような一般的に高級材とされる樹種を使った手頃なオープンラックは他に類を見ないため、私としては大変使い勝手がよろしい。他方、この価格でオーク材をちゃんと製材できているかははなはだ疑問。割れや反りが起こってもおかしくないが、基本的に棚板は突板なので大きな問題は生じないと思われる。
他のユニットシェルフと異なり、箱状の収納家具がラインナップにあるのも大きな特徴と言える。
※2019/02/19追記:オーク材ユニットシェルフは事実上廃番となりました。

ぶっちゃけ、無印良品のユニットシェルフを購入するなら、高級感と防錆性を備えたステンレスユニットシェルフがオススメ。パイン材ユニットシェルフは機能性よりもあくまでナチュラルな風合い重視、スチールユニットシェルフは価格重視と考えると良いだろう。
もっとも、「無印に定番ナシ」と言われるように、2~3年後にはまた違う展開が待っているかもしれない。過度な期待はせず、付かず離れず付き合っていきたいと思う。

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コメント
先日学習机について質問させていただいたのですが、階段下収納に、ユニットシェルフを検討しております。
机購入の前まではスタディーコーナー横のその階段下をフル活用したいとおもっています。金銭面によりステンレスはまず除外、スチールかな、と検討しているのですが、我が家は無垢の杉材の床に珪藻土の壁で、スチールというのが『浮く』のでは、と懸念しております。
また、学習机とスチールユニットシェルフを仮に組み合わせるとなると、そこも果たしてマッチするのかどうか。
ご意見をお聞かせいただければと思います。
宜しくお願いいたします。
あやかさま
ようこそこちらにもお越しくださいました^^
階段下収納に使うということであれば、パイン材ユニットシェルフでも十分でしょう。
室内と違って横揺れしてもあまり気にならないでしょうから。
ただし、帆立補強バー(コの字バー)がオプションにないので、床に直接モノを置いて使うということはできません。
杉のフローリング&珪藻土の壁のところにスチールユニットシェルフを置いても、それ自体は「浮く」ことはないと思います。
今のお部屋の雰囲気は無印良品的だと思いますので、スチールユニットシェルフはむしろピッタリと言えるでしょう。
ただし、ほかの家具次第です。
デスクを置いて、その近くにスチールユニットシェルフだけなら良いですが、背板も側板もある書棚やテイストの異なる家具が並べば、どうしても統一感がなくなってしまいます。
また、スチールユニットシェルフは線が細いので、ボリューム感のあるデザインのデスクとは相性が悪いかもしれません。
繰り返しになりますが、スチールだから浮く、パイン材なら合うとは一概には言えません。
家具のテイストが揃っていればほとんど問題ないはずです。
ただ難しいのは、揃えれば揃えるほど美しく見えるものの、逆に使い勝手は悪くなる可能性があるということです。
たとえばランドセルなどを収めるにはスチールユニットシェルフが良いけれども、本を収めるには奥行が深すぎる…などということですね。
何を重視するかがポイントです^^