壁面にたとえばエアコンのリモコンを取り付けるとき、どんな方法があるでしょうか。
普通なら、リモコンホルダーを木ネジで取り付けます。壁紙を傷めても問題ないなら、接着剤や強力両面テープで取り付けてしまうという方法もあるでしょう。
しかし、一般的には接着剤や強力両面テープという選択肢は難しいです。賃貸住宅の場合は木ネジが使えないということも多いと思います。
そうすると、賃貸住宅ではほぼお手上げです。
※この記事は2018年5月28日時点の情報に基づいています
technologic・万能ジェルパッド「ココピタ」
ところが、technologicの万能ジェルパッド「ココピタ」(上写真)という商品を使うと、壁紙にリモコンを貼り付けられるというのです。もちろん、両面テープで強力に貼り付けてしまうのではなく、何度でも貼って剥がせるというスグレモノ。
実はこの商品、以前にクラウドファンディングで注目を集めたことを私も知っていました。マクアケで10万円の目標のところ、なんと1,000人近くから228万円もの資金を調達したのです。
そんなことがあったこともとっくに忘れておりましたが、既に販売されていることを知って、遅ればせながら試してみることにしました。
「ココピタ」が届いた
アマゾンでココピタの商品ページを見ると、いかにも中国製というニオイがプンプンしますが、手元に届いたパッケージは日本語で書かれています。
日本の会社が中国で製造⇒輸入
マクアケで紹介されている通り、株式会社ALATAMAという会社が日本での独占販売権契約を得て中国で作らせたものを輸入販売しているようです。
購入時点(2018/5/20)で、黒と透明の2枚入りで税込972円。
ネチッとした手触り
ココピタは両面がフィルムで覆われており、それを剥がすとネチッとした触感です。一般的な耐震マットと比べても粘着力が強く、以前に紹介した北川工業の「スーパータックフィット」のジェルマットに近い印象です。
壁紙に貼り付けてみた
とりあえず、黒と透明の2枚を壁紙に貼り付けてみることに。かなり強力に貼り付いており、これは期待ができそうです。
リモコンを貼り付けてみた
寝る前に、テレビとレコーダーのリモコンを貼り付けてみました。とてもシッカリ貼り付いているので、とりあえず朝まで放置してみることにしました。
わずか1時間も経たずに落下
ところがです。眠りにつく前にリモコンが落ちてしまいました!
かなり強力に貼り付いていたので、落ちることはまったく予測していなかったのです。にもかかわらず、1時間も持たなかったのは完全に想定外でした。
凸凹のないスチール面で再トライ
やっぱり凸凹のある壁紙では厳しかったのでしょうか。そう考えて、今度はスチール面で再トライすることにしました。
食洗機の側面にココピタを貼り付け、テレビのリモコンよりも軽いエアコンのリモコン(約100g)を貼り付けてみました。
数時間後に落下
しかし、これも3時間ほどで落下。
これ以上ないくらい吸着しやすい面で、100gにも満たないリモコンすら貼り付けられないとは…。完全に期待を裏切られました。
とりあえず洗ってみた
しかし、何度か床に落ちたことによってホコリが付着していたので、水で洗ってみることにしました。ココピタは洗えば何度でも再利用できるということです。
ココピタを洗って再トライ
ココピタを水で洗ってキレイにしてから、改めて冷蔵庫にリモコンを貼り付けてみました。
結果、これが功を奏したようで、1日以上経ってもリモコンが落ちることはありませんでした。
タブレット端末も貼り付けOK
ココピタの商品紹介ページではiPad miniらしきものを壁紙に貼り付けていたので、私もタブレット端末で試してみることにしました。落下して壊れても惜しくない旧型のネクサス7(約350g)を、冷蔵庫のかなり床に近いところに貼り付けてみることにしました。ただし、背面に多少の凸凹があるため、ディスプレイ面を貼り付けることに。
タブレットを壁に貼り付ける場合はココピタを2~4枚使う必要があるそうですが、とりあえず今回の条件では1枚で1日以上耐えました。なお、ココピタの耐荷重については、”当社の実験ではガラス板に500gのおもりを2枚のジェルパッドで貼りつけて、1週間落下しなかったことを確認しました。”と記載されており、1枚あたり250gくらいが目安と言えそうです。
まとめ
ココピタを使って色んな場所に色んなモノを貼り付けてみた結果、基本的には表面に凸凹のある壁紙には適さないと考えたほうが良さそうです。また、リモコンの裏に凸凹が少しあっても落ちてしまいましたので、壁側もモノ側も基本的にはツルっとしたものが適していると言えるでしょう。
そのうえで、耐荷重は1つあたり250g程度、少しでも不安があるようなら100g以下と考えたほうが良さそうです。
しかし、ツルっとした面限定でその程度の耐荷重なら、吸着式フックや両面テープも使えます。いつ落ちるかと不安を感じながら使うより、もっと実績のある方法がいろいろあるわけで、敢えてこれを使うメリットは少ないと思います。
気軽に貼って剥がせるというのはもちろんメリットですけど、ぶっちゃけ期待外れでしたねー。
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