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洋服の衣替えも楽々♪押入れの奥行を活かす収納アイディア6選

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最近は特にマンションで押入れがない家も増えてきています。しかし、日本の住宅で「収納」と言えば未だに押入れが主役という状況です。

特に一戸建ては90cmグリッドで設計されていることが多いこともあり、押入れに襖ではなく洋風の折れ戸を付けた「なんちゃってクローゼット」が多く、実質的には押入れと変わりません(本来のクローゼットは奥行60cm程度)。これについては90cmグリッド云々というよりは、単に工務店が収納のことをちゃんと考えていないから起こる問題なのですが、ここでボヤいても仕方ないですよね(苦笑)

ともあれ、「奥行が深い押入れやクローゼットをどうすれば使いやすく収納することができるか」というのが今回のテーマです。

基本的に押入れは布団を収納するのに最適化されています。一方で、家の中のモノの多くは押入れの奥行の半分(45cm)以下のモノが圧倒的に多いです。

そう考えると、押入れは手前と奥に空間を分けて収納すれば良いということが分かります。では実際に、どのような方法があるのでしょうか?以下、主な収納アイディアを見ていきたいと思います。

 

【上段】手前にハンガー+奥に棚など

押入れ用の棚付きハンガーラックを使う

奥行が深い押入れを活用するのは難しい、一方で収納に困りがちなモノは洋服ということで、その両方の問題を一気に解決できるのが、押入れの上段の手前に洋服を掛け、奥に棚を設けるという方法です。平安伸銅工業の「押入れハンガーシェルフOHW-30」(上写真)などを使えば、ハンガーと棚をセットで手に入れることができます。

確かにこの方法はお手軽で良いのですが、個人的にはあまりオススメしません。なぜかと言うと、ハンガーパイプの高さを変えられないため、紳士服は裾が擦れてしまうからです。また、ハンガーパイプの耐荷重が10kgしかなく、洋服を目一杯掛けるとたわんできてしまいます。

婦人服を掛けるなら問題ないですが、次に紹介する方法を試してもらったほうがベターだと思います。

押入れ用ハンガー+モジュールボックス

私のオススメは、平安伸銅工業の「伸縮押入れハンガーOHW-10」(上写真)に洋服を掛け、その後ろにアイリスオーヤマの「モジュールボックスMDB-3」を置くという方法です。

この方法ならハンガーパイプは上下左右に伸縮自在ですし、モジュールボックスは通常の3段カラーボックスよりも押入れに収めやすいサイズで、なおかつA4ファイルや雑誌、単行本などを収納するのに最適です。

後ろ側にもっと幅のある棚や可動式の棚板が欲しい場合は、ニトリの「カラボ・ワイド3段」や無印良品の「パイン材ユニットシェルフ奥行25cmタイプ」などを使うのも良いと思います。

また、押入れの幅いっぱいにハンガーパイプを設けたい場合は、突っ張り棒+支え棒のセットを使っても良いでしょう。

 

【上段】手前はゆとり空間+奥に引出し

我が家では押入れの奥行を目一杯使おうとせず、無印良品の「PPクローゼットケース引出式」(上写真)を置き、その前の空間は何も置かずに空けています。

そのスペースはちょうどカウンターのような感じになり、私が帰宅したときにカバンを置いたり、妻が子供の着替えをセットしたり、洗濯カゴを置いたりしています。襖を締めれば中が見えませんので、部屋がスッキリします。

奥に引出式衣装ケースを置く以外にも、ハンガーラックを置いて洋服を掛けたり、棚を設置して日用品などを収納するのも良いでしょう。とにかく、奥行全部を無理して収納に使う必要はないのです。

 

【上下段】押入用引出ケース内を前後で区切る

押入用引出式衣装ケースの中を前後に区切る

今度は押入れ上下段ともに使える方法です。押入れ用の引出式衣装ケースなら押入れの奥行全部を使うことができますが、普段から引出しの奥のほうまで引き出すことはありませんよね。それを逆手にとって、たとえば引出しの手前にオンシーズンの洋服、奥にオフシーズンの洋服を収めるのです。

