スライド書棚はこのまま消えゆく運命なんでしょうか?

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スライド書棚について調べていたところ、いくつかのことが分かりました。

スライド書棚の老舗ブランドと言えば丸伸のブックマンだったんですが、現在、丸伸は製造を中止しており、ハピネスコーポレーション書院の書院シリーズがその代役を担っているようです。
丸伸とハピネスコーポレーション書院の間にどういう関係があるのか調べてみても分からなかったんですが、書院はブックマンの仕様を引き継いでいるようです。

「じゃあ、ホクトはどうなんだろう?」と思って調べてみたら、アイランドという会社に変わっていました。カタログ生活で人気を博したスライド書棚や衣類用回転ハンガーのホクトです。どうもアイランドという会社に販売業務を移管したようですが、もともとのホクトがどうなったのかはよく分かりません。

ホクトからアイランドに変わってからも商品を改良・開発しているようですが、卸が主体なのか、あまり販売先は多くないようです。



根強いファンも多いが、スライド書棚は消えゆく運命か?

ハピネスコーポレーション書院の書院シリーズやアイランドのスライド600は、非常にしっかりと作られています。値段は高いですが、これだけしっかり作ろうと思ったらこれくらいの価格になるのは仕方ないと思います。むしろアイランドのスライド600などを見ていると仕様から見れば安いと感じるほどです。

ただ残念だったのは、スライド書棚にしろ、回転ハンガーにしろ、質の悪い安物が出回ってしまったために市場が荒らされてしまったことです。そこそこの技術を持っている国産家具メーカーでもスライド書棚を作るのは難しく、私も何度かスライド部が倒れてきて死にそうになったことがあります。また、回転ハンガーが流行った頃は安物を掴まされて使えないとこぼすお客様もちらほら見受けました。

また、質実剛健なデザインが敬遠されているということもあると思います。スライド書棚そのもののデザインの問題だけでなく、ライフスタイルに合わなくなってきていると思います。これから電子書籍がどんどん普及していけば、そもそもこんなに大量の本を収納する家具も必要なくなるでしょう。

さらに、冒頭の書院の場合、約2,120冊収納可能で税込525,000円。いくらモノが良くても1冊あたり換算では約248円となり、非常にコストパフォーマンスが悪いと言わざるを得ません。

私は収納のプロとして10年以上やっていますが、お客様のお宅でスライド書棚を導入したことは一度もありません。中途半端なものを勧めたら安全とは言えないし、書院などの立派なものはさすがに予算に合わないからです。予算のことがなくてもやっぱり地震のことを考えるとスライド書棚は怖いですよね。

まあそんな状況ではありますが、根強いファンがいるのも事実。ハピネスコーポレーション書院やアイランドには是非とも頑張って良い家具を作り続けてもらいたいものです。

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