両面テープはホームセンターでも100円ショップでもたくさんありますが、どれを選んだら良いのか悩ましいのでしょうか。当ブログでも、ダイソーやセリアなどで扱っている山田化学の粘着ゲル両面テープ(上写真)のレビュー記事が人気上位となっています。
ネット通販でも同様の商品がよく売れていますが、果たして粘着力に違いがあるものでしょうか。amazonや楽天市場で売れ筋上位となっている「魔法の両面テープ」を試す機会に恵まれましたので、今回は比較検証してみたいと思います。
iHouse・魔法の両面テープ 極
こちらがその「魔法の両面テープ 極(きわみ)」。iHouse allというブランドで発売されている、中国製の粘着ゲルテープです。
幅は1.5cmや3cmのものもありますが、今回は幅5cm×長さ1mのものを試します。価格は税込1,280円となっています(送料込み)。
なお、付属の小さい巻きは幅1.5cmのマスキングテープで、壁紙の上に魔法の両面テープを貼りたいときに使用します。今回は使いません。
材質は不明
魔法の両面テープの材質はパッケージや取扱説明書には記載されていません。楽天市場のNextオンラインの商品ページには”安心のシリコン素材”と記載されていますが、amazonでは”アクリル、ポリウレタン、ゴム”となっています。
シリコン、アクリル、ポリウレタンを独自に配合したということでしょうか。こちらでは確認のしようがないので、ここでは深追いしないことにします。
なお、触った感じは100円ショップで販売中の山田化学「カエルグリップ」&「ヤモリグリップ」(いずれもポリウレタン製)や「クロコダイルグリップ」(アクリル製)と違いは感じられません。
クロコダイルグリップと比較
魔法の両面テープは商品ページに”耐重量600g”と謳われています。しかしながら、単位面積が明記されていません。材質が表示されていないことと言い、本当にめちゃぐちゃな商品です。
ともあれ、仮に明記されていたとしても、メーカー毎に基準は異なります。そこで今回は山田化学の粘着ゲル両面テープの中でもっとも耐荷重の大きいクロコダイルグリップと比較してみました。
いずれも3kg/20平方糎以上(暫定)
クロコダイルグリップのほうは以前に10cm分を貼って試したところ3kg以上OKだったので、今回は最初から3kg相当からスタートしました。クロコダイルグリップは幅2cmを10cm、魔法の両面テープは幅5cmを2cm×2枚切り取って100均のプラ箱に貼って冷蔵庫の表面に固定。そこに1リットルのパック飲料を3本乗せます。
この状態にセットしてから晩ごはんを食べて2時間半後に戻ってくると、魔法の両面テープのほうは落下していました。しかしながら、プラ箱が重みに耐えかねて変形した可能性が高かったのでプラ箱を入れ替えて改めて検証したところ、今度は落ちませんでした。
ここからさらに重りを増やしてもプラ箱のほうが耐えられないので、いずれも3kg/20平方cm以上の耐荷重はあると結論づけたいと思います。ただし、いずれも6時間後には落下したので、20平方cmあたりの耐荷重は1~2kgと考えたほうが良さそうです。また、貼り付ける面の材質等にもよることはあらかじめご了承ください。
コスパは100均が有利
魔法の両面テープ | クロコダイルグリップ | |
---|---|---|
幅×長さ×厚み | 5cm×1m×2mm | 2cm×1m×2mm |
総面積 | 500㎠ | 200㎠ |
税込価格 | 1,280円 | 110円 |
1㎠あたり税込価格 | 2.56円/㎠ | 0.55円/㎠ |
いずれも耐荷重が同程度であれば、コスパはどうでしょうか。これについては配送料込みの魔法の両面テープが不利となり、クロコダイルグリップの5倍近くとなってしまいます。
ぶっちゃけ、どうしても幅が広いテープが必要な場合を除いては、100均のクロコダイルグリップで十分じゃないかと思います。
というわけで、魔法の両面テープは材質も耐荷重も定かではなく、かなり怪しい商品だと思っていたのですが、耐荷重を検証したところクロコダイルグリップと比べて遜色ない結果となりました。百均と比較すると割高ではありますが、特に幅が広い両面テープが必要な場合は取り寄せてみるのも良いかもしれませんね。
なお、クロコダイルグリップは、ダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツなどで取り扱っていますが、在庫切れとなっていることも多いです。ご注意ください。
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