姿見を床に置くのではなく壁に取り付けると、設置スペースが不要でそれだけでも部屋が広くなります。しかも、人間の目が鏡を窓のように錯覚して、鏡の向こう側までを「広さ」として認識します。鏡を使って奥行感を出すテクニックは窓のある部屋でももちろん有効ですが、玄関、洗面脱衣所、トイレ、ウォークインクローゼットなどの窓のないところでより効果を発揮します。
また、よく通る場所などにウォールミラーを取り付けると、身だしなみのチェックのためにいちいち洗面化粧台に向かう必要がなくなり、朝の身支度にも無駄な時間が生じません。適切な場所にウォールミラーがあるだけで、身支度が時短できるのです。
以上を踏まえまして、具体的な商品を挙げながら、もう少し詳しく説明しましょう。
※この記事は2015年6月23日時点の情報に基づいています(2024年5月31日一部更新)
IKEA/LINDBYNミラー
鏡は比較的安いものからちょっと高価なものまで様々です。低価格の商品が多いIKEA(イケア)でもそれは同じ。鏡自体の精度によってももちろん価格は変わりますが、絵画と似て額によって値段が変わるところがあります。
IKEAの「LINDBYN(リンドビーン)ミラー」は正面から見たときには額が見えませんが、横から見るとアルミのフレームが付いており、スッキリしているのにボリューム感があります。
基本的には縦長に吊るすウォールミラーですが、横長に掛けることもできます。ただ、これに限らず、横向きの場合は若干危険性が増します。この商品は壁に取り付けた2本のネジに引っ掛けるだけの構造なので、ちょっとしたことで外れやすく、横長に設置した場合は左右のネジのうちの片方が外れると落下してしまいやすいのです。
横長に設置したほうが部屋を広く見せるには効果が大きいと言えますが、姿見として使うという合理性も考慮すると、縦長に設置するほうが無難と言えるでしょう。
無印良品/壁に付けられる家具・ミラー
無印良品の「壁に付けられる家具」のミラーです。これも縦長でも横長でも取り付け可能ですが、石膏ボード壁に簡単に取り付けられるのが大きな特徴です。
前述のIKEAのミラーはフックやネジに引っ掛けるだけです。一方で、壁に付けられる家具は専用のパーツを壁に取り付けて挿し込むかたちのため、落下のリスクは少ないと思います。重量も少し軽く、安心して使えると思います。
東プレ・ニューはるピタ
収納マンも自宅で使っている東プレのニューはるピタは、割れないだけでなく、壁紙にピタッと吸着させるだけの簡単設置なのでオススメです。
鏡にウルサイ人には到底許容できないほどの多少の歪みは生じますが、鏡の近くで使用するのであれば、普通はそれほど歪みは気にならないと思います。それよりも、割れずに安心、簡単に貼って剥がせるところがナイスです。
ウィンドウ・トリートメントを工夫するよりも、もっと手軽に部屋を広く感じさせることができるウォールミラー。しかも実用的でもあります。価格もあまり大きなモノをチョイスしなければお手頃です。最後に紹介した「ニューはるピタ」なら、取付簡単で位置の調整や取り外しも容易ですから失敗する可能性がありません。ぜひ気軽にお試しください!
コメント