100円ショップで販売されているプラスチック製の収納グッズの多くはポリプロピレンでできています。ほかに多いのは、ABS、スチロール、PET、ポリエチレンなどでしょう。脱プラスチックが叫ばれて久しいですが、庶民にとっては少なくともエコノミーでありがたい存在です。
一方で、ニトリの「Nインボックス」や無印良品の「ファイルボックス」などのように、収納グッズでもリサイクル原料を使用することで環境に配慮するという取り組みが始まっています。それでも100均ではさすがに難しいだろうと思ってましたが、なんとセリアに「LIMEX(ライメックス)」を使った収納グッズが登場したのです!
※この記事は2023年9月29日時点の情報に基づいています
ナカヤ化学産業・ECOコンテナ
B | C | A | |
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品番 | V237-1 | V238-1 | V236-1 |
JANコード | 4955959223719 | 4955959223818 | 4955959223610 |
外寸(mm) | 80×80×60 | 160×80×60 | 160×160×32 |
内寸(mm)※ | 76×76×55 | 75×157×55 | 156×156×26 |
材質 | 炭酸カルシウム、ポリプロピレン | ||
耐熱温度 | 120℃ | ||
生産国 | 日本 | ||
税込価格 | 110円 |
※内寸は収納マン実測
このたびセリアで販売開始されたエコな収納グッズは、ナカヤ化学産業の「ECOコンテナ」という商品です。基本的には引出しの中を整頓するためのボックスという感じで、3サイズが用意されています。
このECOコンテナにはLIMEX(ライメックス)が使われています。ライメックスは石灰石を主原料としており、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材。リサイクルも可能です。
ライメックスはこれまでにもレジ袋やボールペンなどで普及が進んでいましたが、個人的にはようやくここまで身近になったかという思いです。
ちなみに、ナカヤ化学産業のECOコンテナはキャンドゥでも取り扱っているようです。
半つや消しでシッカリした質感
ECOコンテナの質感は先入観がなければ普通のポリプロピレンかABSかと思う感じです。半つや消しで、石灰石が入っていると言われればなるほどと納得してしまいます。
厚みは2mm。シッカリしており、ボリューム感は十分です。リサイクル原料を使った製品にありがちなブラック系ではなくホワイト系なのが良いですね。
ECOコンテナB
ECOコンテナBにサイズが近いダイソーの「ONE storage 85×85×45mm」を横に並べてみました。
このサイズのONE storageは2個セットで税込110円ですから、それに比べるとECOコンテナBはコスパで劣ります。しかしながら、ONE storageは厚みが2mm弱のポリスチレン製で中国製ですから、日本製のECOコンテナBのほうが質感が良いです。
ECOコンテナC
ECOコンテナCとダイソーの「ONE storage 85×170×45mm」を並べて比べてみるとこんな感じです。ECOコンテナCのほうが長辺が短く高さがあるのですが、質感だけで言えばECOコンテナCのほうが素敵だと思います。
ECOコンテナA
「ONE storage 134×134×35mm」と比較するとECOコンテナAは二回りくらい縦横が大きいです。マーカーやボールペンを収納すると良い感じでしょうか。
というわけで、ナカヤ化学産業のECOコンテナはライメックスが何なのかということを知らないと普通の引出内整頓ボックスですが、エコ素材を使っていることを評価してもらえば手に取ってもらえる可能性はあるでしょう。そこを評価しなくても、質感は上々です。
とは言え、無駄なものを買わないのがもっともエコです。必ずしも必要ではないモノのために収納グッズを買ったり片づけの手間暇を掛けることほど無駄なことはありません。本当の意味でエコなモノとの付き合い方をしていきたいものですね。
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