この方法を使えば、衣替えも簡単です。引出しの中身を前後入れ替えるだけで衣替えが完了します。また、衣替えが済んだあとで気温が変化しても、しまいこんだ洋服を引っ張り出す必要がありません。上写真のように洋服を並べる向きを変えれば、仕切り板なども必要ないですね。

オンシーズンとオフシーズンに分けて入れるほかに、奥に新しい洋服や下着のストックを収めたり、子供が大きくなったら着る予定の洋服を収めておくというのも良いでしょう。

 

【下段】押入れ用カートを使う

押入れの下段なら、山善の「押入れ収納ラック キャスター付きOSR-7538NM/IV」(上写真)などの押入れ用収納カートを使うというのもひとつの方法です。

ただし、これが最善の方法とは思いません。いくらキャスターが付いていても、モノを収めれば結構重くなり、出し入れが大変だからです。そんなに大変な思いをするくらいなら、最初から奥に使用頻度が低いモノを収め、手前に使用頻度が高いモノを置くようにしたほうが使いやすいはずです。

そんなわけで、クライアント宅の押入れでこのようなラックが左右に並んでいた場合は、前後に並べ替えるようにオススメしています。そのほうが手前側に面するモノが出し入れしやすいからです。

なお、木製の押入れ用ブックカートに本を目一杯収納した場合は非常に重たくなるため、敷居を跨いだときにキャスターが折れてしまうことがあります。なので、基本的にはオススメしません。

 

【下段】手前にキャスター+奥は使わないモノ

家の中には、普段使うことはないけれども取っておきたい思い出の品などが必ずあります。それらをダンボール箱に詰めるなどして押入れの奥に置き、手前にキャスター付きのルミナスラックなどを置けば、普段は使いやすく、奥のモノにも容易にアプローチできます。

残念ながらルミナスラックには押入れの下段に適したサイズのセット品はありません。しかし、棚板のサイズバリエーションが豊富なので、最適なサイズのキャスター付きラックを用意することができます。

 

【下段】前後ともにキャスター付きチェスト

天馬の「フィッツプラス」(上写真)に別売のキャスターを取り付け、それを前後に並べるという方法もあります。この方法でも、奥にオフシーズン、手前にオンシーズンの洋服を収めることで、衣替えが容易になります。

この方法の亜種として、キャスター付きのフィッツプラスを手前に、奥に同じくキャスター付きのルミナスラックなどという方法も考えられます。収納したいモノに合わせて最適な収納グッズを選ぶと良いでしょう。

ちなみに、このようにキャスター付きの収納グッズを多用することで、通気を確保するとともに掃除がしやすくなり、カビやダニの発生を防ぐことができます。押入れにスノコを敷き詰めた場合も通気は確保しやすいですが、掃除がしにくくなってしまいます。

 

以上、押入れの奥行を活かす収納アイディアを6つ紹介しました。実際にはこれらをアレンジしたような方法は他にももっとあります。また、収めたいモノや押入れのサイズによっても使う収納グッズは変わってくることでしょう。

しかしながら、布団や雛人形などの大きなダンボール箱を除いては、基本的に家の中にあるものはほとんど奥行45cm以下のモノばかりです。それらを効率良く押入れに収納するにはやはり奥行を前後に区切ったほうが効率が良いことに違いありません。

ときどき、「全部のモノをワンアクションで取り出せるようにしたい」とおっしゃる方もいるのですが、それは無理というものです。そもそも、家の中にあるモノのうち2割程度はほとんど使わないモノですから、それらを押入れの奥にしまい込んでしまうことはまったく問題ないはずです。

これで押入れの収納のコツはバッチリですね!使用頻度を意識しながら、最適な配置を試みてください。

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