1ヶ月ほど前に山崎実業から「フィルムフック スチールパネル tower(タワー)」という商品が発売されました。キッチンパネルなどにシールフックで引っ掛けるスチール板で、磁石がくっつかない場所でもマグネット収納ができるようになるという商品です。
「山崎実業にはフィルムフック式の収納グッズがたくさんあるんだからこんなの必要ないんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、マグネット式なら脱着や位置の調整が容易です。なので、こういう商品は私は大いにアリだと思っています。
ただ、これの石こうボード壁用があれば良かったなと思うんですよね。「フック付きウォールスチールパネル ワイド tower」という商品はあるもの、もっと面積が広くて、フックなど付けず、ただのスチール板でも良いくらい。
そこで今回は、ほぼただのスチール板に近い商品を試してみました。
壁掛けマグネットボード30×58cm
今回ご紹介するのは「壁掛けマグネットボード30×58cm」という商品です。メーカー名はもちろん、製造国すら分かりません。何も書かれていないダンボール箱に入っており、いかにもという感じです。
基本的には4隅に穴のあるホワイト(またはブラック)に塗装された鉄板なのですが、付属品がやたらと多いです。石こうボード壁用のアンカーに加え、コンクリート壁用のアンカーがなぜか2セット。さらに、マグネットが2つ、ホワイドボード用マーカーが赤黒1色ずつ、無駄に長いプラスドライバーに、鉛筆まで付いています。日本語の取扱説明書もあります。
かなり丈夫な鉄板
こちらのマグネットボードは丈夫で、上写真のように立て掛けてもほとんどたわみません。厚みは1.0mmあります。
山崎実業のスチール製品は概ね1.5~3.0mmの鉄板を使っていますから、それと比べれば薄いと言えるかもしれません。しかしながら、厚ければ厚いほど重くなります。こちらは1.0mmで1kg以上ありますから、私としては妥当なところだと思います。
かけまくりで壁に取り付け
この商品には石こうボード壁用のアンカーが付属しています。しかしながら、壁に大きな穴は開けたくないので、今回は東洋工芸の「かけまくり ハイパーピン」を使用。一般的な石こうボード壁用フックと異なり、押しピンのようにワンプッシュで刺せるので手軽です。
A4用紙2枚を貼れる大きさ
かけまくりでマグネットボードを壁に取り付けることができました。とてもシッカリと固定できています。
30×58cmというサイズなので、A4用紙を2枚貼っても余裕がある大きさです。
ばっちりマグネット収納
手近にあったマグネット収納グッズをいくつかくっつけてみました。まったく問題ありませんし、それぞれを直接壁に取り付けるのと違って位置の変更がしやすいので便利です。
耐荷重がスゴイ!
耐荷重はどれくらいだろうと思って、東和産業の「磁着SQ マグネットバスポケット ワイド」に1リットルのコーヒー飲料を乗せてみました。
このバスポケットの耐荷重は2.4kgですが、5本乗せてもまだ大丈夫。都合、5.5kg程度ある計算です。以前に試した「マグネット対応 粘着式ホワイトボード」よりも強力かもしれません。やっぱり鉄粉を混ぜたシートよりも鉄板のほうが磁気漏れが少なく強力にくっつきます。
なお、かけまくりのハイパーピンは耐荷重の記載がありませんが、フックは1つあたり2kg以上となっています。なので、こちらのマグネットボードを4ヶ所で固定した場合、2×4=8kg以上は耐え得ると考えられます。
ホワイトボードとしても使える
このマグネットボードはツヤあり塗装です。そのため、ホワイトボードとしても使えます。安物のホワイトボードと違って塗膜に厚みがあるので、キレイに消すことができます。
ちなみに、付属のホワイトボード用マーカーはネオジム磁石付きなのでしっかりとくっつきます。また、先端の黒い部分がイレーサーになっていて便利です。これは100均のものよりかなり良いと思いますよ。
というわけで、今回ご紹介したマグネットボードはとてもシンプルなものですが、期待通りの商品でした。丈夫な鉄板で磁気漏れが少なく、マグネット収納を存分に堪能することができます。かけまくりで石こうボード壁に固定できるので手間もありません。
強いて不満を挙げるとすればツヤあり塗装であること。個人的にはホワイトボードの機能は必要ないので、それよりもマットで目立ちにくいほうが良かったかなと思います。
あと、結構お値段が高いです。山崎実業のスチールパネル各種が4千円前後なのに対し、ほぼ鉄板そのものという商品で同等もしくはそれ以上という価格はちょっと理解しかねます。ただ、楽天市場だけでなくamazonでも同様の商品はほぼ同じ価格なので、何かしらコストが掛かる要因があるのかもしれませんね。
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