わたくし収納マンは20年以上に渡って収納グッズをウォッチしています。発売当時から定番と言える存在になった商品も少なくない一方、惜しくも廃番になってしまった商品をいくつも見てきました。
そのうちのひとつに、レックの「ちょこっと棚上げ H-453」という商品があります。本棚などの棚ダボにセットするだけで約5~20mm高さを調整できるという画期的なものでした。感動のあまり、レックに「ぜひ紹介させてください!」とお願いしたことを覚えています。
そのちょこっと棚上げが販売を終了してから早くも10年以上が経ちます。もはや再販されることはないだろうと思ってましたが、なんと和気産業から同じような商品が発売されたのです!これは歓喜せずにおれません!
※この記事は2023年6月22日時点の情報に基づいています
和気産業・上げたいん棚 ML-810
このたび和気産業から発売された、ちょこっと棚上げの再来と言うべき商品は「上げたいん棚 ML-810」というネーミングです。構造的にはまったく同じで、偶然か否か、パッケージのテーマカラーも似ているように感じられます。
ちょこっと上げたいニーズに対応
使い方ももちろん同じです。棚ダボにセットすることで、棚板を少し上に持ち上げてくれます。これによって、「あと1cmあれば背の高い本が入るのに…」 という事態を回避できるというわけです。
直径5~8mmの棚ダボに対応
ちょこと棚上げは直径5.5~9mmの4つのサイズの棚ダボに対応していました。上げたいん棚も4つのサイズに対応していますが、直径が5mm、5.5mm、7mm、8mmの棚ダボです。
この微妙なサイズの違いが吉と出るか否かは何とも言えませんが、金具を熟知している和気産業の商品ですからその点は抜かりないでしょう。
なお、上げたいん棚の取り付ける向きを変えることで、棚板を7mm、14mm、21mm、28mmリフトアップすることができます。ちょこと棚上げは5~20mmでしたから、それよりもちょっと高めです。
エラストマー樹脂製で滑りにくい?
棚ダボで支えられている棚板は、棚ダボが当たる部分だけ削られていることが一般的です。言うまでもなく棚板がズレないようにするためにそのようになっています。
上げたいん棚を使うとその凹みが無効化されてしまうわけですが、エラストマー樹脂でできているのでABS樹脂などを使うよりは滑り止め効果があるのかもしれません。その点で問題なければ、食器棚の棚板をリフトアップするにも使えることでしょう。
というわけで、ちょこっと棚上げの再来と言える上げたいん棚の発売は、一部の方にとっては大変喜ばしいことだと思います。価格も300~400円台ならちょこっと棚上げとほぼ同じです。
ただ、本家レックとしては複雑な心境かもしれませんねー。今後、スルガの商品としてセリアなど100円ショップで扱うというのはナシでしょうか。
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